糖尿病の中医学 2

糖尿病の改善は、微小循環の改善(血液をサラサラにして、細い血管までよ~く血が流れるようにすること)が大切なのです。

中医学では細いところを通りよくするものは、細いものと考えます。例えばミミズ! 生薬で<地竜>といいます。梗塞などによって不随や麻痺を起こした方で、早い時期に使うと回復を助けてくれる<補陽還五湯>という漢方薬がありますが、これにも地竜が含まれています。

地竜は昔から子供の解熱剤としてもよく使われってきましたので、ご存知の方もあると思います.

動物や昆虫などを原料とする生薬は、植物系生薬よりも効き目がシャープで、これから見直されるものも出てきそうです。「眼には眼を」という言葉は良い意味には使われませんが、ちょうど同じような表現で言うと

『胆のうのトラブルには胆汁を』

『血管のトラブルには細い地竜のようなものを』

『精力増強には動物の生殖器などを』

利用するという漢方古来の考え方がおもしろいのです。