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漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴30年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

月別: 3月 2021

おなかが張って苦しい

2021年3月27日 by 健伸堂

急におなかが張る原因としては、食べ過ぎ、胃もたれ、ガスが溜まるなどが一般的ですが、漢方ではこれ以外にも多くの原因があると考えます。

70歳のKさん、急に胃の部分が張り、硬くこわばりました。

症状は、水を飲みたくない、尿量は少なく黄色い、食べると胃痛、食事量減少、ガスは出ない、便通は正常で、特別なストレスもなく原因不明でした。

以前にも同じ症状があり、その時は病院で血液検査やエコーなどを受けましたが、特に原因は見つからず、5日間ほとんど食べずに過ごした結果、自然に治りました。

今回も同じ症状なので検査を受けずに漢方を試すことになりました。

まずは、自律神経による腹部緊張と考え、腹部疾患に使う<柴胡桂枝湯>を用いましたが改善せず、
痰湿が脾胃に滞留と考え、<平胃散>や<かっ香生気散>を使い、胃の機能低下と考え、<香砂六君子湯>を使いましたが、いずれも改善しませんでした。

そこで再度検討しなおし、舌診から<微紅舌>で<黄苔>があり、原因は<脾胃湿熱>ととらえました。

そこで漢方薬はむくみに使う<茵陳五苓散>と胃炎に使われる<黄連解毒湯>を使いました。

結果、1日でおなかの硬さが軽減し、食欲が出てきました。
2日目にはおなかの張りも改善し、すっかり回復しました。

そういえば、発症したのはラーメンを食べた後だったとのこと、湿熱が強く滞留したタイミングだったようです。

漢方ではこの症状を<鼓脹>といい、その原因はKさんのような<湿熱>以外に、<気滞>や<寒湿> <血於> <陽虚>など、いくつもあります。

いずれも体質的原因であり、検査では見つけることができないものです。

舌診などで体質を正確に捉えることで早期に改善ができます。

ボケ(生薬名:木瓜)が満開

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漢方の健伸堂薬局  宇治本店・京都四条店
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カテゴリー: 下腹痛, 胃痛・胸やけ・膨満感 タグ: 腹満, 膨満感, 鼓脹

慢性腎臓病と漢方

2021年3月25日 by 健伸堂

年齢とともに腎機能低下を招く方は成人の8人に1人いるともいわれます。

その原因は、糖尿病や高血圧、肥満、メタボリックシンドローム、食べ過ぎや運動不足といった生活習慣などにあるようです。

しかし、特にこれらの疾患が無くても、老化現象としての腎臓病の方もおられます。

84歳のFさんは15年前にC型肝炎が見つかり、その予後も考えて煎じ薬を服用しておられました。その後腎機能の低下も見られたので、4年前に相談を承りました。

当初は、クレアチニン0.93 尿素窒素22程度で少し高めでした。

そこで漢方薬は、オウギ製剤、柴胡剤、自己免疫を調整するもの、血流をよくするものなど、血液検査結果に合わせて種類と量を調整していきました。

その後少しづつ変化が現れ、最近はクレアチニン0.8、尿素窒素19、eGFR 50程度で安定し、肝機能も正常範囲を保っています。

80歳のEさんは、甲状腺を摘出された後いくつか服薬されていましたが、2年ほど前から腎機能低下が現れ、相談に来られました。

当初は、クレアチニン1.2 尿素窒素37 eGFR 30~40程度でした。

そこで漢方薬は、オウギ製剤や自己免疫を調整するものを主にお使いいただきました。
結果、最近はクレアチニン0.8 尿素窒素26 eGFR 50 程度に安定してきました。

腎機能低下が酷くなると透析などが必要になりますが、漢方薬によってQOLが保てることで人間らしい生活や人生を楽しむことが出来ます。

なお、原因となる疾患がある場合は、その疾患を改善する漢方薬を考える必要があります。

満開の雪柳がきれい

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カテゴリー: 腎臓病 タグ: eGFR, オウギ製剤, クレアチニン, 柴胡剤, 活血剤

新学期で気になる夜尿症

2021年3月22日 by 健伸堂

夜尿症の話は以前にもたくさん書いていますが、新年度を迎える4月にはご相談が増えますので書いておきます。

10歳の女の子 Cちゃんは、小さいころから夜尿が続いていました。
タイプは少し痩せ型、神経質、でも運動好きで活発、寝言を時々言う、寝付くと熟睡して気が付かない、特に朝方に漏れることが多いとのことでした。

1年前からすでに他店の漢方薬を使われていて、春から夏にかけては漏れることがなくなっていたのですが、9月後半から寒くなってくると再び夜尿が増えてきました。

以前にお使いになっていた漢方薬は、六味丸や黄ぎ建中湯などでしたが、冷えに対する効果が弱く、当店で再考した結果、<桂枝加龍骨牡蛎湯>や補腎陽の漢方薬をお使いいただきました。

1か月間お使いいただきましたが、4回失敗だったので再考し、次に尿道括約筋の働きを強める漢方薬や身体を温める漢方薬をお使いいただきました。

その後、11月~2月にかけて、徐々に回数が少なくなってきました。
あと少しで卒業かと思われます。

夜尿症のお子様にはいくつものタイプがありますので、それに合わせて考える必要があります。

こぶし(生薬名:辛夷)の花が満開

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カテゴリー: 小児・子ども タグ: 八味丸, 夜尿症, 桂枝加竜骨牡蠣湯, 葛根湯

筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

漢方の健伸堂薬局(京都)

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