アレルギー体質のためか、様々なタイプの湿疹が発症するというケースがあります。
Yさんは10年前に貨幣状湿疹を生じ、3年前には下半身に痒疹を発症し、その都度ステロイドで治療をされてきました。
そして今回は頭部に湿疹が出て、いつまでもステロイドに頼るのも心配で、漢方相談に来られました。
現在の症状は、額を中心に、顔全体が赤くなり、疲れると悪化したり、ストレスで悪化するようでした。また夏場は汗によって悪化しました。
特に髪の生え際が酷く、痒みや落屑もありました。
様々な部位に発症を繰り返すのは、漢方で<表虚>が原因と考えられるので、皮膚粘膜を強める黄耆製剤の<漢方薬EK>を使いました。
また、髪の生え際に生じるトラブルには、ストレスや生理前に悪化するものが多く、ホルモンバランスや自律神経を整える疎肝剤<漢方薬KS>もお使いいただきました。
手掌には水疱ができて、その後乾燥してひび割れになり、荒れていましたので、少し<補血剤>も合わせてお使いいただきました。
これらを状態に応じて調整しながらお使いいただきました。
そして2か月経過した頃から赤みが治まってきて、ステロイドもほとんど使うことがなくなりました。
また油物を食べると手掌湿疹が悪化するようなので、甘い物や菓子類には気をつけていただきました。
まずは症状改善を優先していますが、いずれ皮膚病の原因を生んでいると考えられる、腸の機能向上も必要となります。
10年来の体質からきている症状ですので時間がかかりますが、少しずつ良い状態になって行くのが楽しみです。

真っ赤に実ったナツメ
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