免疫学・安保先生の講演3

ストレスと病の関連は、漢方では昔から重要視しています。

「病は気から」とも言いますね。しかしその言葉に科学的根拠があまり無かったのですが、安保先生の免疫理論でそれが明らかにされてきました。つまり・・・

ストレスが交感神経の緊張を生み、アドレナリンが分泌されると白血球中の顆粒球が増えて、リンパ球が少なくなります。そのため免疫が低下し、感染症やガンが増えるというのです。

白血球中の顆粒球とリンパ球のバランスが大切で、それらは自律神経によって影響を受けています。通常は顆粒球60%、リンパ球35%、マクロファージ5%程度が良いと言われています。

また10代の方に潰瘍性大腸炎やクローン病が増えています。これはストレスが緊張を生み、顆粒球が増え、腸粘膜に集まり、活性酸素を多く発生し、腸粘膜を破壊するという流れが考えられます。

口内炎のような軽いトラブルには漢方薬Sがお勧めですが、それ以外の粘膜や消化管のトラブル、また免疫や自律神経などにも、クマザサは広い効果があるのではとさらに研究が続けられています。