長年の不眠症

72歳の女性Kさんは20年来の不眠症で、9時過ぎに寝付くのですが夜中に2~3回起きて必ずトイレに行きたくなり、朝方4時に目覚めて、充分寝た感じがしないので、相談に来られました。

元々心配性で、不安感があり、夢をよくみる、疲れやすく、冷え症などがありました。
そこでまずは<心腎>の問題と考え、養心安神作用の<天王補心丹>をお使いいただきました。

その後、夜間のトイレ回数は減ったのですが、不安感は無くならないので、さらに<桂枝加龍骨牡蛎湯>を併用いただきました。

結果、不安感も取れて来て、少しずつ睡眠も良くなってきたと報告をいただきました。

桂枝加龍骨牡蛎湯は養心安神作用があり、睡眠だけでなく不安感などにも使える漢方薬で、特に虚証の方や高齢の方にはお勧めです。

Kさんも継続されるとさらに改善するものと思われます。

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水毒によるめまい

めまいのご相談もたくさんあります。

23歳のHさんは、3月中旬からフワフワとしはじめ、歩くと斜めに行ったり、時々吐き気がしたり、光がまぶしく感じるとか、唾が多いなど、漢方で言う<痰濁上憂>の状態でした。
舌をみると典型的な白苔で、水分摂取過多が明らかでした。

そこで漢方薬は化痰作用の<半夏白朮天麻湯>などをお使いいただきました。

2週間経過し、めまいは少なくなって吐き気もしなくなり、さらに2週間後にはめまいもなくなりました。

その後も服用されていたのですが、あるとき大きなペットボトルで水を飲んだ日は再びめまいがしたとのことでした。水分制限が必要なのですが、摂取が習慣になっている方は、なかなか減量できないようです。

1日2リットルという言葉がテレビで聞かれはじめてから、水分過多になるケースが多いように思われます。
体質に合わせた水分の摂取が必要ですね。

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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、主に頭皮や顔などの皮脂腺が発達している部分で、脂質に真菌が繁殖し炎症を起こすと言われます。

26歳の男性Sさんは鼻の横に赤い湿疹ができ、皮膚科で脂漏性湿疹と診断されました。そこで漢方薬がよく効くと聞いて相談に来られました。

Sさんは化膿しやすい体質で、子供の頃は蓄膿も患ったとのことで、体質も考え合わせ<荊芥連翹湯>をお使いいただきました。

2ヶ月間継続されてほとんど改善したのですが、心配なので体質改善も兼ねてさらに継続されています。

脂漏性皮膚炎の原因は、甘いものや脂質の摂りすぎなどの食生活、ストレスが多く交感神経が盛んな方、乾燥肌の方、などによく見られますが、体質に合った漢方薬でよく改善します。

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漢方の薬用酒

そろそろ梅干の季節となりますが、この時期になると薬用酒を作る方も増えるようです。

今日の方は<黄精>や<大棗=なつめ>などを求めて来られましたが、
他にも<枸杞>や<地黄><鹿茸>、また<イカリ草>や<女貞子>などもよく使われます。

秋には<薬用人参>を掘る季節、生人参を漬けるときれいな黄色の薬用酒となります。

でも、それぞれの目的と飲む方の体質に合わせて使うことが大切です。

万人向けの薬用酒より、自分に合ったオリジナル酒を使いたいですね。

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高齢者と漢方薬

漢方薬は赤ちゃんからお年寄りまで、どなたにも使っていただいていますが、高齢者の場合は症状の変化が少なく、同じ薬で続けられるケースも多いようです。

現在83歳のKさん、今から9年前にお越しいただきました。
最初は動悸、めまい、耳鳴り、狭心症などで、牛黄製剤や、活血薬の<冠元顆粒>などをお使いいただきました。
その後冷えを感じるようになったので<真武湯>に変えたところ、身体がしっかりとして、めまいもほとんどなくなり、体調もすっかり良くなりました。

そして9年間、時々間が開いたこともありましたが、継続して服用され、元気に過ごされています。
合う薬が見つかると、ずっと続けられても問題なく、ますます元気に過ごせるのが<漢方薬>の特徴です。

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夜間の頻尿

65歳の男性Tさんは前立腺肥大があり、1回の尿量が少ないため頻尿気味でした。
冷えも強く、冬は夜間の頻尿も気になり、相談に来られました。

そこで温陽利水の<牛車腎気丸>をまずはお使いいただき、夜間の頻尿は少し改善してきたのですが、昼間はトイレが近く困っておられたので、冷えの改善を目的として補腎陽の薬<海馬補腎丸>を少しだけ併用していただきました。

その後、頻尿は改善し、体調も良くなってきたと喜んでいただきました。

前立腺肥大には、補腎薬や利湿薬などいくつかの漢方薬を使いますが、やはり体質に合わせて使い分けることが大切です。

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のぼせが続く

79歳の女性Tさんは、以前からのぼせがあり、特に午後に顔がほてり、気持ち悪いと相談に来られました。
舌は苔が少なく<陰虚>の体質で、肩こりや腰痛もあり、血流も良くないことから、活血薬の<桂枝茯苓丸>と補陰効果を求めて<瀉火補腎丸> をお使いいただきました。

1ヶ月後来られ、ほてりはほとんど取れたが、肩こりが改善しないとのことで、今度は他の活血薬の<冠元顆粒>をお使いいただきました。

のぼせの原因は、血流が悪く身体の上部と下部の熱のバランスが取れない場合や、下半身の冷えが強い場合が多いですが、年齢の高い方では<陰虚>すなわち表皮の水分不足のために生じるケースもあります。

このときは補陰剤を用いて、細胞レベルの水分を補うことで、ほてりが改善することもあります。

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神経過敏

30歳の会社員Nさんは繊細な神経の持ち主で、ストレスがかかると頻脈なったり、動悸がしたり、不安感を覚えたりしていました。舌苔は地図舌で漢方で言う<気虚>の状態でした。

そこでまずは安神作用の<桂枝加竜骨牡蠣湯>を1週間お使いいただいたところ症状は楽になりましたが、今度は食欲不振、吐き気、胃重などを訴えられたので、心脾両虚とみて<帰脾湯>に加え、和胃降逆の<半夏瀉心湯>を併用していただきました。

そして1週間後、これらの症状も楽になり、落ち着いたようです。

4月は年度変りでストレスも多く、病気でないのに不快な症状が出ることが多い季節ですが、漢方がピッタリあって喜ばれることがたくさんあります。

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多発性硬化症

難病である多発性硬化症(MS)は、中枢神経の髄鞘が壊れて脱髄となり、様々な症状を生む自己免疫疾患です。
障害が起きる部位によって症状は様々で、視神経が侵されたり、複視や目が揺れたり、運動が麻痺したり、ものが飲み込めなくなったり、話しにくくなったりします。小脳や脊椎が障害されると歩けなくなり、手がふるえたり、しびれ、痛み、運動麻痺、排尿障害などが起こります。

フランス人のCさんは、多発性硬化症で西洋医学治療を受けておられたのですが、文献で漢方が有効と知り<人参養栄湯>を希望されました。少し状況をお聞きしたところ今は寛解期でしたので、気血を補う<十全大補湯>をお使いいただきました。

日本では急性期に<柴胡剤>や<活血剤>が使われたり、中医学では体質によって<補血剤>や<活血剤>が使われたりしますが、海外の方ですので細かな対応が難しく<十全大補湯>を使っていただきました。

1年余り使われているのですが、身体はとても元気で、現在は西洋医学的治療はしていないとのことでした。
この疾患は再発・寛解を繰り返しながら慢性に経過しますので、今後も状況によって漢方薬を考えていきたいと思います。

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頻尿の相談

頻尿は特に女性に多く見られます。

症状の区分は、昼間の頻尿か夜間の頻尿かで分け、それぞれの原因として昼間は神経性が多く、夜間は冷えが多いようです。

57歳のYさんは、昼間頻尿が最近酷くなり、検査を受けられたのですが膀胱炎ではないとのことでした。
症状は、残尿感があり、排尿でスッキリしない、上半身は暑く下半身は冷えがあり、肩こりや動悸がある、イライラが多いなどでした。

そこで神経性と考え、体質的特徴から疎肝剤の<加味逍遥散>をお使いいただきました。
その後1ヶ月あまりで頻尿もイライラも改善し、のぼせも楽になったとの事でした。

<加味逍遥散>の効能・効果には頻尿が記載されていませんが、ちょうど更年期のような症状が伺われ、それが頻尿を起こしていると見て使っていただきました。結果様々な症状改善に繋がって、喜んでいただきました。

漢方薬は書かれている効能・効果だけで決めるのでなく、症状や体質によって決めるという基本的な事が効を奏した事例でした。

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