生薬の品質

昨日のTV番組「チャングムの誓い」では、医女になるための実習で生薬を学ぶシーンがありました。

生薬は、目で見て色形を知り、手で触れて状態を知り、香りを嗅いで精油成分などを知り、かじって味を知ります。現代は試験機器で成分分析は簡単にできますが、それでも香りや全体的な品質は人間の五感により、判断されます。生薬には植物の根が多く使われますが、たとえば「人参」と「桔梗」は見ただけでは判断しにくく、香りや味で初めて違いがわかります。(左:桔梗  右:人参)

最近は漢方薬もエキス製剤を使うことが大半ですが、難しい疾患や、うまく改善しない場合は、やはり『煎じ薬』が良く効きます。それはエキス剤の製造方法による差異だけでなく、使われている生薬原料も関係していると思われます。

「チャングムの誓い」は、ストーリーだけでなく、東洋医学に関わる大事なことを教えてくれる番組です。