春のうつ症状1

出会いと別れの季節、新天地への不安・緊張・・・。

5月に起こりやすい「五月病」を待たずして、3月と4月も過度の心理変化による体調不良には十分気を付けたいところです。
予防としては、「栄養」と「睡眠」を十分にとり、適度な「運動」を心がけることが必要です。

「はい、はい、わかっています」という声が聞こえてきそうですが、実は皆さんが思っている以上に大切なことです。
環境の変化に対応させるためには自分の免疫力をベストの状態にしておくことが必要ですし、「栄養」と「休息」がそれに当たります。
また、うつ病に代表されるさまざまな精神疾患には、脳内血流が関係しています。つまり、「運動」により血流の悪化を防ぐのです。

さて、漢方でも情志(感情)の崩れから身体の不調へと発展する病気について、昔から研究されています。

一つは肝の疏泄(そせつ)機能の不調を考えます。
その肝の機能とは、「気」の流れを調節する機能であり、精神、内臓の働きをのびやかにする機能を主っているのです。
また、肝の「血」不足は、肝の疏泄(そせつ)機能を抑制し、気分の落ち込み、イライラを起こすのです。また、その逆も然り、長期的には情志(感情)の乱れが肝の「血」を著しく減少させることもあります。

漢方では、この肝の疏泄(そせつ)機能を高める処方として、「柴胡疏肝散」、「加味逍遥散」、などがあります。
長期的に抑うつ状態であったり、精神症状が長期化していたりする場合やその予防としては、肝の「血」を補います。これには「四物湯」、「十全大補湯」、「婦宝当帰膠」などがあります。

さらに長期的なものでは、漢方でいうところの機能失調が「肝」から「腎」へ移っていると考えるため、「腎」機能を補う必要があります。この薬を「補腎薬(ほじんやく)」と言います。

ちなみに、漢方では腎は「脳」を主るとされています。

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にきび・吹き出物2

私なりに、にきびに使う漢方薬の特徴を述べます。

西洋薬のような強い副作用はありません。
粉薬の場合、ほとんど強烈に味が苦いと思ってください。
処方を考えるとき、肌に影響を与えている因子を考えます。
たとえば、生理不順、あぶら症、乾燥肌、胃腸障害、ストレスなどです。
さらに、自然治癒力を上げることを考えます。

一方、病院での治療は主に、抗生物質、ビタミン剤、ホルモン様薬などの内服薬、外用薬、またはケミカルピーリングなどの外科処置でしょうか?

漢方・中医学では西洋医学とは異なった考え方で薬を選びますので、併用して治療されている方もたくさんいらっしゃいます。
また、にきび跡を改善するのは漢方が得意とするところで、処方も豊富にあります。

投稿者iwasaki

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にきび・吹き出物1

病名:尋常性痤瘡(通称 にきび)は、巷では思春期の一時的な皮膚疾患として認識されているのではないでしょうか。
実際、家庭向けの医学書(健康本)には、ほとんどの人が十代・思春期を過ぎれば自然に改善するというようなニュアンスで書かれているものもあります。
しかし、そのほとんどの人に含まれなかった人(難治性のにきび)は大変です。特に女性の方に多いのですが、にきびを放置すると、外見が悪くなるため自分に自信の持てない方が多く、明るい印象が少ないと思います。難治性のにきびは、体質的なものが非常に強いので完治することが難しいケースもありますが、必ず改善します。

そこでまず、皮膚科や薬局などに出向いて治療を開始してください。ただし、効果のほどを確かめながらです。
改善の見られないまま漠然と一軒の皮膚科や薬局に通ったり、一つのお薬や健康食品を使い続けたりするのはお勧めしません。
正直にきびでは、病院治療が功を奏する場合と、漢方治療が功を奏する場合と、両方あります。そのほかもあるかも知れません。
大切なのはあきらめないで自分でなんでも調べることです。1~3カ月指示通り薬を使ってみて、自分の満足度まで改善しているかで判断してみるのがよいのではないでしょうか。

たかが「にきび」と思わないでほしいと思います。人の印象というものは、外見が一番に記憶されます。もちろん、完全な人間などいませんが、ぶつぶつ顔のあなたは本来の姿ではないのですから、「にきび」はほったらかしにしないでほしいと思います。

投稿者:iwasaki

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風邪薬と漢方 2

漢方薬を飲んだ後、適度に汗が出て体が温まり、「悪寒」がなくなれば風邪撃退、つまり「勝ち」です。1~2日飲んで症状が改善されなければ、「負け」です。こうなってしまっては、神様からの「ゆっくり休みなさい」というサインだと思って、しっかり休養しましょう。薬の力を借りても戦えないほど、あなたの抵抗力は弱っているのです。
このような方には、日ごろから風邪にかかりにくくなるよう体質改善できる漢方薬をおすすめします。

また、薬の飲み方のところで、薬の説明書を見ると「1日3回食前に服用」と書いてあります。薬の飲む時間の間隔は4~5時間あけなくてはいけないのでは?と思うかも知れません。
病院の西洋薬は薬の飲む間隔をしっかりあけないといけないものがほとんどですが、漢方薬はその点融通がききます。適材適所ならぬ適時適薬です。今飲まずしていつ飲む!です。

皆さんは、今まで自分が風邪をひいて寝込んだ時のことを思い起こせば、だいたい自分に特徴的な症状から始まるはずです。咳から、鼻水から、頭痛から・・・等。たとえそれが「悪寒」でなくとも、人それぞれの風邪の初期症状に合わせた漢方薬を服用することが大切です。ですから、漢方店を訪れて自分に合った漢方の風邪薬を見つけておくと、大切な時に学校や仕事を休まずに済むのではないでしょうか。

投稿者:iwasaki

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風邪薬と漢方 1

今日は、風邪を引いてしまったときの漢方薬の上手な使い方についてお話します。

ちなみにこれはわたしの経験上のことであって、中医学や漢方理論としてどうかということではありません。

まず、風邪はひき始めが肝心です。
そして、漢方薬もひき始めに使うのが最も効果的です。症状が進み、高熱を出してから漢方薬を飲んでもあまりありがたみを感じることができません。
もちろん、漢方薬が風邪急性期に効かないわけではありません。ただ、漢方薬しかり、病院のお薬しかり、ドラッグストアのお薬しかり、風邪の症状が進んでから飲んでも自分の力で勝手に治ったのか、薬が効いたのかよくわからないのです。
ちなみに、薬をあなたのために買ってきてくれた人は、薬のおかげでよくなったねって言うに決まっています・・・。

では、風邪のひき始めとはいつか?というと、ぞくぞくっと体に「悪寒」が走った時です。ただし、気持ち悪いものを見たときに悪寒が走ったものは除きます。

さあ、この時、まずは日本漢方の名処方、「葛根湯」を試してみましょう。
熱いお湯で一服、1~2時間後まだ「悪寒」があれば一服、さらにまた1~2時間後に一服飲みましょう。私は1日5~6回は飲んだことがあります。

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膝の痛み

介護の仕事をされてるYさんは、日常的に力が要る仕事のせいか、膝に水が溜り屈伸すると痛みがありました。昨年には一度水を抜いたのですが、まだ膝の痛みが残り相談に来られました。

膝だけでなく股関節から下にかけてのツッパリや痛みもあり、体質をお聞きした上で、<よく苡仁湯>をお使いいただきました。2週間お使いいただいた後、腫れが少し軽減し、痛みも楽になってきました。さらに1ヶ月以上継続していただき、屈伸もかなり楽になって喜んでいただきました。

その後は費用のこともあり、健康食品でのグルコサミンやMSMなどが含まれるものをお続けいただいています。

膝の痛みや腰の痛みには、症状によって対応できる漢方薬がたくさんあります。
ご相談ください。

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頻尿

トイレ(小便)が近いということはとても辛いことです。

電車の中、映画館、車の中、いついかなるところでもトイレの場所は把握しておきたい。また、夜中に必ずトイレに起きるための不眠と疲れ、こんなことが続けば苦痛でしかたがない・・・。頻尿で悩まれている方を代弁するとこんな感じです。
実は、頻尿で悩まれている方は、老若男女を問わず様々です。病院へ行ってある程度原因が分かる方もいますが、問題なのは診断名がついて治療がされても、一向に症状が治まらない場合があることです。当店では、膀胱炎、前立腺肥大、神経因性膀胱、過活動膀胱、切迫性尿失禁・・・等、様々な病名を診断されてご来店されます。

漢方では実証と虚証に分けて漢方薬を選ぶのですが、私がお会いした頻尿でお悩みの方は、虚証の方が多いという印象があります。
若者では、症状が長引いて虚証が進行しており、高齢の方は必然的にほぼ虚証です。ですから、膀胱と表裏をなす腎の機能を補うことが非常に大切となってきます。
1~3カ月の間、腎を補うことで1回の尿量が増えて、トイレに行く回数が減ってきます。尿意切迫感が強い人は、尿を留める効果のある漢方薬を、冷えから尿意を催す場合は体を温める漢方薬を足すことでさらに症状が楽になります。

投稿者:iwasaki

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透析と漢方薬 2

前回に続き、透析を受けておられる方の話です。

68歳の男性Yさんは長い間透析を受けておられますが、最近皮膚の痒みが酷くなって相談に来られました。

直接的な原因は、老廃物の処理が腎臓でうまくいっていないとか、皮膚の脂質分泌が低下して乾燥しているためと考えられています。
Yさんの場合は皮膚の乾燥が見られたので、補血潤燥の<当帰飲子>をお使いいただきました。

しばらく続けていただいたところ、少しずつ痒みが軽減してきました。

この他にも透析の方に使える漢方薬はたくさんあります。
ご相談ください。

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透析と漢方薬 1

透析中に不整脈を生じるケースがあります。特に血圧が低下して、心筋が虚血状態になった時に起きやすいようです。

57歳の男性Sさんは腎不全で透析をされていましたが、最近透析中に不整脈が起こり、ひどい時は電気ショックで止められたとのこと。

Sさんは以前から漢方薬をご利用でしたので、今回ご相談を受け、早速<牛龍黄>をお使いいただきました。

そして透析の前に1回と透析後に1回お使いいただいたところ、不整脈は全く起こらなくなりました。
一般的に牛黄製剤の特徴は効果の早いことで、ほぼ即効性の結果が出て安心していただきました。

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漢方薬と効能・効果の記載②

次に、高血圧の人以外には使えないかという問題ですが、ほとんどの漢方処方が作られた中国やその時代には「血圧」という概念もなければ測定することもできませんでした。ですから基本的に、血圧の高い低い関係なく使うことができます。

では、なぜ高血圧が効能に記載されているかというと、経験的に高血圧の人に応用して効果があったという説が有力です。また、この他にも高血圧に適応のある漢方薬がありますが、どれも西洋医学の降圧剤のように強制的に血圧を下げるものはありません。漢方薬は血圧を高くしている体質や体の不調を改善して、血圧を上がりづらくするという解釈が無難であると思われます。したがって、もともと正常な血圧や低血圧をさらに下げるということは漢方の理論ではありえませんし、経験的にもありません。

漢方薬の効果・効能の記載は、漢方薬を全く知らない人が選ぶとき、とてもよい指標になることは確かです。しかし、それだけに囚われていると、実際効果的なものも使えなくなってしまいます。

例えば「漢方薬O」という処方には、あるメーカー(A)の効能効果には「皮膚炎」と記載があるのに、他メーカー(B)には「皮膚炎」の効能効果の記載がないのです。皮膚炎の症状を治したくて来たお客さんにメーカー(B)の「漢方薬O」を勧めると、「皮膚炎に使うという効果が記載されてないじゃないか」と言われることがあります。

もちろん説明しますが、漢方薬を理解していただくのが難しいケースもあります。
いずれにしても、漢方薬を選ぶときは専門家に相談して納得した上で服用することをお勧めします。

投稿者:iwasaki

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