高齢者の膀胱炎

高齢化によって、屋外に出ることなく、寝たきりに近い方はたくさんおられます。そしてこれらの方には、頻尿や、尿が出にくい、膀胱炎などの尿トラブルはよくあります。

82歳女性のIさん、寝たきり状態のため、尿が出にくいときは導尿をされているためか膀胱炎をよく起こし、医師からの抗生物質を継続して飲まれていました。そのため胃腸の調子も悪くなり、ご家族の方が相談に来られました。

そこで、普段は尿の出やすいようにと利尿作用の<五苓散>を、膀胱炎のときは<竜胆瀉肝湯>を使っていただきました。その後は調子よくなり、抗生物質も不要になって、おなかの調子もよくなり、継続されています。

竜胆瀉肝湯は<清熱利湿>作用があり、下半身に熱感を伴うようなトラブルに使うものですが、利尿作用だけでなく、消炎作用があり、膀胱炎にはよく効果を現します。