メタボリック・シンドローム

昨日は定例の社内研修会。

漢方だけでなく西洋医学の基礎と臨床を学習しようと、3年前より某病院の元院長先生を講師にお願いして続けてきました。この間、心臓病、腎臓病、肝臓病、血液学、生活習慣病など、広範囲に学んできましたが、すべて理解するには難しすぎ! 少しでも頭に残ればとスタッフ共々頑張っています。

今回のテーマは、最近新聞でもよく掲載されています<メタボリック・シンドローム>についてです。

言葉の意味は、「過栄養と運動不足を基盤にして、増加しつつある心血管病の予防対策として決められた疾患の概念」です。簡単に言えば、『ウエストサイズが男性85以上、女性90以上で、且つ血圧や中性脂肪が規定値以上の場合、将来心臓が危険ですよ』という指標です。他の病気の予防でも同様ですが、根本は食事の摂生と日常的な運動の必要性、そしてストレスの緩和、この3つであなたが健康になるか、死に近づくかが決まります。

なかなか出来ないこととは思いますがお互いに頑張りましょう!。

ひまわりの会 秋の企画紹介

当店のお客様を中心として、東洋医学や自然に親しみを持つ方々の集い『ひまわりの会』の秋のイベントを紹介します。

今回は漢方、東洋医学とは全く関係なく、☆西洋文化☆を楽しむ企画です。

11月18日(金) 19:00~ 京都駅前にて
『アモーレ・カンターレ・マンジャーレ(恋して・歌って・食べて)』

と題し、テノール歌手<葭村洋平>先生によりますカンツォーネの夕べです。葭村先生は、コンサートや音楽指導などで活躍されている新進気鋭の若手テノール歌手です。

また、後半は<青春スタンダードナンバー>をみんなで一緒に歌い、元気を持ち帰っていただく企画です。なお、ただいま『ひまわりの会』会員募集中です。詳しくはメールにてお問合せください。  

葭村洋平 先生

ストレスと目の痛み

目の奥が痛み、しばらくすると頭痛になるという方があります。

漢方で『肝は目に開竅す』といい、何らかの原因で肝血が不足すると目の乾燥を生み、肝の働きに問題があると、目が赤い、目の奥が痛いなどの症状が出ます。主に自律神経失調の方によくみられます。

Yさん75歳女性、50歳のころから不眠やうつ傾向があり、安定剤や抗うつ剤を使われてきました。出てくる症状は様々で、頭重感、皮膚の痙攣、痺れ、脱力感、不安感、動悸などと<目の痛み>、それに伴なう頭痛です。最初のころは西洋薬も効いていたようですが、量が増え、種類が増えるとともに効かなくなってきました。

漢方薬も症状にあわせ、様々変えて使っていただくものの、自然に緩解したのか、薬が効いたのかわからない間に過ぎていきます。

一般的にこのような頭痛には、<清上けん痛湯=商品名:仁寿>がよく使われますが、この方の場合は<肝に働く漢方薬=疏肝剤>を続けていただいています。いずれもスッキリすることなく、大変難しく苦労する症例です。

突発性難聴とストレス

突発性難聴は西洋医学でも原因が明らかになっていませんが、ウイルス説と内耳循環障害説が言われています。

治療はステロイド剤や血管拡張剤が使われますが、短期間で治癒しない場合は治療方法がないようです。漢方では、血流とともに、ストレスと疲労が大いに関係していると考えます。

フライトアテンダントをされている、Kさん35歳女性。2ヶ月前に左耳が突然難聴になり、回転性めまいが発症しました。すぐに入院されてステロイドと血管拡張剤による治療を受けられましたがほとんど改善せず。その後、針灸治療を受け少し改善しましたが、まだまだの状態です。

漢方では血行をよくする<冠元顆粒>を基本にし、それを助けるストレス緩和作用のものや、ハーブティの<板藍根>なども使います。Kさんの場合は、時間経過も長く難しいように感じています。

受験のストレス

当店の近くに経理・税理専門学校があります。

そこの学生さん、とはいっても18歳から30歳くらいまでの方が、税理士を受験するため勉強に励んでおられます。国家試験は毎年8月上旬にあり、その前の3月頃から当店に来られます。

勉強のストレスで気鬱になる、昼夜逆転し睡眠不足、食欲低下、疲労感がある、そして目の疲れも増え、ドライアイなど様々な症状を言われます。

こんなとき、よく使ってもらうのが<シベリア人参>です。気分がホッとすると、女性に人気です。なぜ女性に喜ばれるのかは不明ですが・・・。

私も時に飲むのですが、確かに『ホッとする』ことが実感できます。

ストレスとめまい

ストレスはどこにでもあるものですが、夫婦間の場合は一生持ちになります。

男性は年々細かく、うるさくなり(私もそうですが!)定年退職しようものなら、家の中にいてちょっとした事でも目に付いてしまうのです。そのため奥様は神経が疲れ、外に出ようとされます。

しかし! 外に出るとき「どこに行く?何時に帰ってくる?」など聞かれると、出るのも億劫になるようです。結局ストレスはたまる一方なのです。ご主人がゴルフにでも出てくれればラッキーなのですが、身体がしんどくなるとゴルフの回数が減るというもの。こんな悩みはよく聞かされます。

Mさん73歳女性、ご主人が会社の会長さん。といっても、ほとんど仕事は社長に任せて、本人は自宅におられることが多いため、奥様は出られず。お花の先生をされているので、その指導や展示会の時は出かけられるのですが、家にいる時間の方が長く神経疲れのためかめまい、不眠、動悸など様々な症状が現われます。

そこで精神神経症状を緩和する<加味逍遥散>や<感応丸気>を使っていただき、症状は改善しますが、根本治療にはストレスがかからなくすることで、時間がかかりそうです。

ストレスと病

ストレスが原因で発症する病気はたくさんあります。

逆に、病気のほとんどがストレスの影響によるものといっても過言ではありません。現代医学では血液検査はできても、ストレス測定はできません。漢方相談では、症状や経過を聞きながら、その症状が発症したきっかけを探りながらストレス度も推定します。そして原因となったことから、今日までの経過を知ることで、元に戻す道を考えるのです。

ストレスでよく起こる症状を列挙してみますと、

ガン、糖尿病、自律神経失調、狭心症、過敏性大腸、潰瘍性大腸炎、潰瘍、頭痛、眼痛、蕁麻疹、のどのつまり、耳鳴り、めまい、生理トラブル、手の痺れ、などきりがありません。それらの具体的な症状などを次回から書いてみます。

ストレスをなくすることは出来ませんので、発散するか、緩和するかの方法をとってください。

先日のガンの治療の講演では『笑うこと』、例えば笑える番組や落語・漫才などを見ることが簡単にできます。ばかばかしいと思わず、涙を流すほど笑ってみてください。きっとさわやかな気分になります。

そして、自然の中に入ってみてください。涙が出てきそうなほど美しい景色を見ると身体が洗われた様な気分になります。

こんなことが免疫細胞の正常化につながり、ひいては病気の解決につながるのです。

昔から『病は気から』といいますが『気の流れ』は最も大切なことです。

脇の痛み

いろいろな部位の痛みの相談があります。

脇腹の痛みや張りは、漢方で『胸脇苦満』といい、ストレスに影響して起こるものや肝臓に関係したものなどがありますが、いずれも<柴胡>という生薬の含まれる漢方薬を用いるのが基本となっています。 

Yさん60歳才女性、半年前から右脇腹が痛み、背中の方まで硬く凝っている、医師で様々な検査を受けたが異常なし、漢方医で<小柴胡湯>をもらったが良くならず、鍼灸治療も受けたがそのときだけ楽になり、後は同じ状態になり改善せず、相談に来られました。

タイプは神経質で「気にしい」の方、これは更年期の不定愁訴の様でもあり、<加味逍遥散>をと思いましたが、医師から柴胡剤をもらったが効かなかったということでした。そこで再考し、長期にわたる緊張があるとみて、<冠元顆粒>を合わせて使っていただきました。

2週間後、ほとんど痛みは消えた!と喜んで来られ、ホッとしました。

古くからの(永い間の)症状は必ずお血(血の滞り)を伴っていると考えたのが奏功したようです。患者さんに良い勉強をさせていただきました。感謝!

前立腺肥大と頻尿

前立腺肥大は50歳以上の男性でよく見られます。

原因は男性ホルモンが関連しているようですが、まだ詳細は明らかでないようです。症状は、尿が出にくい、残尿感がある、頻尿、圧迫感などがあります。

Tさん57才男性、2年前に前立腺肥大の診断をうけました。昼間が頻尿で、残尿感があり、立ち仕事をしておられ影響が出て困る、眼のかすみもあり、疲れやすいとのことでした。

電話相談でしたので、まずは<牛車腎気丸>を使っていただき様子を見ることにしました。1週間後、おなかがもたれ、便秘気味になるとのクレームがあり、漢方薬の成分の<地黄>がおなかに負担になったようですので、<星火健胃錠>を合わせて飲んでいただくよう変更しました。

1ヵ月後、尿の出は良くなり、順調との連絡ありました。それ以来身体も元気になり、トラブルも無く、4年来継続されています。

頻尿の悩み

先日の、頻尿の話の続きですが、http://www.kanpou-ichizen.com/2005/10/post_ab07.html

頻尿のために睡眠不足を訴えられる方は多いです。一時の冷えによるものはすぐに改善しますが、慢性的な冷えの場合は難しいこともあります。

Wさん46才女性、昼間も尿回数は多いほうですが、夜間も3~4回で眠る間がないようでした。経脈を温め、冷えをとるポピュラーな漢方薬で<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使っていただき、最初は良くなったのですが、しばらくするとまた不調になりました。

今度は腎陽虚とみて<真武湯>を使っていただき改善しましたので、しばらくはこの2種を交互に使っていたのですが、再び不調に・・・。

そこで同じ腎陽虚を改善する漢方薬で<海馬補腎丸>に変更し、現在は順調にいっています。しかし、この冬は再びお薬を変更することになるのではと今から思案しています。

薬の慣れが出てくるのか、なかなか難しい例です。