花粉の飛散が始まりました

昨日は春の陽気でポカポカ。

花粉が初めて多く飛散したようで、一挙に花粉症の相談が増えました。とはいっても、昨年も、一昨年も来られているお客様が、思い出したようにこの時期に来店されます。

花粉症に使う漢方薬は眠くならないのが特徴で、且つ、様々な症状に対応したものがあるのも特徴です。ですので、毎年お越しいただく方は、上手に使い分け、あるいは併用されています。

まず3月の初期の段階は、やはり<衛益顆粒>からのスタートです。

漢方はやっぱり煎じ薬で

小児からのアトピーで長い間ステロイドを使ってこられたMさん、改善することなく繰り返すのでステロイド軟膏を止め漢方だけで取り組んでみようと相談に来られました。

お肌は乾燥気味で、仕事をしているときは痒みはないのですが、家にいてリラックスしているときは急に痒くなるとのことでした。そこで、乾燥を改善するため補血潤燥の<当帰飲子>や<三物黄芩湯>などの滋陰剤を使ったものの、あまり改善見られませんでした。

しかし滋陰剤が必要なことは明らかなので、エキス剤に代わり<煎じ薬>を使っていただきました。そうすると、今までになく調子がよいとのことでした。アトピーに限らず、エキス剤で余り改善されないときに煎じ薬に変えると良くなるケースがあります。

やはり漢方は煎じ薬が一番と思います。

ふきのとうが出てきました

急に暖かくなって、店の裏庭にふきのとうがたくさん芽を出しました。
 
一昨年に山からフキの根っこを採ってきて、適当に植えておいたものですが、しっかり根をはっているようです。早速そのひとつをとり、細かく刻んで味噌汁の中にいれると、春の香りがいっぱい漂っていました。
 
幸せを感じるひと時です。

背中のこわばり・痛み

肩や首のこりについて先日事例を書きましたが、さらにひどくなると背中がこわばり、腕がしびれたり、痛みが生じる時もあります。

原因の多くはストレスによって筋肉の緊張状態が生じていると思われます。特に中年の女性に多く見られるようです。

57歳の女性Hさん、3年前からご家庭の関係でストレスが多く、その頃から、頭がしびれる、背中がこわばる、肩や首がつまる、胃の上部がつまる感じ、わき腹が痛むなど、様々な症状が出現しました。当然、病院に行ってCTやMRIなど、あらゆる検査を受けられたのですが全く異常は無く、精神的なものであろうと<デパス>を処方されました。その後、服用していたものの症状は完治しないので、漢方相談にこられました。

このような症状はすべてストレスによる<気滞>によって生じていると考えられ、漢方薬は、気のめぐりを改善し、血流をよくし、緊張を緩和する、疎肝作用の<加味逍遥散> や 平肝作用の<釣藤散>をお使いいただきました。このほか<葛根湯>なども使うケースがあります。

2週間ほどで少し変化が感じられるものと思われます。

蓄膿症のその後

以前に蓄膿症の方の話を書きましたが、寒い時期になって少し悪化し、再び炎症がのため痛みが出てきました。

そこで以前からのお薬に咽痛に使う<銀翹散>を加えてお使いいただいたところ、1ヶ月で痛みもなくなり、また良い状態に復帰しました。鼻や咽は季節変化の影響を受けやすいのですが、その時々の対応方法がありますので、細かくご相談いただくようにしています。

最近は漢方もドラッグストアで安くて手軽に買えるようになりましたが、やはり症状と体質を見極めて使わないと効果が無いものになりますので、専門店でご相談することが肝心です。

梅林を求めて

そろそろ梅の花が美しい季節で、近畿では有名な<月ヶ瀬梅林>に行ってきました。

が! 今年は遅くの雪のため開花がかなり遅れるようで、ほとんど咲いていませんでした。 かわりに蝋梅と満作の花を見てきました。

梅林に入る手前では、山栗を焼いて売っている店があり、少し焦げた香ばしさとほのかな甘みが漂っていました。いわゆる甘栗とは違って、単に焼いただけの栗は、昔懐かしい味でした。

蝋梅
満作

ストレスによる不眠

52歳のMさん、事業をされていてストレスが多く、睡眠が良くないとのご相談でした。寝つかれない、熟睡ができない、途中で目が覚める、怖い夢をみるなど、様々な訴えでした。

体質は小太りで、痰湿タイプでしたので、清熱化痰の<温胆湯>と<エゾウコギ含有健康食品>を眠前に飲んでいたところ、とてもよく効いて熟睡できたとの結果をご報告いただきました。

<温胆湯>だけを使うこともありますが、ストレスの強い方の場合は<健康食品>を併用していただくこともあいます。

胃に力をつける方法

胃腸のトラブルは日常的に多くの方に見られます。

70歳の女性Mさんは、漢方や自然食に関心が深く、風邪なども煎じ薬で治すという漢方愛好家です。しかし胃腸は弱く、口内炎がおきやすかったり、胃の上部が張ってきて違和感がいつもあるとのことでした。

そこで1年前より<香砂六君子湯>を飲んでいただいていた結果、最近は胃の存在感や不快感が全く無くなって調子が良いと喜んでいただきました。

この薬は長期間続けている方が多く、みなさん調子が良いので止められない?と言われます。食欲の無い方や痩せている方、ストレスを受けやすい方には最適の胃気を高めるものです。

花粉症の相談が増えてきました

まだ雪がチラホラする京都ですが、花粉も少し飛び始めているようで、相談が増えてきました。

初期の段階の症状はくしゃみや鼻水で、多くは体質改善の<衛益顆粒>をお使いいただいています。保険調剤による花粉症の漢方薬は、漢方薬Sなどわずかの種類しかありませんが、保険外の漢方薬の中には様々な症状に対応するものがあります。

猪苓湯の効果

先日結石の方の話を書きましたが、漢方薬を服用後5日ほどで石が自然に排出されたとのことで、喜んでいただきました。石は小さなものだったのですが、出てしまうと痛みもすぐに消えました。

<猪苓湯>を使ったことは以前にも何度もありますが、ほとんどが1週間以内に効果が見られました。漢方薬の中でも即効性があり、期待を裏切らないものの一つです。