湿疹は様々なタイプがあり、それに対する漢方薬もたくさんあります。
30歳の男性Kさんは、6月頃から全身に湿疹が出始め、特に腕や下肢に紅斑・丘疹が増えてきました。痒みが強く、引っかくために出血していました。皮膚科ではステロイド軟膏や抗アレルギー剤をもらわれていましたが、改善しないので漢方を求めて来られました。
皮膚は赤みと痒みがあり、少しジクジクしている箇所もあったので、<黄連解毒湯>や<消風散>をお使いいただきました。2週間で赤みと痒みは改善してきたものの、ジクジクがまだ残っていたので、金銀花含有健康食品などを併用していただきました。
しばらくしてジクジクはとれ、順調に経過していたのですが、一旦漢方薬を中断されて約1ヵ月後に再び悪化。同じ薬を再度服用していただくことにしました。
皮膚トラブルの場合は、漢方薬を止めてしまうのでなく、減量してでも服薬を継続する必要があるように思われます。