糖尿病の中医学 3

糖尿病における血糖値のコントロールは重要ですが、特に食後血糖をいかに抑えるかが大事です。

通常3食をとり、さらに夜遅くに食べる方は4食になります。食事をしている時間と消化吸収の時間を合わせると、1食に2時間、4食の人は8時間にわたり血糖が上がる条件があります。要は寝ている時間以外は、血糖により血管が傷められっぱなし状態です。これをインスリンで抑制できない方は、早く血糖を下げる必要があります。

いろいろな健康食品が出ていますが、その中でも、桑の葉とグアバ葉や菌糸体が含まれたうバランスのとれた食品が良いようです。

食品ですので、ここには記載できませんが・・・。

糖尿病の中医学 2

糖尿病の改善は、微小循環の改善(血液をサラサラにして、細い血管までよ~く血が流れるようにすること)が大切なのです。

中医学では細いところを通りよくするものは、細いものと考えます。例えばミミズ! 生薬で<地竜>といいます。梗塞などによって不随や麻痺を起こした方で、早い時期に使うと回復を助けてくれる<補陽還五湯>という漢方薬がありますが、これにも地竜が含まれています。

地竜は昔から子供の解熱剤としてもよく使われってきましたので、ご存知の方もあると思います.

動物や昆虫などを原料とする生薬は、植物系生薬よりも効き目がシャープで、これから見直されるものも出てきそうです。「眼には眼を」という言葉は良い意味には使われませんが、ちょうど同じような表現で言うと

『胆のうのトラブルには胆汁を』

『血管のトラブルには細い地竜のようなものを』

『精力増強には動物の生殖器などを』

利用するという漢方古来の考え方がおもしろいのです。

糖尿病の中医学 1

昨日は東京で糖尿病の中医学的治療に関する専門講座を受けました。ちょうどその前日に糖尿病がテーマのメルマガを発行したところでしたが

その内容が不十分だったかなと思っています。というのは、もっと大変な病気であることをお知らせできていなかったかな?と思ったのです。

糖尿病は血液と血管の病なのですが、よく言われる3大合併症だけでなく、脳と心臓血管に及ぶため死に至る病気ということです。一般的な心筋梗塞や脳梗塞は、血管の部分的に障害が起こり、症状もはっきりと出るのですが、糖尿病の場合はすべての血管が狭くなり、動脈硬化を起こし、梗塞状態になるのです。それも通常の狭心症のように自覚症状が出てくるのでなく、知らない間に進行していくのも糖尿病の特徴です。

人間の血管は、細い血管を合わせると約10万Km=地球2周半もの長さがあり、あちこちで見えない間に問題を起こしているのです。食べすぎとストレス過多の人は悪化も早く、そのような方は改善する意思も弱いケースがほとんど。今からでも遅くありませんので、よーく生活を見直してください。

冷えと頻尿

朝方の冷え込みが気になる季節になりました。この時期の相談は冷えや頻尿が増えます。特に年齢が高くなるにつれて冷えの影響も出やすくなります。

Kさん66才女性、9月末に来店。「1週間ほど前から頻尿になり、1時間に1回トイレへ行き寝る間もないほどで、さらにすっきり出ないため下腹部に違和感があり困っている」と相談に来られました。

冷えによる膀胱炎の様子でしたので、身体を温め、排尿の力をつける温腎利水の<牛車腎気丸と、尿をすっきり出させる<猪苓湯>を組み合わせてお使いいただきました。

結果、4日後にはすっきり治り、お薬はやめられていたのですが、今週に入って再び同じ症状が出てきました。今回は<牛車腎気丸>だけをお使いいただき、しばらく続けるようにしていただきました。

冷えによる頻尿や膀胱炎はこれから増えてきますが、中から温める漢方薬を基本とし、少し利尿作用を加えるだけで短期間に改善します。

漢方の歴史小説を詠んで

漢方を扱う医師で、黒川達郎先生(大分県・黒川クリニック)が漢方の歴史小説を発刊されました。

この先生は月刊誌などにコラムを連載されている読書家で、視点も鋭く、風刺風でとても面白い文章を書かれるので、すぐに買ってみました。

内容は、吉益東洞や山脇東洋など、江戸時代に京都の街に住んでいた漢方の医家の日常を創作したもので、書くまでにかなり史実も研究されたようです。そしてその人間を上手に表現されていて面白いものでした。

江戸時代の大家と言えども、初期は皆生活に苦労し、人形つくりや内職で生活を繋いでいたといわれます。そして藩に重用されるなどで初めて世に出たようです。

これらの大家に共通していることは、勉強家であり、清貧で、人のために【医術】を学び、【仁術】を求め、【算術】を求めなかったからこそ、後世まで名を残す人物となったと思います。

この本をきっかけに、江戸の漢方大家から学ぶことは大変多いです!

黒滝ライブ・コミュニティ

昨日の続き・・・

山あいの25軒の村から更に奥に言った入った6軒が中心となって初めて行ったイベントの<黒滝ライブ>。どんどん過疎化していく村に外部からの人がきてほしいとの想いも込めて行われました。

ギター、指笛、太鼓、セミプロ歌手の歌など、たくさんの人がボランティアで出演し、たこやきや焼き鳥などとビールで秋の夕べを皆で楽しむというもの。手作りでありながらもなかなか立派なイベントで、心温まるものでした。

新しいコミュニティの誕生です。

田舎暮らし

田舎にログハウスを建てて自然を楽しんでいる友人がいます。仲間で地元の祭りを企画したと案内を受け行って来ました。

このハウスは15年前に自力で建てられたもので、そばにはごえもん風呂とパン焼き釜、そしてもう1棟のハウスが増えていました。これだけのものを造るには大変な労力を要したと思われますが、いつも人生を楽しむことを実践している点はうらやましく、且つ学ばされます。

ゴボウシの効果

昨日の続きで、当店でよく使うものに<牛蒡子>があります。

生薬<牛蒡子>は字の通りゴボウの種ですが、その成分には利尿作用や抗真菌作用があります。漢方処方では風邪などによる熱を発散させる作用や、扁桃炎などに対する解毒作用、湿疹では清熱解毒作用を利用します。

ここまでは従来の使い方ですが、それ以外にも産後の乳汁分泌の悪い方が求めてこられます。特に乳腺が詰って乳汁分泌がうまくいかない場合や、乳腺炎で乳汁が滞留している場合に昔から牛蒡子が使われています。

乳汁分泌不足の場合は<蒲公英根:タンポポの根>を合わせて煎じる方法も以前から行われています。

当店でもたくさんの方に使っていただきましたが、効果は上々です。赤ちゃんにとって大切な自己免疫がつくられる時期は、しっかり母乳をあげてください。元気な子供になる第1歩を大切にしてください。

この話は特定の方だけに関係するものですが、お困りの方があれば教えてあげてください。

ヨクイニンは人気商品

最近流行のもの、といっても当店の話ですが、ひとつは<ヨクイニン>です。昔から使われている<はと麦>の種子で、<はと麦茶>はどこにでもあるものです。

このヨクイニン、まず1番目はイボとりで有名!、粉末や錠剤を使います。肌荒れやニキビなら錠剤の方が使いやすく便利でしょう。

また、生薬・よく苡仁には利水作用があり、慢性的に浮腫のある方にはヨクイニンをご飯と一緒に炊いても良いでしょう。あるいは粉末を常用してもかまいません。

『安くて』 『幅広い効果』 の漢方薬Yは優れもの!です。

明日はもうひとつの生薬?です。

子供の風邪

これから寒くなるにつれ子供の風邪も増えてきます。

風邪の原因はウイルスによるものが9割、細菌によるものが1割と言われます。ウイルスによるものには抗生物質は全く効かず、細菌によるものは抗生物質をうまく使えたときだけ効果があります。つまり、風邪にかかったとき抗生物質を必要とする子供は実は1割以下なのです。但し、他の感染症を予防するためにほとんどの医師は抗生物質を使います。

ということはウイルスによる風邪は、安静にして体力を消耗しなければ自然治癒するものなのです。要は体力があれば感染症は防げますで、病気になる前に体力をつけて予防をすることが大切です。

さらに、中国では板藍根がよく使われますが、日本ではハーブティがあり、うがいやお茶として手軽に使え、これからの季節にオススメです。