産後の生理と授乳の関係は?

一般的に出産後に母乳を飲ませていると、赤ちゃんが吸う刺激によりプロラクチンというホルモンが分泌され、このプロラクチンには排卵を抑制する働きがあるので、生理が来ない方が多いといいます。

しかし現実は授乳中でも生理は来ますし、妊娠もします。

ある統計では出産後2~4ヶ月に生理が来る方が最も多く、次いで2ヶ月未満、そして4~6ヶ月という順になっていました。また1年を超えても授乳を続けている方もあり、その場合は生理も1年以上来ないケースもあります。すべてゴナドトロピンなどの性ホルモンのコントロールによって決まるものですが、個人差があるのには驚かされます。

そして2人目の子供を希望されて、早く断乳したいといって相談に来られる方もありますが、漢方では健康食品<炒り麦芽>を用いるものの、短期間でとまる場合と1ヶ月を経過してもとまらない場合があり、やはり個人差があります。

ホルモンの働きは複雑で緻密なものであることを感じます。

光がまぶしい!

目のトラブルはたくさんありますが、そのひとつに<光が異常にまぶしい>ということがあります。

64歳の女性Uさん、3年前から眼瞼痙攣や眼瞼下垂が発症し、また、光が異様にまぶしい症状があり、ボトックス治療を受けておられました。しかし、治療後は楽になるもののしばらくすると再び不調を繰り返すため、相談に来られました。

漢方では神経の興奮を鎮める平肝作用の<抑肝散>や、筋肉の緊張を緩和する<芍薬甘草湯>などを用いますが、Uさんの場合は睡眠も不調で、不安感もあるため<温胆湯>を併用していただきました。

2週間後に再来され、まずは<まぶしさ>が楽になったとのこと。まぶしさの多くは、中医学で<脾気虚>が原因とされ、<半夏白朮天麻湯>や<苓桂朮甘湯>などを使いますが、Uさんの場合は<漢方薬U>が効を奏したようです。

しばらく続けて、次の課題、眼瞼痙攣を早く改善したいものです。

子供の鼻閉や中耳炎

子供の鼻水や鼻閉、喘息傾向、中耳炎の相談はよくあります。原因はアレルギーの体質遺伝によるものや食生活によるものなどがあります。

5歳のKくん、年中鼻が詰まっていて息苦しく、口呼吸のためか風邪も引きやすく、咳がでるなど喘息傾向があり、相談にこられました。

お父さんがアレルギー体質ですので、子供さんも体質改善を兼ねて<衛益顆粒>と、鼻詰まりの対処に<鼻炎丸>を使っていただきました。

また、水分や冷たいものをとり過ぎないように注意していただき、1ヶ月間お使いいただいた結果、ほとんど改善しました。しかし、良くなったので先月は薬をやめたところ、再び症状が再燃したので、しばらく継続していただくことになりました。

子供の鼻のトラブルは、ほとんどが<水毒> すなわち水分や冷たいものの取りすぎで発症していますので、親が水分に注意するだけでもかなり改善するものです。

明日は母の日

若い男性が「母親が目が悪く白内障のようなんですが、何か目に良いものはありますか?」といってこられました。

特に病気はなく体調も良いが、目だけのトラブルとのことでしたので<杞菊地黄丸>をおすすめし、求めていかれました。帰り際、「そうそう明日は母の日ですね」というと、「そうです、母に贈るんです」とのこと。

こんな青年もいるんだなあと嬉しい気持ちになりました。

多汗症のご相談

急に熱くなって、多汗症の相談が増えてきました。

多汗症と言っても体質遺伝によるものや、子供の頃からの症状、成人になってから酷くなったなど様々で、また精神性や温熱性、味覚性などにも分類されていますが、それぞれ経過と体質をお聞きし、対応しています。

病院で交感神経遮断術を受けられてよくなる方はよいのですが、代償性発汗で別の部位に出る方などは難しくなります。いずれも長期戦になり、お客様と同様に当店も苦労する疾患のひとつです。

水毒による頭痛

頭痛の原因はたくさんありますが、そのひとつに水毒によるものがあります。中医学では<痰濁頭痛>といいます。

特徴は、身体の水分滞留のために頭が重く、めまいがあり、ムカムカする、あるいは嘔吐するなどの症状があります。

60歳の女性Mさん、以前からお越しになっていたのですが、今回は頭が張るような頭痛とめまいがあり、ゲップをし、ムカムカする、胸が詰まるような感じもするとの相談を受けました。

舌は白苔があり、胃腸が弱くて水分がオーバーしているようでしたので<半夏白朮天麻湯>を使っていただきました。1週間後、飲んでいると調子が良いとのことでしたので、しばらく続けることとしました。

これから梅雨時期に入ると湿気が多く、身体にも<湿>が溜りやすくなりますので、このようなトラブルも増えるかと思われます。

五月病に森林浴?

連休中は山へ入り、渓流魚や山菜を求めて散策しました。例年行く秘密の場所で、ミツバやセリ、タラの芽などしっかり収穫し、自然の香りを存分楽しみました。さらに、食べ物だけでなく森林浴ができて、今日は爽快な1日でした。

先週テレビでも放送していたようですが、森林浴の効果として、

☆植物が出す香り物質「フィトンチッド」にリラックス効果がある、

☆免疫力を担うNK細胞が活性化される、

☆さらにはNK細胞活性率は、森林浴を2日間行った 1カ月後! も持続している

とのことです。

これらは林野庁や日本医科大学の研究結果です

なお、森林浴の効果を高めるのは<フィトンチッド量が多い針葉樹に> <雨上がりの午前中に> 入ると最も効果的とのことです。

五月病を感じたら、山に入ってください、きっとさわやかになれます。

ゴールデンウイークも終わりです

ゴールデンウイークも本日で終了です。

新聞にも書かれていましたが、子供にも<五月病があるの>という質問に対し、特に統計的にはないようです。しかし、現実はあるように聞きます。特に子供どうしの関係が難しい場合は学校に行くことがストレスになりますので、お母さんがしっかりサポートしてあげてください。

不登校に対する治療には、厚生省の指針でも様々な薬(例えば抗うつ剤とか抗不安薬など)が使われますが、できれば使いたくないのは当然です。その点、漢方やハーブティなどは作用は穏やかですが試してみる価値はあると思います。ご相談下さい。

わかりやすい漢方教室 2回目

今日2日はJEUGIAカルチャーKYOTO主催のカルチャー教室『わかりやすい漢方教室』の第2回目を行いました。

今回の参加は20名で、「ニキビ・お肌のトラブルと漢方」についてお話しました。また後半は「食養生」について、体質別の養生法と調理レシピをお渡しし、理解を深めていただきました。お肌に役立つ<炮じハトムギ茶>を飲んでいただきながらの1時間30分は短かったようです。

次回は6月6日(水)で、早速準備を始めています。

なにもないのにイライラ感

ちょっとしたことでもイライラする方はありますが、思い当たる原因が何もないのにイライラするという方があります。

よく見られるのは更年期の症状を伴うケースです。このような場合<加味逍遥散>がよく使われますが、体質や状況によっては様々な漢方薬を使います。

49歳の女性、Iさん、わけもなくイライラし、のぼせがあるため鼻血が出るときもあるとのこと。当然<加味逍遥散>は以前からお使いいただいていましたが、あまり効果がはっきりしないとのことでした。

そこで、いわゆる陰虚による<虚火上炎>ととらえ、<滋陰降火>を基本にした<瀉火補腎丸>を使っていただきました。更年期と捉えるより、年齢とともに身体の水分のめぐりが悪くなり、身体の上と下の間で熱のバランスが崩れて、のぼせやイライラがでるケースと考えています。