生理に伴う腹部痛

24歳の女性Nさんは、生理の少し前から腹痛があり、生理中とその後には強い腹部痛や下痢などが起きていました。
病院でホルモンやエコー、さらにはMRIの検査も受けられたのですが、特に異常は見つからず、原因不明とのことで相談にこられました。

体質は冷え症で肩こりもあり、血流が悪かったのでまずは補気血、温補の<婦宝当帰膠>などをお使いいただきました。

その後の生理は、腹痛は生理後1日だけ起きてましになったものの、下痢は改善しませんでした。そこで、これは<寒凝胞中>と捉えて、<温経湯>を併用いただいたところ、その後生理前後の腹部痛も下痢もすっかり消えて喜んでいただきました。

この症状は身体を冷やすような生活が原因で、慢性的な冷えとなって生じたものと思われます。食事や服装などの日常生活に気をつける<日々の養生>が大切なことを教えてくれた事例でした。

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新年おめでとうございます。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今年も引き続き、様々な症例を書いていきたいと思います。

このブログは単に<飲んだ、効いた>の内容では意味が無いと思われる方もあると思いますが、学術的な論評をしたいわけでなく、漢方薬の使い方を広く知っていただくことです。

漢方薬にはたくさんの種類があって、標準的な効能どおりに使う場合もありますが、効能外で用いて様々な効果を生む場合もあることを知っていただき、皆さんが興味を持っていただけたらと考えています。

今年も宜しくお願いします。

古村 学

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しもやけ

朝夕寒くなって、冷え症やしもやけの相談が増えてきました。

36歳の女性Yさん、昨年の12月にしもやけの相談に来られ、温補・補気血の<婦宝当帰膠>や活血の<桂枝茯苓丸>をお使いいただいて症状は改善し、2月以降は来られなくなりました。

そして今年も12月にお越しいただき、昨年冬は調子が良かったので、今年も同じ薬を飲みたいとのことでした。すでに指は紫色で、しもやけの初期状態、来られるのがちょっと遅かったかなと思いました。

しもやけの方は、冬が過ぎると薬も止めてしまわれることがほとんどですが、継続して体質改善をされていればこんなになることはないのにと思われました。そして、漢方薬は治療薬でもありますが、予防薬として使えることをお話ししておきました。

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自家中毒

小学校3年生のSちゃんは2年の夏休み明けから不登校気味になり、その頃からイライラが増え、時には悲しい気分になったり、夜中に吐いたり、様々な症状が出始めました。

お母さんが心配し、心療内科に連れて行かれたのですが、薬は出されずしばらく様子を見てくださいとのことでした。

しかし心配な状況が続き、漢方相談に来られました。
症状は前述に加え、寝ているときと起きた時に<引っぱられる>感じがするとのことでした。

そこでお母さんには焦らずに子供さんの気持ちをゆったりさせてあげて」というようなとお話をし、漢方薬は安神作用の<桂枝加竜骨牡蠣湯>を使っていただきました。

そして2週間後には吐くこともなくなり、少し自分から動き始めたとのことでした。
その後来られなかったので気になっていたのですが、先日来られてお聞きしたところでは、3カ月程は元気になって薬を飲まなくても調子が良かったのですが、また最近はしんどくなってきたので漢方薬を再開したいとのことでした。

自家中毒は周期性嘔吐症候群といわれ、疲れやストレスなどが引き金となり、自律神経が腹痛、嘔吐を引き起こすと考えられています。Sちゃんはこの疾患なのかわかりませんが、症状や生活背景から考えて漢方薬を決めることもあり、全人的にその方を捉えるのが漢方の特徴なのです。

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気管支拡張症?

昨年の秋に気管支拡張症と診断された女性Mさん、非結核性抗酸菌症とも言われたのですが、喀痰からは菌が見つからないのに抗生物質が出されたとのこと。それを服用しても咳は治まらないので相談に来られました。

症状は、以前から咳が続き、特に寝る前や朝方と、気温差のある時に咳き込むようでした。痰がからみ、咽の奥でひっかかる感じがしていました。病院の検査結果では、脇部X線検査も痰の検査も異常がないのに、これらの病名が付いたようです。

そこでこれは体質的な原因ではないかと考え、冷え症や、咽の乾燥感、のぼせなどを改善することで咳を軽減するよう、温補補血の<婦宝当帰膠>や、降気平喘薬の<蘇子降気湯>などをお使いいただきました。

1週間後電話で、咳が少し改善してきたとのこと、1ヵ月後にはほとんど咳が出なくなりました。身体も温まりのぼせも改善したようで、これらの体質が咳の原因だったと思われました。

これから寒い季節、咳き込むことも多くなりそうですが、慢性的な咳は漢方が適応するケースが多々あります。ご相談ください。

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原因不明の腹部痛

Tさんは右下腹部に痛みが出たので検査を受けられたのですが、血液検査での炎症反応や、肝機能の数値、その他の異常はなく、エコーでも異常なし、神経痛でもないとのこと、結局原因不明で診断名はつかず、治療もなしで、病院からは様子を見てくださいと言われたのです。
しかし当人は痛みが続いて辛いので、漢方相談に来られました。

確かに痛みの部位は赤みもなく原因は不明でしたが、血尿があり、左に腎結石があるようでしたので、結石を疑って<猪苓湯>を用い、神経痛も考えあわせて疎肝剤の<小柴胡湯>をお使いいただきました。

最初の1週間で少し痛みは軽減し、2週間後にはさらに痛みは減少しました。しかし朝方にまだ痛みが残っているようでしたので、漢方薬は継続していただいています。

西洋医学では診断がつかないと治療はなされませんが、漢方では症状と体質から漢方薬を考えていくことが多々あります。また漢方薬を使っていくことで、逆にその原因が推定できることもあります。

『仕方ないから漢方薬でも』ではなくて、『こんな時こそ漢方薬』でありたいと思います。

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赤ちゃんのアトピー

1歳の赤ちゃんHくん、生後3ヶ月頃から湿疹が出始め10ヶ月目に悪化したので、相談に来られました。

症状は、首の周りや関節部位が乾燥し、赤みと痒みがありました。
Hくんのお父さんもアトピーがあり、漢方薬で良くなったので、Hくんには<小建中湯>や、<馬歯けん含有健康商品>などを使ってもらい、3ヶ月ほどですっかり症状がなくなりました。

その後来られなかったのですが、先日再び症状悪化したため来店され、また同じ漢方薬を使っていただくことになりました。

Hくんのアトピーは遺伝性も考えられるので、今後は体質改善の目的で漢方を続けてもらうよう、お勧めしました。
<小建中湯>は子供の体質改善薬のファーストチョイスで穏やかな漢方薬ですが、このケースでは早い効果が見られました。

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中学生が研修のために来店

昨日は岡山のS中学校の生徒さんが研修に来られました。
S中学では総合的な学習として学年毎にテーマを決め、そのテーマに沿ってグループで調査、取材などを通じて、コミュニケーション能力や課題解決能力を高めるという学習が行われています。

今回は4人の生徒さんが来店され、漢方生薬を見たり、漢方に関する質問に答える場を持ちました。
短時間でしたが漢方に興味を持っていただくことが出来たことと思います。
将来は医療関係に進みたいという生徒さん達との話、とても頼もしい一時でした。

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不明熱

この春にご来店いただいた30歳の女性Gさん、
二人目出産後に疲れが酷くて横になることが多く、朝方と夕方には原因不明の発熱があり、
頭痛や吐き気などがありました。

そこで体質も考え合わせ、疲れによる<お血発熱>と捉え、補血薬の<婦宝当帰膠>や活血薬の<芎帰調血飲>をお使いいただきました。
そして1ヶ月後には発熱も冷えも改善し、頭痛もほとんど起こらなくなりました。

その後しばらく来られなかったのですが、先日また以前と同じ症状に加え咽の違和感があり、相談に来られました。
そこで、再度同じ漢方薬と<半夏厚朴湯>を併用していただきました。

この間の経過をお聞きすると、一時は改善していたたのですが、最近転居のため忙しくなり、
それがストレスになったようでした。
元々血流が悪い体質で、ストレスや疲れによって再発しやすいのですが、
改善する漢方薬が決まっているといつでも早い対応ができて安心です。

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脂漏性湿疹

76歳の女性Oさん、頭部に赤い湿疹ができ、カサカサしてフケ状のものが落ちてくるとのご相談でした。
皮膚科では脂漏性湿疹と言われ、ステロイド+抗真菌剤の外用薬とビタミン剤をもらっておられました。
しかし、あまり改善すること無かったようでした。

頭皮をよく見ると赤みは少なく、乾燥して落屑を生じていました。
そこで漢方薬の<治頭瘡一方>や補血潤燥作用の<当帰飲子>をお使いいただきました。

また、外用に<瑞花露ローション>を使っていただき、2ヵ月後には赤みも消え、
ほとんどフケが落ちなくなりましたが、しばらく続けていただき、ほぼ落ち着きました。

脂漏性湿疹は皮膚に真菌(カビ)が増殖し、それによって脂漏が分解されてフケになるようですが、
その原因は様々です。

漢方では症状と体質によって漢方薬を選定することでよく改善します。ご相談ください。

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