とっても深イイ「油」のお話

先日、勉強会に参加してきました。
そのテーマは、なんと「油(あぶら)」。

普段あまり意識していなかったことですので、とても興味深く、新鮮な内容でした。

皆様も「ファーストフードやスナック菓子、カップ麺などに使われている油が身体に良くない」ということは既にお聞きになられたことがあるかと思います。
でも、普段ご家庭で使われている食用の油についてはどうでしょうか?

実は、一般的には良いと思われていてよく使われているカノーラ油(菜種の油)も、実はそれほど身体に良いわけではないようです。
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カノーラ油、オリーブ油、パーム油、ゴマ油、大豆油など、ほとんどの植物性の油は、いわゆるオメガ6系の油(飽和脂肪酸、リノレン酸、リノール酸など)が主成分となっています。

このオメガ6系の油(飽和脂肪酸、リノレン酸、リノール酸など)は、体内でアラキドン酸に変換されて、炎症反応やアレルギー反応を促進する原因となります。

これに対して、いわゆるオメガ3系のαリノレン酸は、体内でEPAやDHAに変換されて脳や網膜などに良い影響を与えるとされています。またその変換酵素が同一であるため、オメガ6系の油がアラキドン酸に変換される過程を間接的に抑制する効果もあります。

このαリノレン酸が多く含まれている代表的な油としてシソ(エゴマ)油があります。

ちなみに、先ほどのカノーラ油(菜種の油)では、たしかにαリノレン酸も少し含まれてはいるものの、主成分はやはりオレイン酸やリノール酸となっています。

さらに、下関市立中央市民病院の小児科で行われた疫学研究によりますと、

(1)いわゆるオメガ6系の油であるリノール酸の多い食用油、マヨネーズ、お菓子類を除去して
(2)食用油としてオメガ3系のαリノレン酸を多く含むシソ(エゴマ)油に変えてもらい
(3)さらにEPAやDHAを多く含む魚介類を積極的に摂取してもらったところ

半年?1年後に、アトピー性皮膚炎の面積重症度指標が顕著に減少(改善)したようです。

普段の食事で何気なく摂っている油(あぶら)、なかなか侮れないですね!
いや、むしろ毎度の食事だからこそ、なおさら大切だなと改めて実感しました!

お野菜をたくさん摂って頂くことに加えて、普段の油(あぶら)を変えて頂くと、とても身体に良さそうですね!

これから私自身も実践してみたいと思います!

投稿:古村 匡崇

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頑固な頭痛

54歳の女性Hさん、昨年末より肩が詰まり、胃がムカムカし、ズキンズキンと強い頭痛が続いたので相談に来られました。

状況をお伺いすると、年齢や様々な訴えがあることから、ホルモン失調、いわゆる更年期の症状と思われました。

そこでまずは<加味逍遥散>をお渡ししましたが、効果がなく辛い状態が続いているとのこと。

再度検討しなおし、右脇腹が痛いとの症状、すなわち<胸脇苦満>があるようでしたので、お薬は疎肝剤の<大柴胡湯>に変更しました。

そして服用1日で頭痛はとまり、おなかの状態も改善してきました。
やはり原因は自律神経にあったようです。

頭痛の漢方薬も様々ですが、その背景にある原因を正確に捉えられれば、比較的即効性で効果が期待できます。

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寒さと自律神経

元々めまいや不安感があったFさん、仕事で緊張するとほてり、血圧も上がるというので、秋までは<エゾウコギ健康食品SN>をお使いになり、気分も体調も落ち着いていました。

お正月がすぎ、暖冬といえども朝夕の寒さをがこたえるようになり、緊張もしやすくなりました。さらに動悸も生じ、突発的に血圧が上がるため、従来の<健康食品SN>を止め、安神作用の<桂枝加龍骨牡蛎湯>をお使いいただきました。
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寒さが緊張を生み、自律神経に及ぶことは、季節の変わり目などによく見られます。

漢方薬は延々と同じ薬を続けるものでなく、環境や症状の変化に伴って、適宜変えることも必要です。

必ず専門薬局にご相談ください。

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