アトピーと過食

アトピーの方は、身体に熱を持つと赤みや痒みが増します。

その原因となるものは刺激性の食物や甘い物、便秘や外界からの温度がありますが、さらに過食も影響します。

26歳のMさん、頭部や首の周りが赤く痒みがあり、相談にこられました。ストレスを受けて悪化するということで、疎肝作用の<逍遥丸>や、清熱通便の<清営顆粒>などをお使いいただきましたがあまり改善せず、まぶたが腫れて痒みがひどくなるとのことでした。体質や処方から考えると悪化するとは考えられず、もういちど詳しく事情を聞くことにしました。

結果、ストレスによる悪化だけでなく、過食と拒食を繰り返しておられたとの事。皮膚の悪化原因はここにあったようです。そこでアトピーの薬に加えて、消化を促進し胃腸の負担を軽減する<健康食品S>を加えました。

当然ながら、初回から詳しく問診していたのですが、過食の話はなく、今後はお客様から聞かされなかったことまで察することの必要性を改めて学びました。

眠りが浅い

不眠症のタイプは様々で、寝付かれない、途中で目覚める、夢を見る、物音が気になる、眠りが浅い、などがあります。

53歳の男性Mさん、以前より安定剤や睡眠導入剤をお使いでしたが、それらを減らすように努めておられ、漢方を求めてこられました。

タイプは、寝付かれない、音で目覚めやすい、眠りが浅い、などでした。舌苔は白苔で<脾虚水湿=胃腸が弱く、水分が残りやすい>ために起きている症状とおもわれました。

このタイプには水分の代謝を促進する清熱化痰作用の<温胆湯>がピッタリで、お腹の水分代謝を高め、気分を安定させる生薬が効果を発揮します。Mさんは試しに7日分を適当に使っておられましたが、それでも良好とのこと。熟睡しやすくなったようです。しばらく続けると、さらに改善するものと思われます。

温胆湯は夢をよく見る方や、不安感や驚きやすい方には適する優れた漢方薬です。

咽がつまる

気が欝滞することによって咽がつまる事例です。

56歳男性Yさん、逆流性食道炎の傾向があり、胸焼けしやすく、咽の違和感があるとのことで相談を受けました。

そこで<半夏厚朴湯>エキス剤をお使いいただきましたところ、20日ほど経過して咽の違和感が消えたとの報告を受けました。その後は減量して予防薬として継続していただくことになりました。この方は20年以上前に不安神経症になった経験があるとのことで、神経を使いやすく、気がふさがりやすい体質が元々あったようです。

今回の改善例は早いほうで、通常は2~3ヶ月をめどに考えています。それでも改善しない場合は煎じ薬がお勧めです。

冷え症の始まり?

夜間が冷え始め、冷え症の相談が増えてきました。

単に冷え症だけでなく、冷えが原因となって頻尿、膀胱炎、生理痛、むくみ、関節痛など、様々な症状につながっています。体調不良の根源は冷えにあるといっても過言ではありません。

身体を温めるものはたくさんありますが、女性には<婦宝当帰膠>、男性には<海馬補腎丸>、胃中の冷えには<人参湯>をファーストチョイスにしています。

足が冷えると頭はのぼせやすく、カッカとなりやすいので? 男女ともご注意ください。

蕁麻疹の話

26歳の女性Fさん、春や秋に毎年蕁麻疹が顔に出て、それが年々悪化傾向にあるとの相談を受けました。顔が赤く腫れるだけで、その他に特別な症状もなく、皮膚科でも特に原因はわからず、アレルギー体質によるものだろうといわれました。しかし年々悪化していくので、漢方で根本治療したいとのことでした。

漢方での体質判断は<表虚>と考えられ、炎症をとるための<辛涼解表薬>と、表虚体質改善し、衛気を高める<衛益顆粒>をお使いいただきました。

服用はじめて2日目から引きはじめ、4日ですっかり良くなったとのことで喜んでいただきました。その後は表虚体質の改善に<衛益顆粒>だけをお使いいただきました。

すべてこのような短時間で改善するものではありませんので念のため。

ゾクゾクする寒気

風邪の初期に熱っぽくなる場合は<葛根湯>など、ゾクゾク寒気がする場合は<麻黄附子細辛湯>、咽が痛む場合は<銀翹散>などをよく用いますが、症状によって使う風邪薬も異なります。

しかし、風邪でなくても身体の芯が冷えてゾクゾクするときはやはり<麻黄附子細辛湯>が良いようです。

42歳の女性Sさん、風邪症状はないが寒気がとれない、人参エキスや漢方薬Fを使ったが改善せず、相談にこられました。やはり<表裏とも陽虚>の状態で、上記の<麻黄附子細辛湯>を3日使っていただいたところゾクゾク感はとれました。そして、これから寒くなるので心配だとのことでしたので、<温補腎陽>の<真武湯>に変更して使っていただきました。

温める漢方薬もたくさんありますが、状況によって細かな対応が必要なケースが多々あります。

この時期のお腹の張り

特別病気ではないが、お腹がパンパンにはって苦しい、ガスがでるというケースはよくあります。

原因は<気滞=神経的な疲れ>や<お腹の冷え>によるものが多く、この季節は冷えによって生じる方があります。

35歳の女性Sさん、昨年の10月にお腹が張り、苦しくなる、少し下痢気味との相談を受けました。これは冷えから生じたものと考え、温中散寒の<大建中湯>や、補気健脾作用の<参苓白朮散>を少し使っていただき、5日ほどで治りました。

そして1年ぶりに今日お越しになり、同様の症状が出たとのことで、前回と同じ漢方薬を使っていただきました。今回も短時間で改善することと思います。

先日のブログでも書きましたが、気候の変わり目で夜中や朝方にお腹が冷えやすい時期ですので注意が必要です。

のどがつまる

咽がつまり、息苦しくなったり、声がかすれたりする症状はよくあるものですが、病院で検査を受けても異常ない時は打つ手もなく、ユーウツになります。

この症状を漢方では「梅核気」といい、梅の種が咽につまっているようなものと言います。いくつかのタイプがありますが、イライラしたり、めまいがする、痰が多く胸ぐるしい、咽が乾燥して咳が出やすいなどが多いようです。

26歳の男性、鉄道関係に勤められ1年余り、いろいろ気苦労も多いようで、春先からこの症状が気になり始め、検査を受けたが異常なしとのこと。夏からきつくなり相談にこられました。

体質から判断し、<半夏厚朴湯>を中心に使っていただきました。2週間程度で楽になってきましたが最近再び不調になったため、今回は疎肝・理気降逆作用のある<柴朴湯>を使っていただきました。

ストレスや緊張が原因になっている症状ですので、仕事の状況や環境により症状の変化が現れます。そして短期間での解決は難しいですが、お薬の調整をしつつ、安心感を持っていただくよう努めています。

ボディ・エンザイムとは

先日のTV番組「あるある大辞典Ⅱ」では、アメリカでブームの<ボディ・エンザイム>を紹介していました。これは、体内で働く酵素を外から摂取したり、体内で作りやすい状態にしたりする健康法です。

そのためには腸内をきれいにし、酵素の働きを良くする必要があるというもの。そして、溜まった便をを出すため、粉寒天やヨーグルト、オリゴ糖を含むハチミツなどをとると良いようです。

腸内の善玉菌は、いつも失われて減っていきますので補充が必要なのです。そこで手軽なのは当店でお勧めしている健康食品<イサゴール>は、<食物繊維・オリゴ糖・ビフィズス菌>が合わさって入っていますので、簡単で便利です。

NHKでも、大腸癌の予防には、食物繊維が必要で、これが腸内の善玉菌を育てる作用があり、且つ便通をよくするとの紹介がありました。

最近は肉食が多く、野菜の摂取、すなわち食物繊維の不足が大腸癌の増加に関連しているといわれています。

働きすぎを抑える漢方?

以前に日本人は働きすぎとよく言われましたが、今でも団塊の世代はその習慣が直らず、仕事ばかり考えている人が多いようです。

59歳の男性、神経が過敏で、以前にはパニック障害といわれたこともあったようですが、最近特にハイな状態が続き、奥様が心配して相談に来られました。

とはいっても、精神的に異常なわけでなく、休み無く働き、且つ遊ぶと言うことで、身体が持たないのではないかと思われたようです。

そこで、気分が高揚しやすいのを抑制するため<抑肝散>を使っていただきました。1ヵ月後、その様子をお聞きしたところ、おとなしくなり、しゃべるのも少し少なくなり、落ち着きを取り戻してきたとのこと。

抑肝散は小児の疳の虫や神経症によく使われますが、おとなでも同様に効果があるようで、カッカしやすい方にはお勧めの漢方薬です。