動物によるアレルギー

動物の毛やほこりによるアレルギーにより、鼻水やくしゃみなどの症状が出る方があります。ちょうど花粉症と同様の症状で、鼻粘膜や咽の粘膜にとりついてアレルゲンとなるためです。

これに対して漢方では出ている症状を改善するだけでなく、粘膜を強化してアレルギー自体を改善する方法も考え合わせます。

26歳の男性、Oさん、胃腸トラブルで相談に来られましたが、アレルギー体質もあるということで、衛気を高める補気薬を併用していただきました。その後しばらくして、乗馬の時にくしゃみや鼻水が出なくなったとの報告をいただきました。短期間でしたが、鼻粘膜が過敏に反応することがなくなったようです。

このようなケースは馬だけでなく、猫やハムスターなどの動物でも同じように改善するものと思われます。

ノロウイルスと漢方薬

いっても、漢方薬がノロウイルスに効くという話ではありません。

最近漢方薬を使い始めた方が「漢方薬がを飲み始めてからおなかが痛くなり、下痢気味になるのですが大丈夫ですか」という問合せが入ってきます。漢方薬でそんな状態になるとは考えられないので、医院に行ってくださいとお答えしています。

結果、今流行の<ノロウイルスによる胃腸炎>が原因とわかりました。

初めて漢方薬を飲まれる方は、どうなるか不安感があるのは仕方ないことですが、漢方薬のせいにされるのは困ったものです。

様々な冷え症

冷え症といっても人によりパターンが異なります。

例えば、全身が寒い、手足の先が冷えてしもやけができる、お尻や腰が冷えて痛い、下半身が冷えて頭はのぼせ気味など、様々で、それによって対応する漢方薬も変わります。

当店でもっとも人気のあるものは、甘くておいしい! 補血作用の<婦宝当帰膠>ですが、これ以外にも様々な漢方薬を使います。

71歳の女性Nさん、お尻と背中が冷え、腰が痛くなるので病院に相談されました。検査の結果は全く異常なしで、ホカロンか温シップを使ってくださいとのことでした。しかし、一向に改善することなく、漢方相談に来られました。

漢方ではこのような<お尻が水につかっているような冷え>に対して一般的に<苓姜朮甘湯>が使われます。この漢方薬は下半身の水分代謝が悪いために冷える方の、腰痛や神経痛にも使われるもので、効果もよくわかるお薬です。

Nさんも1週間程度で改善するものと思われます。

ツバメの巣

南方に生息するアナツバメが海岸線や洞窟につくる巣は、中国料理の最高食材として知られ、国賓の歓迎会などでも使われます。

巣は海草を唾液で固められたものといわれ、白い花びらのような形をしています。

漢方では<燕窩:えんか>と言い、効能は<養陰・益気>すなわち、身体に潤いをもたせ、新陳代謝を高めるという意味です。

今回、ツバメの巣を使った新製品<シーアルパSC>というドリンクが発売されましたので紹介します。

成分は<タイのうろこから精製されたマリンコラーゲン> <シルクを分解したシルクペプチド> <ヒアルロン酸> そして<ツバメの巣のエキス>が含まれた! そして、従来の商品に比べ、ライチ味でおいしい飲み物なのが特徴です。

お肌の弾力を支えるコラーゲンや、潤いをもたらすヒアルロン酸などは年齢とともに減少します。そこで健康肌を維持するため、お肌を<支える力・潤う力・生まれ変わる力>の総合力 が必要なのです。

お肌は外からだけでなく、特に中からきれいにしたい方にお勧めです。今日は商品の紹介でした。

食用油に注意

新聞に掲載されていた話題ですが、米国ニューヨークでは、肥満や心臓病との関連が言われている<トランス脂肪酸>が含まれる油を、レストランやファーストフード店で使用することを禁止するとのことです。

この<トランス脂肪酸>は血液中の悪玉コレステロールをふやすため、動脈硬化を起こす原因にもなります。最近よく言われるメタボリック症候群にもかかわるものです。この脂肪酸は加工処理した植物油やマーガリンに含まれているもので、ハンバーガーやフライドポテト、揚げ菓子などで使われています。そういえば、以前からファーストフードにおける油の質は問題になっていましたね。

消費者はこれらに使用されている油までは判断できませんので、やはり自宅で菜種油などで揚げ物をするのが一番確実ではないでしょうか。便利をとるか?健康をとるか?は個々の判断ですが、成長期の子供には健康優先であってほしいものと思います。

漢方には<医食同源>という言葉があり、食べ物も薬も元は同じで、身体の健康にかかわるものと捉え食を大切に考えます。より自然に近い食生活にしたいものです。

自律神経失調

漢方薬を使って良くなった話をよく書いていますが、今日は全く良くならない話です。

65歳の女性Yさん、6年前にうつ病になり、それ以降は心療内科にかかっておられたのですが、強い薬を使いたくないとのことで今年3月に相談に来られました。

症状は、考え事をすると頭にカーツと血が上り、フラツキが出て、動悸がし、不安感が出るとのこと。また、身体全体が後ろに引っ張られてゾーッとする、しかし横になるとすべての症状が消え、全く問題ないというものでした。

漢方では<肝気上逆>と言い神経の興奮で気が上衝するものや、<奔豚病>といって<気や血>が腹部から頭にかけて突きあがるという病などが考えられ、これらの漢方薬を使ってきました。すでに半年を越えているのですが、症状は全く変わらず、解決の糸口が見つからないまま経過しています。

しかし、Yさんは何とかしてほしいと頑張って続けておられますので、あきらめるわけにもいかず、過去の症例なども調べつつ、改善方向を見出したいと考え込んでいます。長期にわたる疾患はなかなかスムーズに行かないことがよくあります。

ニキビと生理不順

ニキビの悪化要因としては <食べもの> <睡眠不足> <便秘> <生理不順>など様々なことが関連します。そこで、単にニキビを改善するだけでなく、関連する事項をお聞きし、あわせて改善していく必要があります。

28歳の女性Aさん、この2~3年の間、頬やアゴの周辺にニキビが増えてきたので相談に来られました。便秘気味で、生理不順、頭痛、立ちくらみなどの症状もあるため、いくつかのお薬をと思ったのですが、費用を抑えたいとのことでしたので、まずは補血薬の<婦宝当帰膠>で身体のベースをつくり、清熱解毒・通便の<清営顆粒>で便秘とニキビの改善をはかりました。

その後、少しずつ漢方薬を変えながら2ヶ月経過し、ニキビは沈静化してきましたが、あわせてそれ以降は生理が毎月来るようになったと喜ばれました。

生理が順調になると肌もきれいになってきますので、相乗効果でさらに改善するものと思われ、これからが楽しみです。

甲状腺ホルモンの働き

今日は定例の社内研修会で、内科医を講師としてホルモンについて学びました。

今回は甲状腺ホルモンの話で、あまり日常的に考えることはないのですが、実は《生命の維持と代謝を支えている》大切なホルモンなのです。

甲状腺機能が亢進すると《バセドー病》や、甲状腺腫瘤などの疾患となり、甲状腺機能低下症では《橋本病》といわれる、慢性甲状腺炎などになります。

そして最近、若い女性などで《潜在性甲状腺機能低下症》が増えているとか!。体温が低く、脈が遅く、倦怠感があり、朝起きられない、月経異常などの症状があり、甲状腺ホルモンが分泌されにくい状態です。思い当たることはありませんか?生活環境やストレスがホルモン分泌に影響を与えているのではと言われています。

ストレス社会が続く限り、病は増えていきそうです・・・。

身近な薬膳

生薬を扱っていると様々な問い合わせが入ります。民間薬でガンに効くかとか、ビワの葉が買えないかとか、生薬化粧水の材料がほしいなど、様々です。

今日は日本にお住まいの中国の方が来られ、薬膳に使う材料を求めていかれました。薬膳といっても、スープに<何首烏>や<茯苓>を入れるというもの。これらは<髪の毛を黒くする>作用や<むくみをとる>作用があり、少し入れるだけで良いのです。薬膳レシピや生薬を使ったスープなどの本も出ているようですので、近日中に紹介します。

薬食一如といい、毎日食べている食品が薬と同じようなもので、あなたの健康を左右しているのです。

ノロウイルスに克つ!

全国的にノロウイルスによる感染性胃腸炎が発生し、京都でも昨年に比べ非常に多い患者数になっているとのこと、特に病院や高齢者施設でなどで流行しているようです。身近なところではスタッフの家族の方も感染し、大変だったとの事です。

これらの感染症はいつうつるかわかりませんが、感染しない方もあるということはやはり自己免疫力や体力、防衛力が関係しているようです。

日頃から身体を元気にする、その方にあった漢方薬や健康食品は常用できるのが特徴、感染の予防に役立ててください。

『ゆとりと安心の生活』は、お金や保険だけではありません V(^0^)