神経質で、ストレスを受けやすく、緊張しやすい方は多く見られますが、それも症状が強くなると、単に性格の問題では済まされず、相談に来られます。
30歳の女性Hさんは、長い間咽がつまる感じがし、咽は乾燥して痛く、口が渇き、舌はヒリヒリ、口臭が気になる、外では不安感があるなど、たくさんの症状を訴えられていました。
これらはすべて関連している症状で、理気化痰の<半夏厚朴湯>や潤燥の<麦門冬湯>などをお使いいただきました。
1ヵ月後お越しになり、咽のつまりや咽痛、舌のヒリヒリ、不安感などがまとめて改善してきました。最初気にしておられた口臭も、他覚的には全く感じなかったので、神経性のものと思われ、これらの薬で感じなくなったようです。
このような多岐にわたる症状は、西洋医学では個別に捉えられますが、漢方では元はひとつとして捉えますので、まとめて改善するケースが多くあります。