しゃっくりの漢方

「しゃっくり」は漢方で吃逆ともいい、急性の場合や慢性的な場合も対応する漢方薬があります。

80歳の男性Hさんは60歳過ぎた頃からしゃっくりが時々出始め、最近は食後に頻繁に出るようになりました。特に重いものを食べると必ず発症するとのことでした。

そこで、胃腸機能が低下して負担がかかっているためと捉え<半夏瀉心湯>などをお使いいただきました。そして2ヵ月経過し、しゃっくりの頻度は低下してきました。
もうしばらくするとしっかり改善するのではと思います。

しゃっくりの漢方薬としては、急性の場合には昔から民間薬として『柿の蔕』が使われたますが、慢性的な場合は、呉茱萸湯や半夏瀉心湯などが使われます。いずれも、経過や体質で選定します。
しゃっくりは西洋医学では対応ず、漢方薬が効を奏する症状です。

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しゃっくりの話

漢方が得意とする疾患のひとつに<しゃっくり>があります。

漢方から見るしゃっくりの原因は、

胃の急激な冷え、

久病によって胃の力が低下した場合、

急な嘔吐や下痢で胃の状態が影響を受けた場合に起こります。

いずれも漢方薬は即効性があります。

28歳の男性Hさん、風邪をこじらせて嘔吐をした後連続するしゃっくりに見舞われました。息も出来ないくらいひどいので、救急車で病院に行き点滴を受けましたが治まらず、お母さんが「漢方で何か方法がないか」と来られました。

そこでいくつかある処方のうち、胃が冷え、且つ胃気が低下しているので<柿蒂湯>をお渡ししました。帰ってすぐに煎じて飲ませてあげたところ、しゃっくりは回数が減り、あくる日は時々出るくらいまで落ち着きました。

柿蒂湯は昔から民間薬としてしゃっくりに使われてきた<柿のヘタ>を主成分にする煎じ薬ですが、このほかしゃっくりに使う漢方処方はいくつかありますが、いずれもほぼ即効性で大変驚かれ、喜ばれます。

時には病院の先生の紹介で、当店に求めに来られるケースもあります。

しゃっくりには漢方が一番

外科や重い精神疾患になどには西洋医学のほうが優位ですが、耳鳴りやしゃっくり、体質改善などは漢方が得意とする分野です。

しゃっくりも時々起こるものは病的ではありませんが、連続してとまらないしゃっくりは食事もできず大変です。しゃっくりの相談に来られる方のほとんどが入院しておられるか、重い疾患を持っておられる方で、その原因は胃の冷えや水毒、気の上逆(ストレス)によるものです。

民間薬としては昔から柿のへた(生薬名:柿蒂)を煎じて飲む方法が知られていますが、漢方ではこの<柿蒂湯>以外にも<芍薬甘草湯>や<呉茱萸湯>などの処方があります。いずれも胃を温め、気の上逆をとるなどの作用によるものです。

子供のしゃっくりは冷たいものを飲んだときに起こることがありますが、これは熱い砂糖湯でも改善します。

66歳Nさん、肝ガンで入院中にしゃっくりが始まり、止まらないため、担当医師から漢方を探してみてくださいとのアドバイスを受けて、当店に来られました。

詳しく聞くと、ガンによって腹水がたまり、気分的にも落ち込んでいるとのこと。最初は柿のヘタを希望されていましたが、<柿蒂湯>の煎じ薬をお使いいただきました。

結果、2日後にはかなり楽になり、3日後にはしゃっくりは止まりました。その後腹水の改善のため、他の煎じ薬を使っていただきました。なお、肝臓病の方はしゃっくりが出やすいのも特徴です。

しゃっくりを改善する処方はいくつかありますが、早い場合は1日でとまります。これは西洋医学では対応できない、漢方が得意とする分野です。