多発性硬化症

難病である多発性硬化症(MS)は、中枢神経の髄鞘が壊れて脱髄となり、様々な症状を生む自己免疫疾患です。
障害が起きる部位によって症状は様々で、視神経が侵されたり、複視や目が揺れたり、運動が麻痺したり、ものが飲み込めなくなったり、話しにくくなったりします。小脳や脊椎が障害されると歩けなくなり、手がふるえたり、しびれ、痛み、運動麻痺、排尿障害などが起こります。

フランス人のCさんは、多発性硬化症で西洋医学治療を受けておられたのですが、文献で漢方が有効と知り<人参養栄湯>を希望されました。少し状況をお聞きしたところ今は寛解期でしたので、気血を補う<十全大補湯>をお使いいただきました。

日本では急性期に<柴胡剤>や<活血剤>が使われたり、中医学では体質によって<補血剤>や<活血剤>が使われたりしますが、海外の方ですので細かな対応が難しく<十全大補湯>を使っていただきました。

1年余り使われているのですが、身体はとても元気で、現在は西洋医学的治療はしていないとのことでした。
この疾患は再発・寛解を繰り返しながら慢性に経過しますので、今後も状況によって漢方薬を考えていきたいと思います。

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頻尿の相談

頻尿は特に女性に多く見られます。

症状の区分は、昼間の頻尿か夜間の頻尿かで分け、それぞれの原因として昼間は神経性が多く、夜間は冷えが多いようです。

57歳のYさんは、昼間頻尿が最近酷くなり、検査を受けられたのですが膀胱炎ではないとのことでした。
症状は、残尿感があり、排尿でスッキリしない、上半身は暑く下半身は冷えがあり、肩こりや動悸がある、イライラが多いなどでした。

そこで神経性と考え、体質的特徴から疎肝剤の<加味逍遥散>をお使いいただきました。
その後1ヶ月あまりで頻尿もイライラも改善し、のぼせも楽になったとの事でした。

<加味逍遥散>の効能・効果には頻尿が記載されていませんが、ちょうど更年期のような症状が伺われ、それが頻尿を起こしていると見て使っていただきました。結果様々な症状改善に繋がって、喜んでいただきました。

漢方薬は書かれている効能・効果だけで決めるのでなく、症状や体質によって決めるという基本的な事が効を奏した事例でした。

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ニキビと霊芝

中国では様々な処方に<霊芝>を加えることが多いようですが、日本では以前のようなキノコブームが落ち着き、静かに安定しているように思われます。

霊芝は血圧や免疫関係で使われることが多いのですが、当店にお越しのNさんは子供のニキビに使われています。

ニキビの漢方薬はたくさんありますが、それよりお茶として飲むほうが良いようで、もう3年に渡って続けられています。

ニキビの状態を見たことが無いのですが、お話では酷くなったとき霊芝を飲むときれいに改善するとのこと。
ニキビが目的でも、続けられているとその他の健康維持に効果があるものと思われます。

続けることが一番難しく、でも一番大切なことかもしれませんね。

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不眠の漢方

最近不眠のご相談が増えてきました。

連日震災のニュースが続き、なんとなく見ているうちに不安な気分がして不眠になった方や、春先のせいで目がさえて寝付かれない方など様々です。

不眠症の漢方薬はたくさんあり、体質と症状によって異なりますが、よく使うものとしては
<酸棗仁湯> <温胆湯> <桂枝加龍骨牡蛎湯> <ウコギ含有健康食品SN>などです。

中でも、健康食品で気軽に使えるとともに、女性に特によく合うのが<健康食品SN>です。
気分がホッとする感じのリラックスハーブティですが、漢方薬として使うケースも多いです。
元々は生薬の<刺五加>の根を乾燥したもので、強壮効果や抵抗力の増強、鎮静作用が報告されています。

個人差がありますのでまずはご相談ください。

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避難中も漢方薬を

震災避難のため京滋の公営住宅などに来られている方は現在500人余りですが、それ以外に個人でマンションを借りている方やホテル住まいの方など合わせると、かなりの方が京都に来られています。

そして、急な引越しのために常備薬などを持ってこられていない方が毎日程当店に来られます。

煎じ薬を続けていたが、それをホテルで作れる電気式の<煎じ器>が欲しいとか、風邪薬を持ってこなかったので、常備薬として<葛根湯>が必要とか、不眠で<天王補心丹>がありますかとか・・・。
今日お越しいただいた方は、千葉から九州に避難の途中でした。

漢方ファンの方は常用の漢方薬がないと困られますが、例え一度でも様々な地域の方々のお手伝いが出来ることを嬉しく思います。

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ステロイドによる赤ら顔

30歳のSさんは子供の頃からアトピーでしたが、2年前から再発し顔にもステロイド軟膏を使われていました。そのため赤ら顔となり、また首の周囲や関節部などの痒み、熱感、乾燥などがあり、相談に来られました。

状態を見ると漢方では<血熱・燥熱>ととらえ、滋陰清熱の漢方薬などいくつかの漢方薬をお使いいただきました。
1ヵ月後、熱感は軽減し、半年後には赤ら顔も改善してきました。乾燥感もとれたので一旦お薬を止められていたのですが、最近再び乾燥が気になってきたので、再度お薬を求めてこられました。

アトピーの方の場合完治するのは難しく、季節や環境によって良くなったり悪くなったりしますので、上手にコントロールすることが必要です。

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副鼻腔炎の改善

3年ほど前に副鼻腔炎の相談でこられたWさん、当時は鼻茸や鼻閉、蓄膿で1年ほど困っておられたのですが、<荊芥連翹湯>などの漢方薬ですっかり良くなり、来られなくなりました。

そして先日2年ぶりにお越しいただき、前回のような症状になりそうとのことで、以前と同じ漢方薬をお使いただき、2週間で良くなりました。

この方のように、一度お使いいただいて効果があった薬は、再度発症したときに同じ薬で良くなるケースは多くあります。体質は簡単に変わるものではありませんが、しっかりと治しておくことが大切と説明しておきました。

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風邪と熱性痙攣

8歳のYくんは風邪を引きやすく、3歳の時には発熱から熱性痙攣を起こし、その後も幾度か繰り返していました。また、また風邪を引くたびに蕁麻疹が出るので相談に来られました。

漢方では<表虚>の体質が原因と捉え、<黄耆建中湯>などの漢方薬を使っていただきました。
その後蕁麻疹は出なくなったのですが、熱性痙攣が起きたので、

今度は柴胡剤や<六味丸>などのお薬をお使いいただきました。その結果、風邪気味でも発熱することがなくなり、順調な経過をたどっています。

以前の脳波検査では少し乱れがあったようですが、次回の検査で良くなるのではと期待しています。

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慢性病には胃腸の改善も!

皮膚病、更年期障害様症状、精神疾患、不眠症・・・など、体調不良を長期間患っている方がよく、漢方店を訪れます。

当然ながら、ご本人は自分のその症状を改善する漢方薬をお求めになります。しかし慢性に経過した症状の場合、症状を早く改善されたい方には、複数の漢方薬をお勧めすることが多いのです。そして、組合せの中で、一緒に処方されることが多いのは、胃腸に働く漢方薬です。

痩せている方、顔色の青白い、目に力がない、全身倦怠感があるなどの虚証の方や、胃痛、腹痛、悪心、食欲不振、下痢、便秘などの胃腸障害がある方は、胃腸を整える漢方薬が必要とされるケースが多いです。

なぜなら、食欲を改善し、胃腸を正常にしてこそ、漢方薬や栄養を十分吸収することができますし、慢性病を改善しうる抵抗力がつくからです。変な話、胃腸に働く漢方薬だけで、精神疾患や皮膚疾患等が改善された例もあります。

そこで今回は慢性的な胃腸症状を改善する漢方薬をいくつかあげてみましょう。

慢性的に、胃がキリキリ痛む。消化の悪そうなものを食べるとすぐにお腹が痛くなる。疲れやすい。体がだるい。→香砂六君子湯

慢性的に、便が柔らかい。下痢しやすい。一度にたくさん食べられない。元気がない。体重がなかなか増えない。→ 参苓白朮散

食欲がない。吐き気がある。食べると胸やけがする。精神的ストレスに心当たりがある。
→開気丸

上記の漢方薬はおおざっぱに書いたものですので参考までとして、慢性病の方で胃腸症状に心あたりのある方は、漢方専門店にてご相談ください。

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関節部の湿疹

3歳のYくんは、生後に乳児湿疹があり、6ヶ月以降の離乳食の頃から関節部位に湿疹が酷くなりました。
皮膚科ではヒルドイドローションやステロイド軟膏をもらい使われていたのですが、長く続くので相談に来られました。

この症状は、生まれながらの体質や、胃腸の負担が大きいために生じるものと捉え、<黄耆建中湯>や<六味丸>をお使いいただきました。

1ヶ月後、日中の痒みが軽減し、皮膚の状態もかなりよくなり、ステロイドを使うこともなくなりました。まだこれから成長の時期ですので、しばらく続けると一層改善するものと思われます。

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