鳥インフルエンザ

昨年に引き続き、鳥インフルエンザの流行が懸念されています。

ロシアやアジアでも徐々に増え、日本では放送を自粛しているのか?あまり話題になりませんが、近日中に大きな問題になるのではと思います。

ウイルスが鳥から人間に感染する段階では患者数は少ないのですが、ウイルスが変異して『人間から人間に感染する』ようになると爆発的な拡大が予測されています。

感染の予防は特定のワクチンですが、現在の技術で創るには、感染が始まってから6ヶ月以上かかるようで、それが全医療機関に渡るに充分な量となると、更に時間がかかります。それまでは自衛するしかありません。うがいするとか、人ごみに入らないとかも大事ですが、いつの時代でも、何のウイルスに対しても、いちばんの予防は<自己免疫を高め、外邪と闘う細胞の働きを高める>ことです。

ウイルスと人間は永年闘い続けてきました。新しいウイルスは際限なく発生するものですから、いつも免疫を良い状態に保つことが求められます。

なお、厚生省の予測では、鳥インフルエンザが人間の間で感染するようなら、その新型インフルエンザで10万人の死者がでると予測しています。

免疫学・安保先生の講演3

ストレスと病の関連は、漢方では昔から重要視しています。

「病は気から」とも言いますね。しかしその言葉に科学的根拠があまり無かったのですが、安保先生の免疫理論でそれが明らかにされてきました。つまり・・・

ストレスが交感神経の緊張を生み、アドレナリンが分泌されると白血球中の顆粒球が増えて、リンパ球が少なくなります。そのため免疫が低下し、感染症やガンが増えるというのです。

白血球中の顆粒球とリンパ球のバランスが大切で、それらは自律神経によって影響を受けています。通常は顆粒球60%、リンパ球35%、マクロファージ5%程度が良いと言われています。

また10代の方に潰瘍性大腸炎やクローン病が増えています。これはストレスが緊張を生み、顆粒球が増え、腸粘膜に集まり、活性酸素を多く発生し、腸粘膜を破壊するという流れが考えられます。

口内炎のような軽いトラブルには漢方薬Sがお勧めですが、それ以外の粘膜や消化管のトラブル、また免疫や自律神経などにも、クマザサは広い効果があるのではとさらに研究が続けられています。

免疫学・安保先生の講演 2

低体温の話の続き。

体温を高めることは様々な治療に見られます。ガンの温熱療法では39.5℃以上でガン細胞が死滅するのを利用します。また、砂風呂や温泉による民間療法もあります。

自分で体温を高める方法としてはお風呂が簡単です。最近はシャワーだけの方も多いようですが身体を温めることで血流が良くなり、気分もリラックスしますので湯船につかるよう習慣づけてください。

次に大切なのは運動と食事です。特に食事療法では玄米菜食によって食物繊維を多くとることで、腸内環境をよくすることが大切です。また消化管は副交感神経の働きにつながりますので、食物繊維ような吸収されないものを取ることで消化管の働きを促進し、リラックス状態を生み、血流がよくなって身体が温まります。他にもたくさんの方法がありますが、続けられることが大切です。

免疫学・安保先生の講演1

昨日は漢方薬Sの全国大会が東京であり、メインイベントとして、免疫学で有名な安保先生の話を聞く機会を得られました。とても素晴らしい話でしたので、そのポイントを紹介します。興味ある方は新刊の「体温免疫力」を読んでみてください。

 

まずは低体温が病気を生むということ。現代社会は生活が豊かになり、子供はのんびり育ち、且つ運動量が少なくなっているため、交感神経の興奮状態が少なく、代謝が低下して低体温になっています。

 

一方大人は、ストレスが増えて常に交感神経の緊張状態が続くために血管が収縮し、血流が悪くなって低体温を招いているということです。低体温の原因は生活環境や食習慣にも原因があると思います。

 

結果、低体温は身体の免疫を低下させ、外部からの感染や、ガンなどの内部からの病気になりやすいのです。昔は36.5℃が普通と思っていたのですが、最近はお客さんに聞いても35℃以下の方が多くおられます。運動不足を解消し、身体を温め、代謝を高めることが肝心です

 

漢方は身体を温め、代謝を高めるものがたくさんあります。これらは予防薬として常用できるのも特徴! 改めて漢方の素晴らしさに自身をもちました。