漢方薬と胃腸トラブル

漢方薬のトラブルでよくあるのは胃腸障害です。

極度に胃弱な方の場合、お腹がもたれる、便秘になる、軟便になる、発疹が出る、などの症状があります。いずれも薬を中止すれば治ってしまうのですが、中止は出来ないので漢方の胃腸薬を併用していただきます。ほとんどの方はこれで解決します。

20歳代の男性、痔の痛みと痒みで仕事中も気がかりで、困っているとの相談を受けました。

この方の痔には<槐角丸>がピッタリあうと見て、1ヶ月使っていただきました。結果、痛みも痒みも改善し調子が良かったのですが、その後槐角丸を飲むと身体に発疹が出て痒くなるし、やめると発疹は出ないが痔が痛くなるとのことで再度来られました。

これには胃腸の薬を併用すれば解決することは明らかでしたので、香砂六君子湯を試しに短期間お使いいただきました。予想通り、痔の痛みも良くなり、発疹も出ることなく調子良いといわれています。

この他にも地黄を含む漢方薬に同様の症状が出ることがありますが、容易に問題は解決します。まずは相談していただくことが大事なのです。