不定愁訴

一般的に更年期障害と言われる症状には様々なもの(不定愁訴)がありますが、
漢方ではその方の体質を全体的に捉えることで、多くの症状が改善するケースがあります。

49歳の女性Hさんは、昨年末で生理が来なくなり、その前後から様々な症状が出始めました。
体重が増えるとともに、血圧が上昇、高コレステロール、疲れがとれない、こめかみに頭痛がする、
肘関節や指の痛み、風呂につかると息苦しい、急に熱くなる、浮腫みがある、寝付かれないなど・・・
本当に様々な訴えでした。

少し肥満で舌苔は白苔で、水分代謝が悪いようで、
漢方薬は補血利水作用の<当帰芍薬散>、疎肝剤の<加味逍遥散>、化痰薬の<温胆湯>をお使いいただきました。

そして1週間後に来られた時は、頭痛はほとんどなくなり、ホットフラッシュも毎日あったのが、
この週は1~2回だけ、指の痛みもなくなり、睡眠は導入剤を飲まなくても眠れるようになったとのことでした。

様々な症状があり、1週間で改善するとは予想しなかったのでとても驚きでした。
症状だけで考えるのでなく、Hさんの体質全体をみて漢方薬を決めたのが良かったようです。

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まぶたの痙攣

以前からお越しの30歳の女性Yさん、仕事が忙しくストレスも多くなってから、
まぶたの痙攣がが出始めました。
また、気分は落ち込み、生理痛があり、生理の前にはイライラするなど、PMS症状もありました。

そこで、ストレスの影響を緩和し、血液を増やし、血流が良くなるよう、
補血薬の<婦宝当帰膠>と疎肝薬の<逍遥散>をお使いいただきました。

1ヶ月後お越しになった時は、痙攣もイライラも改善し、身体も楽になったとのこと。
結果からみて、漢方で言う<肝欝気滞血お>、すなわちストレスで気のめぐりや
血のめぐりが悪くなって生じたものと考えられました。

Yさんの場合は症状が出てからすぐに対応したため早く改善しましたが、
慢性的な瞼の痙攣を生じる疾患として、眼瞼痙攣やメージュ症候群などがあり、
なかなか改善が難しいケースがありますが、経験的にその多くはストレスが原因となっているように思われます。

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喫煙と肺気腫

昨日からタバコの値上げで、一斉に禁煙チャレンジャーが増えているようです。
禁煙外来や禁煙グッズなども流行りのようですが、やはり意を決して取り組むしかないように思います。

実は私も、ハイライト1日30~40本の愛煙家だったのですが(年齢がバレてしまいそうですね)、ある病気を患った後、友人たちと共同で禁煙を始めてそれが成功したのです。今ではタバコの臭いがするだけで気分が悪くなるほどに成長しました。

66歳の男性、40年来タバコを吸ってきたのですが、60歳ころから息苦しくなり、検査を受けると<肺気腫>の疑いとのこと。その後年々呼吸が苦しくなり、動悸もして、最近は10m歩くとそこで休まないと歩けないほどになりました。酸素療法が必要な状態です。

漢方生薬では、このような時に肺の機能を高める<冬虫夏草>が昔から使われます。
また漢方薬では<補肺湯>などが肺の働きを助けます。

肺気腫とは肺の中の組織、肺胞で空気から酸素を取り込むことが出来なくなる慢性閉塞性肺疾患で、患者の90%は喫煙者です。そして喫煙者の15~20%の人が慢性閉塞性疾患になるといわれ、このため<喫煙病>とも呼ばれます。

病気になる前に対応する、まさに<予防医学の漢方の世界>と共通するものです。

多くのチャレンジャーの成功をお祈りします!

冬虫夏草が主成分の<青海冬夏泉>

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坐骨神経痛の痛み

86歳の女性Aさんは、7月から下肢の後ろ側に痛みを感じるようになり、
整形外科で鎮痛剤をもらわれていました。
しかし痛みが消えることがなく、漢方薬で改善しないかと相談に来られました。

痛みは特に朝方に強く、動き始めて昼ごろには少しましになるようで、
それ以外にも右肩の痛みや、夜間のこむらがえり、右手指の痺れなどがありました。

これらから漢方で言う<お血>や<風湿>が原因とみて、祛風湿活血の<疎経活血湯>を
お使いいただきました。

1週間後に来られ、脚や肩の痛みがかなり楽になり、こむらがえりも少なくなってきたと
喜んでいただきました。

まだ完治ではないので、そのまま続けていただいています。
通常は1カ月程度を改善の目安とするのですが、発症してまもない症状のためか、
効き目も早かったようです。

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チベット研修 その3

チベットは高地のため、ハダカムギの栽培や高原での放牧が盛んですが、
さらに養蜂が盛んに行われています。高原の花を求めて養蜂家がミツバチとともに移動して行きます。

中でも、青海湖の周辺の菜の花畑は広大で、たくさんの養蜂家が集まっていました。
この地の蜂蜜やローヤルゼリーは自然環境の良さとともに高山植物のエキスが含まれて
良質のようです。

なお、チベット寺院やチベット鉄道の写真は、スタッフブログをご覧ください。

スタッフブログはこちら★

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チベット生薬研修 その2

 

チベット医学は2000年以上の歴史があり、8世紀には有名な医学家・宇妥・云丹貢布らが集大成した
<四部医典>がその基本となっています。
それがタンカと言われる掛け軸となって、絵画でわかりやすく説明されています。 

 

また治療のほとんどは薬物によるもので、高山植物や動物・鉱物などが多く用いられますが、
そのうちのひとつに<沙棘・サージ>があります。  

沙棘は、グミ科の植物で、その果実や皮、種に豊富な生理活性物質が含まれていて、
抗酸化作用があり、老化防止や美容、粘膜修復、組織再生、免疫向上などに使われます。

https://www.kanpou.info/product/K50151.html

https://www.kanpou.info/product/K50131.html

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チベット生薬研修 その1

お盆の休みを利用して、チベットに行ってきました。

チベットや青海省は昔から冬虫夏草の産地として知られたところで、
街には冬虫夏草などの生薬を売る店がたくさんありました。

また、錠剤やカプセルタイプの商品も多々あり、さすがに産地を感じさせます。

でも価格を見てビックリ!
1グラム120元~180元、日本円では1700円~2500円、以前から当店で取り扱っていた
100g入りだと17万円以上になります!
驚きの価格に、写真を撮るのも忘れてしまいました。乱獲で減っているのでしょうか?

もうひとつの有名な生薬に<蔵紅花>があります。

紅花というと山形県などで採れるベニバナは菊花の植物ですが、<蔵紅花>は
アヤメ科の植物の<サフラン>のこと。
薬効が強く、血流を良くするとともに、消炎・抗菌作用もあり、
婦人の血の道症や喘息に使われる高価な生薬です。

チベットと青海省にはまだまだ豊富な資源があるようです。

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頭重感

以前に「頭が重い」というタイトルで書きましたが、

このNさん、補気健脾の<補中益気湯>を飲み始めて1カ月では変化が見られませんでしたが、
その後から頭重感が徐々に消え始め、2か月過ぎからは症状が全くなくなりました。

長い間の症状でしたが、<気虚頭痛>と確信してお薬を続けていただき、結果が出てホッとしました。

それにしても<補中益気湯>は別名<医王湯>と言われるだけあって、
一般的によく使われる穏やかな薬でありながら、<証>に適応すると素晴らしい力を発揮する漢方薬であることを改めて学びました。

 

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阿膠(アキョウ)が話題に!

またもや、昨日のテレビ番組「魔女たちの22時」で漢方生薬の阿膠(アキョウ)が紹介されました。

今回は、2度のガンを克服した50歳の主婦が、長年の疲労とガンのために肌はどす黒くなりシワだらけになったとのこと。そこでアキョウを使ったところ、息子の彼女に間違えられるほどお肌が若返ったとのことでした。

そして今日は朝から早速にお買い求めの方がお越しになりました。

生薬・阿膠はロバの皮を煮詰めて取れる膠(ニカワ)で、コラーゲンやアミノ酸を含む物質です。

漢方での効能は、

補血=貧血の改善、
潤燥=潤いをつくる、
止血=出血の改善などで、

貧血・冷え症などにたくさん使っていただいています<婦宝当帰膠>や、痔出血や不正出血に用いる<きゅう帰膠艾湯>に使われています。

ただし、消化を妨げるので、胃腸虚弱者には使いません。

煎じ薬にはよく使っていますが、今回は当店内で単独で試飲してみました。
そのままではマズイ!
ので、料理に入れるか、味の濃いスープに入れるか、蜂蜜を混ぜるか・・・あるいは罰ゲームにも使えそう?

やっぱり<婦宝当帰膠>を飲むのがいちばん美味しいです

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祇園祭 山鉾巡行の日

今日は朝から祇園祭のハイライト・山鉾巡行が行われました。

先頭はいつも長刀鉾と決まっていますが、当店の開店時間には<鶏鉾>が通過しました。
鉾の中央にある真木の長さは22mで、立ち並ぶビルの屋上と同じほどの高さが圧巻です。また鉾の後ろにある<見送>という織物は、16世紀頃にベルギーで製作された飾毛綴織(かざりけつづれおり:タペストリー)で、国の重要文化財に指定されています。描かれているのは「トロイの王子と妻子の別れ」といい、戦場に出向くお父さんに「行っちゃいや!」と叫ぶ子供の様子とのこと。但し、現在使われているのは複製だとか。

9,4トンの鉾を人力で引くわけですから、その合図も大切。
鉾の前に立つ2人の音頭取の<エンヤラヤ->の掛け声が京の街に聞こえた1日でした。