「なぜ不妊に漢方?」

卵子の老化

卵子の老化は35歳から

中国の古典書物「黄帝内経」では、女性の身体は7の倍数で変化し、7×5=35歳は女性としての機能が老化し始める年とされています。西洋医学でもまさにこの年齢を、「高齢」の始まりとしています。
この年齢、35歳から自然妊娠の確率は低下し始めます。
その原因はさまざまですが、次のようなことが考えられます。

卵子の数は、生まれた時は100~200万個あったものが、思春期には10~20万個程度になり、35歳では2~3万個になるとも言われます。あわせて卵子の質も低下し、胚の発育が止まるケースも増えてきます。いわゆる「卵子の老化」と言われるものです。
卵巣機能も衰え、排卵までの日数が短くなり、よい卵子も少なくなります。
年齢とともに血流が悪くなり、子宮や卵巣に充分な血液が届きにくくなると機能低下を起こします。子宮内膜が育ちにくくなり、月経量も減ってきます。

「卵子の老化」がニュースになっていますが、卵子は生まれた時にはすでに身体にあり、年齢を重ねるごとに老化していくのは避けられないと言われます。
原始卵胞が主席卵胞になる過程では、その環境、つまり卵巣の状態が関連していると考えられます。これは今後解明されるのではないでしょうか?

漢方薬は女性の身体のコンディションを整えることで、生殖機能を若く維持することを目指します。いわゆる、アンチエイジングのひとつの方法です。
当店でも、46歳で漢方と西洋医学対処の併用で妊娠され、47歳で初産を迎えられた方がおられることは、高齢者の妊娠に希望を与えてくれる事例となっています。