胃弱の方の漢方

元々胃腸が弱く、下痢や軟便になる方は多いようです。

これには昔から<ゲンノショウコ>が使われてきました。ゲンノショウコは健胃薬、整腸、止瀉薬で、しっかりと煎じると下痢止めとして効果があり、短時間煎じると穏かな下剤として働き、便秘にも使えるものです。

61歳女性Mさん、一人住まいで、健康には気をつけられていますが、胃腸は昔から弱いとの事。ゲンノショウコは昔から使われていたのですが、便通が良くなく、お腹ももたれやすいとのことで相談にこられました。

そこで、下痢しやすい方に適し、胃腸の働きをよくする<半夏瀉心湯>などを使っていただきました。1ヵ月後、便は正常になり、食欲も増してきたと喜んでいただきました。が! 少し食べ過ぎになってしまって体重が増え、また新たな心配事ができたと笑っておられました。

漢方薬は長期続けないと効かない、とよく言われますが、症状によって結構はやく改善が自覚できるケースが多いのです。

ケイギョクと芍薬の花

ケイギョクを主力製品とする<信州薬品研究所>さんから芍薬の花をいただきました。

到着したときは小さなつぼみだったのですが、明るいところに出すと見事な大輪になりました。良い香りが店内に漂っています。芍薬は漢方生薬の中でも重要な生薬にあたりますが、但しケイギョクには含まれていません。せっかくですので<ケイギョクの故郷>から送られてきた<芍薬の花>を一緒に紹介します。

ケイギョク>は人参・地黄を主成分とする<肺腎経>に働く漢方薬で、風邪を引きやすい方、喘息、糖尿病、慢性疲労などの方に使っています。

お寺の和尚さんが隠れてこっそりなめる水あめのような「なめ薬」です。

これらの原料は長野県や北海道で栽培され管理されているもので、安心して使えます。

私は5年間この薬を続けた結果、10年以上一度も風邪を引かなくなりました。また、女性の方で、冷え性と疲労にお使いの方は飲んでいると元気なので「やめられなくなる麻薬です」と例えられ、中年男性の方は、最高の精力剤としてご愛用いただいています。

いろいろな使い方ができる優れた商品と実感しています。

犬のガン

時々、犬のガンに関する相談を受けます。

ペットも長い間一緒に暮らしていると家族の一員で、なんとかしてあげたいと飼い主の方は我が子として相談にこられます。犬の場合は、抗癌剤がよく効いても、再発や転移がしやすく、人間より難しいとか・・・。

漢方薬や健康食品も人間と同様のものを使います。それに関する本も出版されていて、<補中益気湯>や<十全大補湯>などが紹介されていますが、問題は飲めるかどうかです。エキス剤は肉に巻いたり、他の食べ物に混ぜたりしますが、食欲が落ちたときには直接口に塗るようにするしか方法がありません。また、錠剤では味が嫌われるようですし、カプセルは飲めないようです。

人間のように「ガマンして飲みなさい!」とはいかないのが難点です。

今まで何件か犬のガンに対応してきましたが、良い経験がないのが実情です。

若い女性に人気の漢方

漢方は最近若い女性に人気になっています。

雑誌や週刊誌に特集記事がよく掲載されることで、身近なものになってきているようです。また製剤も、昔の<苦く>て<臭く>て<まずい>という3拍子が、<甘く>て<香りよく>て<おいしい>というものもあり、飲みやすくなってきています。

今日来られた女子高生、ネットをみて、お母さんに行っておいでと勧められたようで、友達と共にに来られました。

朝起きのむくみがひどくなってきたとの相談でしたが、水分摂取などを聞いても問題が無いようなので、生理不順を改善することで良くなると考え、<当帰芍薬散:トウシャン>を使うことにしました。

そしてこの機会に漢方に親しんでいただこうと<中医学読本>を差し上げ、舌の状態などを見ながら自己の体質を判断をしていただきました。お母さんも健康トラブルがあるとか・・・、お嬢さんがきっと説明しておられることと思います。

高齢者の膀胱炎

高齢化によって、屋外に出ることなく、寝たきりに近い方はたくさんおられます。そしてこれらの方には、頻尿や、尿が出にくい、膀胱炎などの尿トラブルはよくあります。

82歳女性のIさん、寝たきり状態のため、尿が出にくいときは導尿をされているためか膀胱炎をよく起こし、医師からの抗生物質を継続して飲まれていました。そのため胃腸の調子も悪くなり、ご家族の方が相談に来られました。

そこで、普段は尿の出やすいようにと<牛車腎気丸>を、膀胱炎のときは<竜胆瀉肝湯(瀉火利湿顆粒)>を使っていただきました。その後は調子よくなり、抗生物質も不要になって、おなかの調子もよくなり、継続されています。

竜胆瀉肝湯は<清熱利湿>作用があり、下半身に熱感を伴うようなトラブルに使うものですが、利尿作用だけでなく、消炎作用があり、膀胱炎にはよく効果を現します。

頭痛のパターン

今日は頭痛の相談が3人ありました。

以前も書きましたが、1日に同様の疾患の方が集まるというのは、何かバイオリズムのような、不思議な力が働いているように思えます。

さて、頭痛も様々なパターンがあり、対応も多処方がありますが、《頭痛が発生している部位》、《痛む時期や時間》、《痛み方》 である程度原因が推定できます。

今日の方は、Yさんは後頭部が鈍痛、Kさんは前頭葉が夕方痛む、Mさんは目の奥からこめかみが昼に痛む、という異なったパターンで特徴的でした。そして、Yさんの場合は血流不良が関係しているとみて<冠元顆粒>を基本にエキス剤を組み合わせ、Kさんは神経的な疲れが原因で<大柴胡湯>を基本にし、Mさんは仕事での目の疲れやストレスが原因ですので<加味逍遙散>を基本にエキス剤を使っていただきました。もちろん体質も合わせて考えた結果です。

効果のほどはみなさん1週間後ですが、改善することを期待して待っています。

子供たちの未来のために

今日は休日! 食料品の買出しに行きバッタリとYさんに出会いました。

Yさんは当店の元スタッフでしたが、<北欧本画廊・スカンジナビアブックギャラリー>というNPO法人を設立し、北欧の書籍や文化を紹介し、書籍の実店舗も運営してきたという、バイタリティあふれる素敵な女性です。

5年間運営された実店舗は残念ながら閉鎖しましたが、継続してweb上で北欧の考え方や文化を発信する準備をされています。

http://www.hokuou-hongarou.net/leaflet-2006-2.html 

さらに、自然を大切にする北欧の文化にも共通し、子供たちに残せる未来を守るため、自らができることを実践していこうと無農薬有機農業を学びながら畑を作っておられます。http://seikouudoku.main.jp/main.html  

私もこのようなことを考えていたところで、次回のメルマガ(5月23日発行)http://kanpou.cocolog-nifty.com/kanpou/ では添加物の怖さを書いた書籍『食品の裏側』を紹介する予定だったのです。現在ほとんどの食品に添加物が入っていますが、子供たちは添加物の濃い味が<おいしい!>と思い、食品本来の味を知らないのが実情です。

それだけではなく、これら添加物が子供にどのように影響を与えているのか! たとえばキレやすい子供が多いのは単に社会環境だけなのか、アトピーが増えているのは・・・など。毎日の食べ物が最も大切であるのに、忙しいなどとおろそかにされているのが現状です。

子供たちが安心して生きられる未来を作るのは大人の役目!

自然を大切にし、とともに生きるという漢方の考え方をYさんは立派に実践しておられます。

咳払い

痰が絡んでもいないのに、なんとなく咳払いをする方がよくおられます。

ご本人は無意識のうちにしているのでしょうが、周囲は気になるものです。それが酷くなると「カーッ!」という大きいな音で、痰を取ろうとされるのですが、実際に痰は出てこず、咽にへばりついているようです?   と言うのも、実際に痰があるのかどうかが明らかでないのです。

58歳Nさん、上記のように、いつも咽に痰がたまったようで息苦しく、『ガーッ!』と大きな音で痰を取ろうとされます。しかしなかなか取れず、相談にこられました。

最初は痰がねばってとれにくいのかと考え<麦門冬湯>を中信に、痰の粘りをなくして痰が動きやすいようにと考えました。しかしこれでは改善せず、今度は精神的な要素があるのかと考え、<抑肝散>を使ってもらうも、改善の兆しなく、その他柴胡剤や疏肝剤をつかうも改善せず、その後中断してしまいました。

経過からみるとストレスが原因で始まったものですが、自律神経にかかわるものは簡単には改善しないケースも多々あります。

民間薬と伝承薬

民間薬は、古くから民間で使われてきた薬草を言い、お茶として手軽に使われつつ、且つ健康維持に大切な役割を果たしてきました。

店頭ではよく 『○○草はある?』 などと聞いてくる方がおられます。昨日も「カラスノマクラ」は扱っている? とのこと。初めて聞く名称ですので調べてみると「カラスウリ」の実で、秋に赤い果実ができ、それのことらしいです。キカラスウリの根や種は漢方でも使うのですがマクラというのは初めて聞きました。

各地に伝わる薬草や植物の名称は地域特有のものが多く、正規の植物名でないとほとんどわからないのです。これらが民間薬といわれるものです。

一方、伝承薬は生薬を組み合わせたいわゆる薬で、江戸時代にはたくさんの種類があり、庶民の健康維持の中心となっていましたが、その殆どが西洋薬に追われ、また製剤許可が厳しくなって製造できなくなったものもあります。現在残っていてよく知られるものは、龍角散や養命酒、六神丸、奇応丸などがあります。

また漢方薬は、いくつかの生薬を組み合わせたものですが、その処方が古典に基づくものやそれを変化させたもので、最も歴史と臨床経験があります。

一般には、これらをすべてを<漢方薬>と言われることが多いのですが、正しくは以上のように異なるものです。

最近ブームのハーブとかサプリメントというと、自然からとれたものというイメージがあるのですが、化学薬品であったり、特定成分を抽出したものであったりして、天然物とはかけ離れたものが多くあり、今後健康トラブルが出現するのではと危惧されます。

そして昔ながらの民間薬や伝承薬が見直される時期がくるのではと思います。

脳の老化予防法

今日はインターネット関連団体の勉強会に参加し、最新のネット動向の一端を学ぶことが出来ました。

参加者は80人近くで、その平均年齢は30歳代でしょうか?。 私のような50歳代は高齢者の部類に入り、人数も少なかったようです。

日常は忙しくて、なかなか新しい技術を理解することが出来ないのですが、少しでもついていこうと参加しているおかげで、ネット社会が大きく変わってきていることが見えてきます。またこの会に参加すると20歳代の方と話す機会が多く、若くても一生懸命に考え、自力で進めようとする方々の姿勢に勇気と希望を与えられます。

そうです! <脳の老化予防の最高の方法>は、自分より若い人と話す時間を多く持つことです。脳に刺激があって、気分も一挙に若返ります。

漢方薬では脳血流をよくする<冠元顆粒>などを用いますが、脳神経に刺激を与えるのは、五官をしっかり働かせることです。

50歳代以上の方は自ら進んで若い人の場に参加してみてください!