「不妊の原因はなに?」

原因と漢方対処法

抗核抗体陽性 : 免疫性不妊

精子を外部からの異物とみなし攻撃してしまう抗体、いわばアレルギーの一種です。アレルギー体質の人に多いといわれます。妊娠・出産経験のある人にも突然抗精子抗体が陽性反応を示すこともありえます。精子を攻撃し排除してしまうため、不妊の原因となります。
抗精子抗体は子宮頚管液、子宮腔、卵管内、卵胞液にも出現します。抗精子抗体の西洋医学的な対処は子宮頚管液での接触を避けるための人工授精、また卵管液の抗体がある場合は体外受精が第一選択になります。
男性側の精液検査結果が基準を満たしているのにヒューナーテストで不良の場合はこの抗精子抗体が疑われます。また、血液検査でもわかります。

免疫性不妊

免疫とは、元々は身体の中に入った病原菌などの異物から身体を守るためのメカニズムで、病原菌を排除するのに重要な役割を演じています。しかし、時として異物として認識しない物質に対しても間違って抗体をつくってしまうことがあります。これら色々な抗体が関ってしまっている不妊を「免疫性不妊」と言い不妊患者の5~10%にも及んでいます。

漢方的には、抗精子抗体は免疫バランスが崩れた状態として捉えます。このバランスを整えるために漢方薬を使います。生殖機能や免疫機能をコントロールする 「腎」とのかかわりも見て行きます。基本的にはその人の体質を見ながら「腎虚」「気虚」「お血」などの改善方法を見つけますが、弁病的(※)には「清熱解 毒・益気養血」をしていきます。
・・・詳しい処方については、相談票フォームからお問い合わせください

卵巣過激刺激症候群を乗り越えて

36歳Oさん。ヒューナー検査で抗精子抗体の免疫性不妊と診断され、可愛い我が子に会うためには、進むべき道は「人工授精」か「体外受精」しかありませんでした。 結婚してすぐに我が子に会いたかったOさんは、10回の人工授精、そして2回の体外受精後、やっと巡り会うことができました。
そして2年後、「2人目を」と今度は初めから体外受精を行いました。しかし3回トライしても1人目のようには行きませんでした。

もともとLH値が高く、多嚢胞性卵巣だったOさんは、その治療としてのフェルティノーム排卵誘発剤、そして内膜症もあったためにスプレキュアを使用しての治療にて、Oさんの卵巣は疲れ果てていたに違いありません。
その結果として、採れる卵はグレードの低いものばかり。卵巣は少し腫れかけていました。いわゆる卵巣過激刺激症候群(OHSS)です。
困り果てたOさんは、何とかこの状態を改善し、2人目の笑顔に会いたいと漢方を併用しての治療の道を選ばれました。
漢方のみでは抗精子抗体があるために妊娠する可能性が極めて低いために、体外受精を進めていく上で、漢方にてその副作用を抑えつつ、質の良い卵が育つような体質改善を希望されたのです。 その分野は漢方薬は得意とするところで、今までにも多くの人が漢方を併用することで妊娠に成功されています。

まずOさんは「活血作用」のある「水快宝」や「冠元顆粒」を主に使用し、さらに「シベリア霊芝錠」「参茸補血丸」「帰脾錠」「衛益顆粒」などを組み合わせることで、次の体外受精に向けての調整を行っていきました。
1周期の漢方による調整後、Oさんの希望により、体外受精を行いました。しかし1周期の調整ではやはり早かったのでしょう、良い結果には繋がらず、また次の機会を伺うことにしました。 今までのOさんの薬による治療歴からして、次のトライは最低でも半年、漢方による調整を行ってからの方が良い結果が生まれます。
Oさんにも半年の調整を約束してもらい、半年かけて活血剤と「シベリア霊芝錠」を使って体の調整と卵の質の向上を目指していきました。

そして待ちに待った半年を迎えるこの冬に、体外受精を行いました。 結果、陽性反応! さらに心拍確認! もう安心です。
小さな鼓動はやがて大きくしっかりとしたものになることでしょう。 もっと早くに漢方に出会っていれば、こんなにも何回も体に負担をかけることなくこの鼓動を聞くことができたことでしょう。
焦ってしまって何回ものチャンスを無駄にするよりも、然るべき「進むべき道」を間違ず進んでいくことができるように、私達はこれからも手を差し伸べていくつもりです。

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