生理がこない! 3

昨日の続きです。

26歳のOL、結婚されていて妊娠希望の方の話です。生理周期は40~60日で、昔から遅れ気味でした。冷え性が強く、ひどいときには仕事中に痺れを感じることもあるとのこと。血流計で測ってみると、末梢血管への血流が悪く、これが生理不順の原因であることは明らかでした。

まずは補血の<婦宝当帰膠> と 活血作用の漢方薬を使っていただきました。1ヵ月後来店され、手足が温かくなり、めまいや立ちくらみも消えていました。その後も生理は40以内に来るようになり、結果4ヶ月目でめでたく妊娠されました。

この方の場合は比較的スムースに改善したのですが、本来は結婚する前に生理を整えておくことが大切です。『早い手当て』が『早い結果』を生むのです。

生理がこない! 2

生理不順の原因は、ストレスや疲労などが一般的でおおくありますが、先天的?なケースもあります。いわゆる機能不全にあたります。

高校生の頃から生理が止またという24歳のAさん。数年の間にホルモン剤の治療を3回ほどしたが、やめたら生理が来ないという繰り返しでした。またお薬を服用するたびに、腹部が痛んだり、手が痺れる、嘔吐するなどの副作用があり、怖くなって漢方相談にこられました。

検査ではE2が低く、卵胞が成長していないと言われていました。体温は低く35度以下、極度の冷え性で、顔色も白く、漢方でいうところの「血虚+血お+腎陽虚」の状態でしたので、漢方薬は補血のための<婦宝当帰膠>や活血の<桂枝茯苓丸>などを使っていただきました。

服用後1ヵ月目に生理が久々に自力できました。お薬は調整しながら続けていただき、次は10日目に、その後18日目に、そして20目にと、順次正常な周期に近づいていきました。現在は24日周期で、生理期間も5日間と、量も正常な状態になりつつあります。

女性にとって面倒なことのように言われる方もありますが、来ない方には深刻な問題です。

Aさんには『女性としての幸せな人生』に一歩近づいてきたことを、喜んでいただいています。

生理がこない! 1

生理が来ない、または生理不順等の相談の方は大変多いです。

早い時期に漢方相談に来られると比較的短期間に改善しますが、婦人科でホルモン治療をされていて、自力では生理が来ない方の場合は時間がかります。それでもほとんどの方は改善しますので、あきらめないでください。

31歳の女性、以前から生理が来ない月がありましたが、その時には補血作用の【婦宝当帰膠】と活血の【桂枝茯苓丸】を飲んでいただくと、1週間程度で来るのであまり心配されていませんでした。しかし今回は3ヶ月間来ていないということで、改めて相談にこられました。

今までのお薬でも改善すると思われたのですが、しばらく続けて、しっかりと治した方がよいと思い、同じ薬をを3ヶ月ほど続けることをお勧めしました。

薬を飲み始めて1週間で早々に生理が来たと報告のお電話をいただき、あまりにも早い改善に驚きでした。

この方には、再び止まることのないように当初の予定通りお薬を続けていただき、体質改善を図るようにしていただいています。

漢方の軟膏 6

軟膏を使う対象としては、やはりアトピーの方が多いようです。

病院でも保湿や消炎、あるいはステロイド軟膏など、たくさんの種類が使われますが、漢方でも消炎効果の軟膏があります。

26歳女性、アトピーで目の周囲や額に発疹があり、ひどいときはステロイドを使われていましたが、長期使用に不安を感じ、代わりのものを求めてこられました。赤くなって、カサカサして白い粉が落ちるという状態でしたので、<漢方クリームS>をまずは腕に塗ってテストした後、問題なければ顔に使ってもらうようにしました。

2~3日で赤みがずいぶん消え、保湿されてカサカサ感も改善しました。この軟膏はクリーム状で匂いもなく、使いやすいのでオススメ品になっています。

漢方の軟膏 5

京都には国立博物館内文化財保存修理所があり、全国の国宝や重要文化財の修理、復元を専門に行っています。

ここの職員のKさん、薬品かぶれがきっかけとなり、手のひらに発疹が出ました。仕事で木槌を毎日使うために手は更に傷み、ジクジクして痛く仕事がやり辛いと相談に来られました。

<タイツコウ軟膏>をベースにオリジナル軟膏の作り方を教え、差し上げました。<タイツコウ>とは古典的処方をもとに作られた軟膏で、当帰、桂皮、大黄などを含む、傷の修復に効果のある薬で、切傷、むしさされ、とこずれなどに用います。アトピーや皮膚の破壊修復に使います。

仕事を続けながらも、5ヶ月で皮膚は再生し元に戻りました。軟膏に生薬末を混ぜることで、良い結果がでたようです。

漢方の軟膏 4

前回、伝統あるお薬や軟膏が少なくなくなって来た話を書きましたが、そのひとつが<中黄膏>です。  https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2005/09/post-87.html

 

黄連、黄柏、山梔子などを成分とし、化膿性の傷や腫れ物、かぶれにはよく効いたのですが、今はなくなったので代わりにベルクミンを使っています。

https://www.kanpou.info/product/MK2726.html

   

ベルクミンは黄連や山梔子が含まれないので作用は少し異なりますが、代用品としては最も近いものです。傷やおでき、湿疹、ただれ、とびひに使います。チューブ入りで使いやすく、1家に1本常備薬としてお勧めです。

月刊誌SAVVYに紹介されました

京阪神で働く女性たちを対象にする人気の情報誌    【SAVVY】には、全国の女性に関心のあることが満載!今回は特集記事で『漢方のチカラってすごいんだ!』というコーナーに掲載されました。

SAVVYの紹介文では・・

サヴィは今までにも、体質改善を目指して特集を組んできました。その中で私達が一番注目しているのが漢方。実際私達のまわりでは、肌がつるつるになった!むくみがマシになった!という人がたくさん。体重が10キロも落ちた!という人も!漢方薬を処方するクリニックも増えています。漢方のチカラのリサーチ結果、漢方薬局の上手な使い方や、おいしい薬膳料理のお店など、もりだくさんでお届けします!

なお読者の多くが、自分らしく、毎日を楽しむ、元気でかわいい女性たちとのことです。

【SAVVY】さん ありがとうございます。

  

北の生物

北海道の自然にはたくさんの生き物がいます。減っていく中、人間との共生が模索されています。

美しいエゾシカ

かわいいシマリス

遭いたかった?ヒグマ

北の大地

社員研修会で北海道・知床方面に行ってきました。自然がいっぱいで「心の洗濯」もできました。この自然を大切にしたいものです。

オホーツクの夕焼け

水面が映える知床五湖

水が美しい屈斜路湖

漢方の軟膏 3

漢方軟膏で最も有名?なのは「紫雲膏」ではないかと思います。

S軟膏は、やけどの時に<すぐに> <たくさん>塗っておくと水泡ができてもすぐに引いていくようです。また、乾燥してひび割れした皮膚に塗ると、短期間でつるつるになります。しもやけになりやすい方は、夜寝る前に塗っておけばこれで大丈夫。痔の方は周囲に塗ってもよいし、<座薬タイプ>を使うと内痔核にもよいし、痛みがある方ならすばやく治まります。

これだけ使い道があるのに、成分は<紫根=熱をさまし、解毒する> <当帰=消炎や血流をよくする> <ミツロウ=解毒、生肌作用> <豚脂=乾燥をとる>などで、幅広い効果があるのです。

また漢方軟膏は口に入っても安全なことも大きな特徴です。もっと見直したいものですね。