右脇腹の痛み

77歳のKさんは半年前から右脇腹痛でお困りでした。

鈍痛で痛みの場所は時に移動し、何か塊があるような感じだそうです。
胆嚢は摘出されており、胆石はないとのことでした。便通も快便です。
これまでは医師より処方された整腸剤を服用されていたようですが効果なく、当店にご来店されました。

この痛みは、漢方特有の考え方で”気滞”という気の巡りが悪くなった時に起こるものだと判断し、
<血腑逐瘀湯>を服用して頂いたところ2週間で痛みの頻度が減ってきたようです。
その後も服用を続けておられますが、日に日に痛みが楽になってきているようです。

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左下腹部痛の原因は

左の下腹部に痛みがあり、病院で検査を受けても特に異常がないという相談が時々あります。これは漢方では<お血>による圧痛点ととらえ、血流の悪い方の特徴を現しています。このときは便通と血流をよくする漢方薬を用います。

45歳の女性Mさんは、この痛みを感じたため、病院で大腸ファイバーによる検査などを受けられましたが全く異常がありませんでした。ところが、この検査のために下剤で腸内を洗浄された時に痛みが消えたので、原因は便秘と関係があることがわかったと言われます。

そこでご相談の結果、食物繊維健康食品と、便秘薬<ハーベルシー>を併用いただきました。その後毎日便通があり、痛みも全く無くなり、とても順調になったと報告をいただきました。そこでしばらく続けていただき、便秘体質を改善することとしました。

便秘は様々な疾患の元にもなりますので、最初は便秘薬を使ってでも毎日の排便を習慣つけることが大切であると思います。思わぬ結果でしたが、Mさんに喜んでいただきました。

お血による腹痛

先日書きました、便秘と腹痛の話の続きです。

便秘と腹痛でお困りのKさんに<桃核承気湯>をお使いいただいた後、便通は2日目から調子よくなり、また腹痛は4日目からなくなりました。そしてその後はすっかり快調を維持しています。

Kさんは20年前からご家族の問題があり、大変苦労されていて、長い間抗精神薬を服用され、そのため便秘になり、また漢方で言うところの<気滞血お=気の滞りが血の流れを妨げ、血流を悪くする意味>があり、左下腹部のお血点に血液が鬱滞して痛みを生じていたのです。この場合は単に便秘薬では改善せず、血流を良くする漢方薬を用いると改善します。

検査を受けて原因不明と言われた<下腹の痛み>の場合は、これに該当することが多いようです。