蕎麦専門店の<玄>さん訪問

ある方の紹介で、おいしい蕎麦が食べられる店に行ってきました。

場所は奈良市にある、江戸時代の街並みを残す<ならまち>にある、蕎麦専門店の<玄>さんです。

店主が吟味した蕎麦からすべて手作りによる手打ち蕎麦で、1日40食限定ですので早くからの予約が必要です。

「田舎蕎麦」も「せいろ蕎麦」も、ソーメンのように細麺ですが、汁を付けずにそのままいただくと、蕎麦の香がしてとても懐かしい味わいでした。

また、蕎麦湯もとろっとして味があり、その後の蕎麦豆腐や蕎麦団子もあって、味も量も満足でした。

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沙羅双樹の花に寄せて

訪れてみたかった妙心寺の塔頭「東林院」に行ってきました。

沙羅双樹の木にいくつかの花がついています。

沙羅双樹といえば、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂には滅びぬ、ひとへの風のお前の塵に同じ」

お馴染み、平家物語の一説ですね。

白い花は朝に咲き夕には散りゆく<一日花>。

一日だけの命を精一杯咲きつくす姿には、人の世のはかなさを表しているようでもありますが、「今日成すべきことは明日に延ばさず、しっかり一日を生きることが大事なのです」とお釈迦様が教えているとのことです。

昨日落ちたのでしょうか、白い花が雨に打たれ、苔のなかに埋もれています。

花の命のはかなさを訴えているのではなく、「今日しっかり生きなさい」と教えられているようです。

良い時間と空間にこころ洗われすがすがしい思いで、庭を後にしました。

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