ニキビの正体

ニキビ、吹出物、肌荒れの相談はたくさんありその原因も様々です。

元々の体質、生活時間の乱れ、食べ物の偏りなどが多いのですが、女性の場合は生理不順と関連しているケースがあります。ホルモンバランスが崩れると、生理が乱れ、合わせて肌のトラブルや神経的なトラブルが生じます。

21歳の女子学生さんがニキビの相談に来られました。こめかみや眉間、頬などに白い発疹が多数ありますが、かゆみや痛みがなく、ジクジクすることもないとのこと。くわしく話を聞いて行くうちに、昨年から生理が来ていないとのこと、またダイエットをしていて体重が変動していて、身体も不安定な状態でした。

そこで<ニキビの正体は生理不順にあり>と考え、お肌の話から生理の話に切り替え、将来のために早く改善することが必要とお話しました。そして補血作用の<婦宝当帰膠>、活血作用の<桂枝茯苓丸>などをまず1ヶ月使うようおすすめしました。

閉経の場合は、薬もしっかり使い、早く回復させることがポイントとなります。そして生理不順は不妊の原因のひとつで、一生の問題になる大切なことと理解していただきました。

中国ツアー・九塞溝

中国で人気No1の<世界遺産・九塞溝>はこの時期がシーズンで、毎日1万人が訪れています。入り口からは環境保全のため一般車は通行禁止、専用のバスだけが通行できるようになっています。

ここから先には多くの滝や湖が連なり、そしてそれぞれの色が輝いて言葉では言い表せない美しさです。

この地域から四姑娘山にかけてが/K50159.html”><サージ>が生える地域。赤い実をつけたサージ(と思われる)木を見つけました。地元ではよく食べるとの事です。

今日、地球環境破壊が問題になっていますが、このような自然に触れるたびに、守っていくことの重要さを感じます。

中国ツアー・黄龍

成都から飛行機で40分、高度3100mの位置にある九塞・黄龍空港に着くと、高度の急な変化のためにめまいや頭痛など、高山病のような症状が現れました。

さらにそこから800m上ったところに世界遺産<黄龍>の景勝地があります。従来は徒歩で登っていたのですが、今年7月にロープウエイが開通し、簡単に登れるようになりました。

<黄龍>の特徴は川の流れが段々畑のような堰をつくり、それぞれの池が色鮮やかで輝き、自然に出来たとは思われない光景にあります。

このような高山に登るときは、高山病予防のために<サージ>が良いと言われ、今回参加メンバー全員が使ってみました。<サージ>はグミ科の植物で、その実の成分が血液中の酸素濃度を上げるといわれているものです。

中国ツアー・成都

<ひまわりの会・中国ツアー>で中国・四川省を訪れました。

四川省は工業都市でもありますが、雨も多く植物生育に適しているため生薬産地としても有名で、日本にも多く輸入されています。

省都である成都は学問の街で、大学は28校あり、その中の四川大学にある<華西薬業股有限公司>では、おなじみの<冠元顆粒>が作られています。

四川料理の代表は火鍋や麻婆豆腐ですが、麻婆豆腐はテレビでも紹介された陳さんの店が有名、唐辛子の辛さだけでなく山椒など入って味わいがあり、香りもよくて美味しいです。

臨時休業のお知らせ

明日26日より30日までの5日間、当店のお客様の集う<ひまわりの会>で、2年に一度の行事、海外ツアーに出かけます。

漢方や東洋医学に関わる人たちですので、自然と中国行きと決まってしまいます。毎回、中国の公園で太極拳を練習したり、植物を学んだり、薬膳を食べたりと、少しは健康に関わることを組み入れていますが、今回は何が行われるのか・・・。

なお8月31日より営業、並びにブログを再開します。

気の病

漢方では、気が上に昇ることを上昇とは言わず上衝と言います。まさに衝きあがるようになるようです。

それを西洋医学的には適切な病名がなく、原因不明であるためにあちこちで診療を受けられるケースがあります。

40歳Mさん、疲れたり何か行動をしようと考えると、急に上半身が緊張し、胸が痛くなり心臓病かと思うほどとのことでした。当然、精密検査は受けられましたが、特に異常は認められず医師も安定剤しかないように言われたようです。これは一種の自律神経失調で、何か大きなストレスがかかったときや、更年期の女性に時々見られます。

また古くからは奔豚病という、下腹部から急激に何かがつきあがって、動悸やめまいがするというような気の上衝の病に対する病名もあります。

このような症状に使う漢方薬は平肝作用の<抑肝散>や、気逆を軽減する<苓桂味甘湯>などいくつかがありますが、長期の症状ですので改善には時間を要します。

4年ぶりのご来店

忘れた頃に来店される方は多いのですが、今日は4年ぶりの方にお越しいただきました。

不思議なもので、お顔は覚えているのですが、当然ながら名前は記憶にありませんでした。

前回は疲れが酷いので牛黄を使いたいと思い、通りすがりに来店され、牛黄の話や血流の話をしたようです。今回はその時の丁寧な説明がよかったと思い出し、相談するならやっぱりこの店と思い、遠くから来たとのことでした。

この方は84歳女性のKさんで、今年の2月に狭心症の疑いで入院されたのち西洋薬を服用しておられたのですが、胃腸に負担になり止めたとのこと。そして漢方薬で適するものがないかと相談に来られました。

血流をよくする漢方薬はいろいろありますが、血圧も少し高めで、肩こりもあり、<冠元顆粒>を使っていただきました。一緒にお越しいただいた娘さんも同様の体質でしたので、予防のために<冠元顆粒>を使われることになりました。

人との出会いを一生に一度と心得て、誠意を尽くせという茶道の考え方<一期一会>をふと思い出しました。

胃もたれの漢方

胃もたれは誰にでもありますが、毎日だとユーウツになります。

33歳の女性会社員Uさん、食べる度に気分が悪くなり、水を飲んでもムカムカして食べられなくなるとの相談でした。問診や舌診から、脾胃不和=脾胃の昇降が失調している状態で起きているもので、<半夏瀉心湯>を使っていただきました。

その後しばらく来られなかったのですが、今日来店され「前の薬は即効性だったので、もういちどほしい」とのことでした。

半夏瀉心湯は私も旅行に行くときの必携品で、特に中国に行くと食べ過ぎたり、脂濃いものを食べたりして胃もたれしますが、<半夏瀉心湯>と消化酵素健康食品を使うとスッキリ!

胃腸が快調だと旅も楽しくなります。

伝統行事・地蔵盆

京都ではこの時期地蔵盆が行われます。

地蔵盆とは地蔵菩薩の祭で、8月24日を中心にして行われてきましたが、最近はその直前の日曜日に行われることが多いようです。

地蔵盆は、前日にお地蔵さんの像を洗い清めたり、前掛けを新調したり、化粧をするなどして準備し、当日は朝からお坊さんを呼んでお地蔵さんの前で読経し、その後お供え物を子供に分けて子供の安全を祈ります。その他、映画ゲームで遊んだり、大人は昼からビールを飲んだりして、いわば町内のコミュニケーションの場として生きてきました。

しかし最近は町内会に加入しない方がふえ、マンションが増えたため、伝統行事も大きく変化してきています。さらに信仰の自由の考え方から、仏教以外の方は参加しないということで、名称も<地蔵盆>から<夏まつり>に変えた地域もあります。

地蔵盆の中で子供の輪を創ってきた世代には、伝統行事や伝統的な名称がどんどん消えていくことがとても残念です。

高脂血症が改善

コレステロールや中性脂肪が高い方は多く、その多くが肥満によるものや、女性の場合は閉経に伴うホルモンの変化と関連するものです。

メールで相談をお受けした56歳の女性Mさん、昨年の12月の血液検査データでは総コレステロールが239mg/dl、中性脂肪は229mg/dl、食後の血糖値は171mg/dl、といずれもすこし高い状態でした。

そこで漢方薬は清熱解毒・瀉下作用の<防風通聖散>と<扁鵲>を中心に、状態にあわせて漢方薬をお使いいただき、半年経過してコレステロールは160前後。中性脂肪は153まで下がり、この値は過去最低だと喜んでいただきました。

かなり時間をかけての結果でしたが、体調全体も良くなってきたものと思います。根気よく続けられたMさんの努力の賜物です。