飛蚊症の漢方

漢方薬は目のトラブルにもよく使います。中でも多いのが白内障、緑内障ですが、その他に飛蚊症、閃輝暗点症などにも効果があります。

今日お問い合わせのあった方は33歳の男性で、飛蚊症があり、眼科では治らないといわれ、不安になったとのことでした。話をお聞きすると、漢方的な捉え方による原因がはっきりしていて、まだ若い方ですので、改善の見込みは充分ある旨をお伝えしました。

実は、私も飛蚊症があり、パソコンと1日中格闘した時や、疲れが激しいと出てきます。休養して治まる場合はよいのですが、なかなか消えないときは<杞菊地黄丸>を使いますと改善します。

これは中医学で<肝腎両虚>といい、エネルギー低下状態になっていることが原因なのです。飛蚊症の中医学的区分は、これ以外にも<気血両虚=元気不足と血液不足>や<痰濁><湿熱>などがあり、体質判断により漢方薬は変わります。そして、若い方は早く改善し、高齢者ほど時間がかかるように思います。