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漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴30年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

月別: 5月 2026

ニキビにヨクイニンを長期使用

2026年5月21日 by 健伸堂

今から十数年前、40代の女性Tさんからニキビの相談をお受けしました。

特に頬や額に赤みを伴う丘疹がるが化膿はせず、少し痒みもありました。
胃腸機能は特に問題なく、年齢やホルモンに関連して生じているのではと考え、清熱解毒作用の「黄連解毒湯」をお使いいただきました。

その後赤みが引いて改善し、1年程継続されていたのですが、漢方薬を長期に継続するのが気になり始めました。

ちょうどその頃は赤みも治まっていたので、黄連解毒湯を中止し、ヨクイニンの錠剤に変更しました。

その後は順調に経過し、十数年間継続されています。
お肌もきれいな状態を維持し、体調も良好とのことです。

ヨクイニンは、お茶として使われる「ハトムギ」の殻を取り除いた種の部分で、種のままの生薬や、粉末になったもの、錠剤タイプなど、様々な製品があります。

ニキビだけでなく、料理に入れて使われる方や、米と一緒に煮る方など使い方は様々です。

なお、薏苡仁(ヨクイニン)は、利水滲湿(体内の余分な水分・湿邪を排出)、清熱排膿(こもった熱を冷まし、膿を排出)する作用があり、関節浮腫、皮膚のトラブル、身体の疼痛、いぼ、ニキビ、胃腸機能改善などに使われます。

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カテゴリー: にきび・吹出物, 湿疹, 生薬・民間薬 タグ: ニキビ, ヨクイニン, 薏苡仁

首の凝りと喉の違和感

2026年5月9日 by 健伸堂

喉の違和感や飲み込みにくい症状の多くは<気滞>が原因とされます。
ストレスなどで気が喉に停滞しているもので、漢方では<梅核気>とも言われます。

これに対して、ストレス要因がなく、肩や首の筋肉(特に胸鎖乳突筋)が硬くなるために喉の違和感が出るケースもあります。

72歳のTさん、昨年10月頃から喉の圧迫感や、喉に引っかかる感じが出始めました。症状は特に朝方が強く出るようでした。

そこで病院で様々な検査を受けられましたが、特に異常はありませんでした。

詳しくお聞きすると、以前むち打ちを何度か経験され、肩や首は慢性的に凝っている、昨年顔面神経麻痺が発症した、逆流性食道炎で服薬した、耳鳴りがある、舌は白苔、などでした。

そこで、逆流性食道炎の原因が<気滞>であることから、まずは化痰降気の半夏厚朴湯などをお使いいただきました。

2週間後、喉がコロコロする感覚は減少したが、圧迫感は変わりませんでした。

これは<気滞>が原因ではなく、朝方不調であることや、昨年に顔面神経麻痺が起きたことも考え、肩こりや筋肉の緊張から生じていると思われました。

そこで漢方薬は、平肝薬や解表薬に変更したところ、喉の症状は改善しました。

当然のことですが、症状だけを見るのでなく、病歴なども勘案することで原因を正確に捉えることができた事例でした。

燃えるようなツツジ

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カテゴリー: 喉の痛み・つまり, 肩こり, 自律神経失調症 タグ: 半夏厚朴湯, 喉の違和感, 柴朴湯, 逆流性食道炎, 釣藤散, 顔面神経麻痺

肩関節周囲炎の漢方

2026年5月2日 by 健伸堂

一般的に、四十肩や五十肩と言われる肩関節周囲炎は、肩の違和感や痛み、腕が動かしにくいなどの症状が現れます。

原因は、運動不足や長時間パソコン仕事などで日常的に肩や首が凝っていることが多いようです。

46歳のSさん、以前から身体は冷えやすく、肩こりも酷いため、補気補血薬をお使いになっていましたが、昨年末頃に肩から腕にかけての痛みが出始め、最近は更に悪化してきたとのご相談でした。

肩は温めても痛みは変わらず、首も動かしにくい、凝りが酷い状態でした。

3月から悪化してきたとのことで、冷えが原因ではなく、陽気が昇ってきたために身体の中も陽気が昇っていると考え、お薬は陽気を抑える平肝剤や、解表薬をお使いいただきました。

結果、服用された明くる日から夜間の痛みは軽減し、腕や肩の動きが改善されました。しかし元々の腕や肩の凝りは残っていたため、今後は根本治療としての活血薬を併用する必要があると考えています。

香り高い自然生えのセリ

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カテゴリー: 肩こり タグ: 活血薬, 独活葛根湯, 肩こり, 肩関節周囲炎, 解表薬, 釣藤散

筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

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