白斑の漢方

38歳の男性Kさんは、3年前に頚部に白斑が発症し、その後肩や腕に広がって行きました。

皮膚科でローションをもらい塗布しておられたのですが改善することなく、昨年相談に来られました。

経過をお聞きしたところ発症の原因がストレスにあると思われました。
漢方ではこの状態を<気血不和>といい、ストレスによって気が損傷を受け、部分的に血が充分補われなかったためと考え、<補血剤>やストレスを緩和する疎肝剤<柴胡剤>などをお使いいただきました。

その後、部分的に白斑が小さくなってきたところがある一方、少し広がったところもあり、現在は一進一退を繰り返しているので、活血剤なども用いています。
ただ、新しい部位に発症することがないのが救い、まだまだ時間がかかりそうです。

◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇

健康増進・男性の悩み・皮膚病などあらゆる漢方ジャンルをスタッフ陣で幅広くサポート。
漢方薬のことなら是非当店へおまかせください!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◇◇◆◇◇◇

黄斑変性症

学校1年生のKちゃんは就学前の健診で黄斑変性症との診断を受けました。
視力は0.8程度で、網膜下に浮腫が見られますがその他の症状はないとのことで、特に治療はなく経過観察をされているだけでした。発達段階ですので、少しでも良い方向に向かうようにと漢方相談に来られました。
体質的な特徴は少なく、子供特有の冷たいものをよく摂る、頻尿、目の下にクマが出来やすく血流が悪いタイプなどでした。
そこで体質改善として、血の巡りと水分の代謝を促進する漢方薬を使っていただきました。
そして4ヶ月後の検査では、網膜下の浮腫の高さが半減していることが、非接触断層撮影装置のカラー画像でも明らかになりました。
難しい疾患ですのでどう変化するのかわかりませんが、継続していただいています。

肝斑のご相談

肝斑は褐斑とも言われ、顔や目鼻の周囲にできる点状のもので、多くは<気滞=気分の滞り>によって生じるといわれます。

つまり、ストレスによるものや、年齢的な原因などによってホルモンのアンバランスを生み、皮膚への滋養がうまくいかないためで、漢方では<肝の疏泄の失調>とも言います。

このような時に血の道症の薬<加味逍遥散>をよく使います。しかしこれだけで良くなることは少なく、貧血傾向や乾燥肌の方には<婦宝当帰膠>を、血流悪化の方には<冠元顆粒>などを併用し、皮膚の新陳代謝をはかります。

肝斑といえども、その方によって漢方薬の種類は変わります。なお、肝斑はストレスやホルモンだけでなく、様々な原因がありますので相談が必要です。