長刀鉾町会所にはたくさんの資材が保管されています。
この時期は鉾の組み立てで、たくさんの人が出入りしています。
組み立ては釘1本も使わず、縄を絡ませ締めながら固定されます。縄の巻き目がいつ見ても美しい芸術ですね。
これらは、木材を組み立てる「大工方」、縄で固定する「組立方」、車輪を取り付ける「車方」などの専門の方で行われています。
男性はいつまでも強く、女性はいつまでも美しくありたいのは世の常で、高齢の方が若々しく過ごされる秘訣かと思います。
以前からお越しの84歳の男性Hさん、年齢的には言いにくいのですがと言いながら「もっと強くなるため、何かありませんか」というご要望に応えて<霊鹿参>をお勧めしました。
最初の頃はあまり効果がないようでしたが、根気よく1年以上使われていたので、その後の状況をお伺いしたところ、効果はあったとのこと。
この薬は身体全体が元気になったと喜んでいただきました。<漢方薬R>は補腎+補陽薬の<鹿茸>と、補気薬の<紅参>が組み合わされたお薬で、特に鹿茸は昔から強壮剤として用いられています。
なお、いずれも温めるお薬ですので、高血圧の方にはお勧めできません。
自然生えのように、肥料も剪定もしていないビワの木にたくさんのビワが実りました。
店頭に売られているビワとは異なり、小さくて所々の色が変わり、見た目は良くないのですが、小さくても甘くて、ちょっと酸っぱさがあり、香りは一人前で、昔ながらの味がします。収穫は家庭菜園ならぬ、家庭果樹園の楽しみです。
ビワの葉には精油成分のほか、ビタミンBやC、クエン酸が含まれ、抗炎症作用があります。
漢方では鼻炎に使う</KH1065.html”>漢方薬S>に含まれ、また江戸時代に暑気払いの薬として使われた<枇把葉湯>に用いられています。
また民間では、アセモのときの入浴剤として</UD1103.html”>ビワヨウ>がよく使われています。
寝つかれない、寝ても短時間で目が覚めてしまい、その後眠れず困る、夢をよく見て眠った気がしないなど、不眠も様々なケースがあります。
また、比較的若い方の不眠は改善しやすいのですが、高齢者の不眠はなかなか改善しません。というか、睡眠時間自体短くても足りるようで、さらに早い時間に就寝されるため早朝に目覚めるケースもあります。
42歳の女性Sさんは3年前から不眠で、特に最近酷くなってきたと相談に来られました。
普段は11時半ころに寝つき、3時半に目が覚めるという、いわゆる<中途覚醒>で、その後考え事をして、寝つかれないとのこと。
冷え症で、胃弱、神経質な面があるようでしたので安神作用の<帰脾湯>をお使いいただきました。
飲み始めて1週間過ぎた頃から少し変化が出始め、目覚めたあとも再び眠れるようになったと報告をいただきましが、長い間の症状ですので、薬はしばらく続けていただくことにしました。
不眠症は短期間で改善することが少なく、このケースは良い例となりました。
10年前に家庭のトラブルでパニック障害になられた女性Yさん、その後海外でお過ごしでしたが、日本に帰ってこられたついでに当店にお越しになりました。
そのときの症状は、外出すると気分が悪くなり、息苦しくなり、ゲップがたまり苦しくなるとともに、動悸が始まります。電車やバスには一人では乗れないとのこと。また咽の違和感があり、食道が引きつるような感じもあります。当然、安定剤をお使いになっているのですが、それでも改善せず、困っておられました。
そこで漢方薬は、<甘麦大棗湯>や<抑肝散>などをお使いいただきました。
そして海外に帰られて1ヵ月、胃や咽の違和感が楽になり、緊張感も軽減してきました。
2ヵ月後には不安感が軽減し、一人で20分間地下鉄に乗れたとのこと。
『10 年間も辛い生活をしていたので普通にお買い物に行ける事や電車に乗れて人に会いに行けたりできた事がとても幸せに感じます』と喜びのメールをいただきました。
まだ服薬2ヶ月ですが、これだけ効果を実感していただき、本当に良かったです。
便秘の原因は様々ですが、ついその原因を探らずに便秘薬を使ってしまうことがあります。
24歳の女性Nさんは長い間便秘がちで、冷え症があり、お肌も乾燥気味とのことで、お母さんが代りにこられました。冷え症や乾燥肌などがあり、まずは補血作用の<婦宝当帰膠>をお勧めし、合わせて便秘薬の<大甘丸>をお使いいただきました。
その2週間後ご本人が来られ、便秘薬は少量でも軟便になるとのこと。そこで、<婦宝当帰膠>でお腹も温まり、腸の働きも良くなって、便通も改善されたようなので、便秘薬は使わないようにしていただきました。
婦宝当帰膠をお使いいただいた方の多くが、便秘薬を使わなくても便通がよくなるとの話をよく聞きます。
便秘は便秘薬を使うだけでなく、体質改善によって根本治療することが大事なのです。