板藍根の花が咲きました

当店の店先に<板藍根>の花が咲きました。

板藍根とはアブラナ科ホソバタイセイという植物の根を乾燥したもので、その成分には抗菌・抗ウイルス作用があり、中国では咽頭炎や肝炎、ヘルペスなどの感染症に用いられています。

日本でも飲み易くなった板藍根のハーブティがあります。

この花はアブラナ科の植物ですので、一見してどこにでもあるアブラナの花に似ていますが、地上茎や葉を発酵させて、藍色の染料としても使われ、よく知られています。

月刊誌リーフに紹介されたその後

2月末発行の【月刊誌 リーフ】に当店を紹介いただきました。

その結果、3月はF1世代の方からたくさんの相談を受けました。相談内容は、<生理に関するトラブル> <肌荒れやニキビ> <ダイエット>がほとんどです。

漢方は<臭い>とか<苦い>とか<高い>などで、使ってみることを躊躇されていたようですが、中には<漢方薬F>のように、美味しく! 安く! そして効果が高い! ものもあり、漢方(中医学)の一端を知っていただく良い機会になりました。

最近は漢方茶などという、手軽に飲めるハーブティーもたくさん出ていますが、なんとなく飲んでいるのではもったいないので、やはり目的を明らかにし、改善を自覚できるような使い方をしてほしいものです。手軽さは茶が良いのですが、効果はやはり<薬>でしっかり感じてほしいものです。

ところで、今回僕が勉強したこと、それは『年代表現』です。

インターネット事典では、

F1世代=マーケットの購買決定権の8割を握っているといわれている、20代から30代前半の女性たちの世代の俗称。

X世代=ほどほどの人生で満足する米国の20代から30代にかけての世代

視聴率調査の用語としては

M1=男性20~34歳、M2=男性35~49歳、M3=男性50歳以上を指す

F1=女性20~34歳、F2=女性35~49歳、F3=女性50歳以上を指す

ということらしいです。

自律神経のトラブル・その2

64歳女性 Iさん、6年前に家庭の状況が原因でうつ病になり、それ以来安定剤や抗うつ剤を服用しておられました。漢方も一時使っておられたのですが、あまり変化がないとのことで相談に来られました。

のどが詰まり息苦しい、頭がカーッとした後フラフラし、その後がドキドキする、そして不安になるというパターンを繰り返しているとのことでした。他人からみると自律神経失調症の感じはなく、周りの人からは「お元気ですね」と言われようですが、本人はとても苦しく、答えようがないとのこと。皆さん同様に訴えられます。

そこでIさんには「抑肝散」を主とした漢方薬と、ドキドキしたときの頓服として<救心感応丸気>を使っていただきました。

2週間後の昨日に来店され、ドキドキするのがかなり少なくなったし、ドキドキの時に<救心感応丸気>を飲むとすぐに治まり、そのうち飲むことを忘れるくらいになっているとのことでした。

長期間の症状ですので、すぐに解決するとは思っていませんが、少しでも楽になれば安心感と自信が出来て、また良い方向に向かうものと思われます。『少しずつ、少しずつ』の積み重ねが良い結果につながると思います。

お花見の必携は

今日は朝の通勤電車が満員! 何事かと思ったら花見にお出かけの方ばかりのようです。

特に京都祇園・円山公園の枝垂さくらは満開で、鑑賞には最高の日です。今年は少し天候が不順でどうなるのかと心配していましたが、明日も晴れの見通しで、きっとすごい人出かと思います。

しかしみなさんお花見とは名ばかり? で宴会が盛んに行われていました。明日は休みですのでゆっくり飲めるのでしょうが、こんなときには健康食品の田七人参がお勧めです。

肝臓を守り、二日酔いを予防するのに自分でも使っていますので、自信をもってお薦めしています。楽しいお花見にしてくださいね!

春に多い自律神経トラブル

春になると自律神経や不眠のトラブルが増えます。

昨日と今日,連続して自律神経トラブルの相談を受けました。いずれも若い女性で、安定剤や抗うつ剤、睡眠剤などをお使いになっています。しかし出来るだけ使いたくないとのことですが、この時期は気候の変化がホルモンに変調を来たすため、気分が不安定になり、漢方でも対応が難しい時期と感じています。

まずは身体を温め、元気をつけて、補血作用のある<婦宝当帰膠>を使い、また少しでも気分をリラックスすることを実感してもらうように<ハーブティSN>を使っていただきました。

自律神経系に使われる漢方薬は多種ありますが、それらを使う以前に<婦宝当帰膠>や<補中益気湯>などのような補気・補血剤をベースに使ったほうが良いと感じています。あくまでその方の状態や体質によりますが、身体を元気にすれば心も元気になるとの考え方によるものです。

花粉症の肌トラブル

今年は天候が不順で、朝夕がいつまでも寒く、雨も多いように思われますが、今日はすっかり桜日和です。京都ではこの2~3日がちょうど桜満開の時期で、観光客もいっきに増えています。

それに伴い花粉の飛散もふえ、今日は激しい咳の方や肌荒れの方がこられました。

元々アトピー体質の38歳女性、乾燥が激しく、指がひび割れし出血するほどの状態でしたが、しばらく<当帰飲子>を使っていただいたところ、乾燥は改善しステロイドを使うことなく過ごせるようになりました。

しかし花粉症の時期になり、顔が赤く、カサカサして痒みが強くなったため、従来の薬に衛気を高める漢方薬を加えて使っていただきました。結果、痒みと肌荒れは改善状態を保っています。

今日は同様の、乾燥して顔がかゆい、顔が赤くなる、耳がかゆい、などの相談が相次ぎました。

花粉の飛散のため、この時期は肌トラブルの方にはいやな季節です。

甘茶と花祭り

4月8日は花まつりの日で、正式には潅仏会(かんぶつえ)といって、お釈迦様の生誕を祝う行事です。

生誕の時に甘露の雨が降ったという言い伝えがあることから、花で飾られた簡単なお堂(花御堂)の中におかれたお釈迦様の像に甘茶をかける風習があります。

毎年この時期になると、お寺さんが甘茶を求めて当店に来られますが、今日は施設の方が来られました。施設におられる方々に振舞うらしく、花まつりも日常の中に生きているのだと思いました。

この甘茶とは、ユキノシタ科のアマチャを乾燥したもので、麦茶に似た色をしていてとても甘くておいしい飲み物です。

子供の時代はお寺さんで日曜学校というのがあって、そこで子供たちが集まり、法話を聞き、お菓子を食べて甘茶を飲むというのが、結構楽しみであったことを思い出しました。

宗教的な意味でなく、昨今子供が集まって遊ぶという機会が少なくなり、こういった行事も一般的でなくなるのではと感じています。

脳梗塞の予後

糖尿病や高血圧などから脳梗塞を発症した方の相談もよくあります。

梗塞の程度や位置によって予後は様々で、完全な治癒は難しいですが、リハビリにより早期改善を目指されます。

漢方でも身体の中からのリハビリとして、いくつかの処方が使われます。<補陽還五湯><続命湯><解語湯>などがありますが、いずれも気血の流れを良くし、身体に回復力をつける生薬が含まれます。

すべての疾患に共通しますが、発症後の早い対応が大事です。漢方でどこまで改善するかはわかりませんが、ずいぶん経過してから来られるケースが多く、残念な気持ちです。

また、梗塞の方は必ずと言っていいほど再発しますので、その予防として血流をよくする活血作用の<冠元顆粒>なども西洋薬と併用していただいています。とにかくいろいろな方法があることだけを知っておかれたらと思います。

高齢者の頻尿

年をとるにつれ、夜間の頻尿で困る方が増えてきます。

77歳女性Kさん、2年前に膀胱下垂で手術され、それ以降に頻尿の時が多くなりました。残尿感もあり、すっきりしないとのことでしたので、定番の<牛車腎気丸>と、少し尿の出を良くしてすっきりするため<猪苓湯>を半分量で使っていただきました。

1週間で、かなり改善し、2週間目からは1日2回服用でも大丈夫なほど楽になりました。やめると心配なので、1日1回~2回程度で継続されています。

高齢者の場合は、このほか補気升提の<補中益気湯>を使うと早期に改善することもあります。