漢方は症状により変化します

慢性病の場合は、同じ漢方薬を1ヶ月以上続けることもありますが、急性病の場合や、状態が変化するような多くの疾患では、変化に伴って漢方薬を変えていくのが通常です。

例えば、風邪の初期には、<葛根湯>や<麻黄附子細辛湯>などの薬を用いますが、熱が下がったり、咳や他の症状が出る時期には、<柴胡桂枝湯>などを用います。そうすることによって改善が早くなり、漢方薬がよく効くのです。

毎日メールで多くのご相談を受けていますが、現在の状態に適した漢方名を『教えてください』というだけの問合せも多いのです。そしてその結果をもとに、病院またはどこかで入手されるようですが、状態が変化すれば漢方薬も変えていく必要があるのに、同じ薬で続けられても改善しないと思われるケースもあります。

せっかく漢方を始められるなら、改善するまでしっかりと治されることが、無駄のない使い方なのです。最初は安くで手に入れられても、治らなければ結局は高くつくことになります。

漢方薬を有効に使うことをおすすめします。