胆石症の漢方

52歳のTさんは入院されたのをきっかけに、胆石があることがわかりました。

大きいものは2センチ近く、数も5~6個とのことで、右腹部に鈍痛がありましたが、病院ではしばらく様子を見ましょうとのことでした。それでも心配になり相談に来られました。

体格はやや肥満傾向で、脂肪肝があり、胆石の痛みの改善に加え、少しでもダイエットを考え、<防風通聖散>や、<大柴胡湯>をお使いいただきました。

またお茶は<裏白樫>や<金銭草>に変えていただきました。飲み始めてからは鈍痛が軽減しはじめ、3ヵ月後の検査では胆汁の流れがよくなっているとの診断結果を報告いただきました。

大きい胆石が小さくなるか否かは不明ですが、自覚症状がなくなり、このまま続けていただくことでよい結果が出るものと思っています。

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皮膚掻痒症

冬の時期は乾燥しやすく、皮膚の痒みの相談も多くなります。

26歳の女性Kさんはもともとアトピー体質でしたが、今年になってから首や腕の痒みが酷くなり、相談に来られました。特にお風呂に入って温まった時に、患部が赤くなり痒みがます、それ以外のときは乾燥が強いとのことでした。

そこで漢方薬は<荊芥連翹湯>や<当帰飲子>をお使いいただきました。

2週間後お越しにおなり、赤みも痒みもずいぶん軽減して楽になったとのことでした。また、合わせて生理痛も普段より楽になり良かったと報告をいただきました。

主に皮膚病に使う漢方薬であっても、今回のように血流をよくする作用もあり、結果として他のトラブルが解消するケースは多々あり、漢方薬は幅広い効果をもたらすのが特徴です。

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心房細動と漢方

63歳の女性Aさんは、子供の頃から不整脈があり、年齢とともに症状が悪化して心房頻拍を起こすことが多くなってきました。

そこで病院でカテーテル治療を受けようとしたのですが、頻拍が起きている部位が手術出来ない部位で、またアレルギーのために薬も使えない状態でした。そのため、心房細動が起きそうなときに頓服として血管拡張剤をもらっておられましたが、睡眠不足やストレスで発症するため漢方相談に来られました。

そこで蟾酥や鹿茸が含まれる<律鼓心>をお使いいただきました。その後、期外収縮は時々起こるのですが、それが強い動悸にはならなくなり、安心できるようになったと報告いただきました。このような症状には他にも<牛龍黄>など蟾酥が含まれるものを使って良くなるケースもあります。

まずは安心感を得ていただくことが必要かと思います。

黄斑変性症

学校1年生のKちゃんは就学前の健診で黄斑変性症との診断を受けました。
視力は0.8程度で、網膜下に浮腫が見られますがその他の症状はないとのことで、特に治療はなく経過観察をされているだけでした。発達段階ですので、少しでも良い方向に向かうようにと漢方相談に来られました。
体質的な特徴は少なく、子供特有の冷たいものをよく摂る、頻尿、目の下にクマが出来やすく血流が悪いタイプなどでした。
そこで体質改善として、血の巡りと水分の代謝を促進する漢方薬を使っていただきました。
そして4ヶ月後の検査では、網膜下の浮腫の高さが半減していることが、非接触断層撮影装置のカラー画像でも明らかになりました。
難しい疾患ですのでどう変化するのかわかりませんが、継続していただいています。

不安感と動悸

以前からお越しの女性Mさんは、心配事があって咽が塞がるような時は<半夏厚朴湯>をお使いいただいていましたが、最近は心配事で朝起きたときにドキドキし、寝る前にも動悸がすることが多くなって相談にこられました。

そこで不安感や動悸によく使われる<柴胡加竜骨牡蠣湯>をお使いいただきましたところ、動悸はすぐに減少し楽になったとの事でした。

漢方薬も症状に合う時は、短期間で効果を発揮するものです。

新年おめでとうございます

今年も初詣では京都市の南にある、方除けの大社、城南宮に行ってきました。

今年は寅年にちなんで、初詣の記念に<白虎>の絵葉書をいただいてきました。

白虎は四神の一つであり、ご存じの通り、北は玄武、東は青竜、南は朱雀、西は白虎、の4つの神獣がそれぞれの方角を守ると言われています。この陰陽五行の考え方は、東洋医学・漢方理論の 基本となっていて共通するものです。 

また漢方では以前は虎骨が筋骨を強め、止痛効果があるとして使われてきましたが、現在は動物保護の立場から禁止されています。

本来「寅」の意味は<伸びる>という意味で、草木が生ずる状態を表していると言われますが、虎のように元気で力強い1年でもありますようにと祈願してきました。