子供の疲労

子供が疲れやすいというのは、実際に時間に追われて心身が疲労しているケースがほとんどと思います。その原因を取り除いてあげればよいのですが、現実は習い事や塾をやめるわけにもいかず、親御さんも悩むところです。

子供の場合は、疲労回復というより、体力をつけることが中心です。

食が細くて寒がりのようなタイプには、お腹を温め、食を増やし、体力をつけるものとして<小建中湯>を使います。また、元々発育不良や、体力が低い場合は<六味丸>を用います。

いずれも小児のためのお薬で、証(タイプ)が合えば、長期服用も問題ありません。漢方薬は予防薬として使えることと、歴史で検証されている安全性が特徴です。

子供もストレス病

最近の小学生は、塾やスイミングや習い事などで忙しく、さらに学校の休みが増えた分だけ行事が過密化して、ストレスがますます増える傾向にあります。最近というより、もっと前からと言ったほうが正しいかも知れませんが、ますますその傾向は強まっていると思われます。

そのため、大人に起こる症状が、子供にも及んで来ています。例えば、不眠、疲れ、食欲不振など、以前ではあまり考えられなかったことです。子供に強い薬や西洋薬は継続的には飲ませたくないとして、今日もお母さんが相談に来られました。

7歳の男の子、8時頃に寝る準備をするが、11時ころまで寝られない、そのため朝が起きにくく、どうにか起きたものの朝食は食べたくない、そして体がしんどいということでした。神経が休まることがないために起こる不眠と考え、<抑肝散>を使っていただきました。

抑肝散のように、従来から主として子供に使われる漢方薬がいくつかありますので、順次紹介していきます。

夜間頻尿

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、本当にピッタリ涼しくなりました。

朝夕涼しくなって急に問合せが増えた症状のひとつに、夜間頻尿があります。今まで暑かったので水分をとる量も習慣的に多く、また冷たいものを飲む習慣の方も多いと思いますが、彼岸を境にして生活を変更する必要があります。

70歳女性のTさん、急に頻尿になり、夜間は1時間ごとにトイレへ行くことになったがどうなったのだろう?と心配してのお問合せがありました。少し細く体重は40kgに満たず、外気の変化をすぐに受けてしまうタイプの方です。

まずは体を温めること、冷たい水はやめて温かいお茶にすること、汗もかかなくなった分だけ飲む水分量も減らして良いこと、そして手持ちの<牛車腎気丸>をしばらく飲むように電話で話をさせていただきました。

この牛車腎気丸という薬は、腹部を温め、排尿をコントロールし、1回の尿量を増やすことで頻尿を改善する作用があり、これからの時期によく使う漢方薬です。Tさんも1週間以内に落着くことと思われます。

痔の痛み

痔の症状には、痛み、出血、痒み、膿などがあります。これらを表現する言葉が<坐剤>の効能書にありましたので紹介しますと、<いぼ痔> <きれ痔> はよく言いますが、他に<さけ痔> <はれ痔> <かゆ痔> があります。

痔は肛門の病気ですが、漢方では大腸経につながり、秋に影響を受けやすいと思います。ちょうど朝夕が涼しくなって、冷えが始まり、血流が悪くなる時期でもあります。

27歳女性、以前から痔が気になっていたのですが、最近出血して痛みがあり、支障をきたすようになったので来店されました。疲れると悪化する、もともと便秘気味、最近は痛みでさらに排便がつらい、排便のたびに出血しているなどでした。

まずは <槐角丸> と<桂枝茯苓丸加大黄> を服用していただき、出血と痛みをはやく改善するために<紫雲膏坐剤>を併用いただきました。

ほぼ即効性で痛みは改善され、出血もとまりました。そして1ヶ月程度ですっかり改善しましたが、根本治療するために<槐角丸>だけをお使いいただいています。

この方のようなケースは多々あり、『痔』は漢方の即効性を実感できる代表的な症状です。

痔の痒み

痔を持ってる方は非常に多いのですが、改めて治療することもなく放置されているようです。そして、痛みや痒みが強くなったり、何日か出血が続くと、はじめて治さなければと思われます。

痔の漢方薬は種類が少ないのですが、いずれもよく効きます! ほぼ即効性ですね。

30代の男性、内痔核があり、出血や痛みはないがとにかく痒い! 寝るときも痒くて安眠できないほどでした。痔はほとんどが肛門部のお血(血流が悪い)が関係していて、そこで炎症が起きているので、これらを改善する<槐角丸>を使っていただきました。また、外用に<紫雲膏>のサンプルを差し上げ、塗っていただきました。

1週間後に来店され、かなり楽になったのでこのまま続けることになりました。

漢方の飲み薬や軟膏、<座薬>は、根本治療薬でありながら、且つ即効性のある対処療法でもあるのです。痔の方はぜひ試してみて下さい!

海外転勤の方の漢方薬

会社への転勤や海外の大学での研究などで、お客様が海外に住まわれることは結構あり、それだけ国際化していることを実感します。

長期出張などで行かれて、日本に時々帰ってこられる方は、その都度漢方薬を手持ちされますが、1年以上帰る予定のない方は発送することになります。それも、運賃が高いことや、税関での検査が厳しくて到着する保証がないことなどを考えると問題があります。特にアメリカ向けは、テロ事件の後検査が厳しくなる一方で、液体のものは疑いがかけられやすく、注意が必要です。

私も昨年中国に行った時ドリンクを10本ほど持っていったのですが、手荷物検査で引っ掛り、言葉がうまく通じないこともあり、一騒動になりました。放棄をしょうと思っても、疑いが掛けられると放棄すらできなくなります。

いろいろ経験しての結論は、海外に出かけるとき、または一度帰ってこられたときにまとめ買いをして、手持ちされることが一番です。そして、常備薬として置かれることをオススメしています。

働きすぎの日本人病

不思議なことに1日の間に同じような相談の続くことがよくあります。今日来られた方の特徴は「仕事の帰りが遅い方」が集中しました。

飲食関連仕事のご主人が帰ってくるのは深夜1時過ぎ。それから夕食をとり、終われば2時になるため、付き合っている奥様の体調に影響していました。

その後の方、ご主人が10時過ぎから食事をし、体重がかなり増えたための相談でした。夜の食事を変えないとまだまだ増えると思われ、<マイクロダイエット>と野菜だけにしていただくことにしました。

さらにその後来られた女性、コンピュータ関連仕事をされていて、毎日最終電車で帰ってから食事をするため、お肌にトラブル発生。胃腸薬の<六君子湯>などをお使いいただきました。

若い方はまだしも、年齢とともに病気が現れること間違いなしです。働きすぎに気をつけてください。

生理がこない! 4

連続して生理の話を書いてきましたが、偶然にも処方が3人とも同じになっていました。

生理が来ないときに使う漢方薬は、他にもたくさん種類がありますので、<婦宝当帰膠>と<冠元顆粒>だけだと、絶対に思わないでください!

例えば、ストレスや生活環境の変化がきっかけとなって止まった場合は<逍遥丸>や、食欲不振などで栄養不良・貧血などが関連するときには<帰脾錠>を、冷えが続いたことが影響する場合は<温経湯>など、他にもあります。

漢方はすべて、その方の体質と現在の症状によって、用いる漢方薬が変わることはいうまでもありません。

生理がこない! 3

昨日の続きです。

26歳のOL、結婚されていて妊娠希望の方の話です。生理周期は40~60日で、昔から遅れ気味でした。冷え性が強く、ひどいときには仕事中に痺れを感じることもあるとのこと。血流計で測ってみると、末梢血管への血流が悪く、これが生理不順の原因であることは明らかでした。

まずは婦宝当帰膠 と 冠元顆粒 を使っていただきました。1ヵ月後来店され、手足が温かくなり、めまいや立ちくらみも消えていました。その後も生理は40以内に来るようになり、結果4ヶ月目でめでたく妊娠されました。

この方の場合は比較的スムースに改善したのですが、本来は結婚する前に生理を整えておくことが大切です。『早い手当て』が『早い結果』を生むのです。

生理がこない! 2

生理不順の原因は、ストレスや疲労などが一般的でおおくありますが、先天的?なケースもあります。いわゆる機能不全にあたります。

高校生の頃から生理が止またという24歳のAさん。数年の間にホルモン剤の治療を3回ほどしたが、やめたら生理が来ないという繰り返しでした。またお薬を服用するたびに、腹部が痛んだり、手が痺れる、嘔吐するなどの副作用があり、怖くなって漢方相談にこられました。

検査ではE2が低く、卵胞が成長していないと言われていました。体温は低く35度以下、極度の冷え性で、顔色も白く、漢方でいうところの「血虚+血お+腎陽虚」の状態でしたので、漢方薬は補血のための<婦宝当帰膠> <冠元顆粒> そして<粉薬>を使っていただきました。

服用後1ヵ月目に生理が久々に自力できました。お薬は調整しながら続けていただき、次は10日目に、その後18日目に、そして20目にと、順次正常な周期に近づいていきました。現在は24日周期で、生理期間も5日間と、量も正常な状態になりつつあります。

女性にとって面倒なことのように言われる方もありますが、来ない方には深刻な問題です。

Aさんには『女性としての幸せな人生』に一歩近づいてきたことを、喜んでいただいています。