この休みは<十日えびす> と <成人式>で世間は賑わいました。
私も例年どおり<京都えびす神社>に詣でてきました。昨年からの景気の低迷で、多くの人から仕事が激減したと聞きます。暗い話が多いだけに、今年のえびすさんの役目は大きいはず?
笑う門には福来るという言葉がありますが、えびすさんのふくよかな顔は、幸せを運んでくるようですね。社会状況が良くないだけに、できるだけ笑顔でお客様に接したいと思っています。
京都えびす神社
笹飾りのえべっさん
なぜか東映女優が笹の授与?
52歳のTさんは入院されたのをきっかけに、胆石があることがわかりました。
大きいものは2センチ近く、数も5~6個とのことで、右腹部に鈍痛がありましたが、病院ではしばらく様子を見ましょうとのことでした。それでも心配になり相談に来られました。
体格はやや肥満傾向で、脂肪肝があり、胆石の痛みの改善に加え、少しでもダイエットを考え、<防風通聖散>や、<大柴胡湯>をお使いいただきました。
またお茶は<裏白樫>や<金銭草>に変えていただきました。飲み始めてからは鈍痛が軽減しはじめ、3ヵ月後の検査では胆汁の流れがよくなっているとの診断結果を報告いただきました。
大きい胆石が小さくなるか否かは不明ですが、自覚症状がなくなり、このまま続けていただくことでよい結果が出るものと思っています。
冬の時期は乾燥しやすく、皮膚の痒みの相談も多くなります。
26歳の女性Kさんはもともとアトピー体質でしたが、今年になってから首や腕の痒みが酷くなり、相談に来られました。特にお風呂に入って温まった時に、患部が赤くなり痒みがます、それ以外のときは乾燥が強いとのことでした。
そこで漢方薬は<荊芥連翹湯>や<当帰飲子>をお使いいただきました。
2週間後お越しにおなり、赤みも痒みもずいぶん軽減して楽になったとのことでした。また、合わせて生理痛も普段より楽になり良かったと報告をいただきました。
主に皮膚病に使う漢方薬であっても、今回のように血流をよくする作用もあり、結果として他のトラブルが解消するケースは多々あり、漢方薬は幅広い効果をもたらすのが特徴です。
そこで病院でカテーテル治療を受けようとしたのですが、頻拍が起きている部位が手術出来ない部位で、またアレルギーのために薬も使えない状態でした。そのため、心房細動が起きそうなときに頓服として血管拡張剤をもらっておられましたが、睡眠不足やストレスで発症するため漢方相談に来られました。
今年も初詣では京都市の南にある、方除けの大社、城南宮に行ってきました。
今年は寅年にちなんで、初詣の記念に<白虎>の絵葉書をいただいてきました。
白虎は四神の一つであり、ご存じの通り、北は玄武、東は青竜、南は朱雀、西は白虎、の4つの神獣がそれぞれの方角を守ると言われています。この陰陽五行の考え方は、東洋医学・漢方理論の 基本となっていて共通するものです。
また漢方では以前は虎骨が筋骨を強め、止痛効果があるとして使われてきましたが、現在は動物保護の立場から禁止されています。
本来「寅」の意味は<伸びる>という意味で、草木が生ずる状態を表していると言われますが、虎のように元気で力強い1年でもありますようにと祈願してきました。
70歳の女性Kさんは1年前にリウマチの診断を受け、治療されてきたのですが、痛みが酷いので今年夏に漢方相談に来られました。
詳しく症状をお伺いし、漢方で言うところの<風寒湿の痺症>と捉え、<桂枝加朮附湯>や<薏苡仁湯>をお使いいただきました。
1ヶ月ほど後には、走るような痛みや炎症状態は軽減しましたが、朝方の手首の痛みと腫れが残っていました。その後漢方薬に加え、<食用アリ>を含む健康食品を併用いただいたところ、症状はさらに軽減され、今までで一番ましになったとの報告をいただきました。まだまだ充分ではありませんので、経過を見ながら漢方薬を調整し、お使いいただいています。
リウマチのご相談は中高年以降の女性によく見られますが、多くは時間をかけることで症状の改善が望めます。
45歳の女性Aさんは、冷え症や疲労、風邪など、様々な症状に以前から漢方薬をご愛用いただいていました。
しかし最近は、アレルギー体質が顕著になり、西洋薬も漢方薬もいくつかの物質に反応して、薬疹や胃腸障害などが出るケースが増えてきました。そのため、使える薬が制限され、成分が単独の健康食品をお使いいただいています。
漢方薬でのアレルギー反応は、<甘草>という生薬によって生じる<偽アルドステロン症>で急激なむくみが出るというケースはよく知られていますが、Aさんのように様々な生薬に対してアレルギー反応を起こす方は珍しく、今後いかに改善していくかが課題になっています。
元々胃腸が弱い方なので、胃腸機能を高めることが必要なのかとも考えます。