春に多い自律神経トラブル
春になると自律神経や不眠のトラブルが増えます。
昨日と今日,連続して自律神経トラブルの相談を受けました。いずれも若い女性で、安定剤や抗うつ剤、睡眠剤などをお使いになっています。しかし出来るだけ使いたくないとのことですが、この時期は気候の変化がホルモンに変調を来たすため、気分が不安定になり、漢方でも対応が難しい時期と感じています。
まずは身体を温め、元気をつけて、補血作用のある<婦宝当帰膠>を使い、また少しでも気分をリラックスすることを実感してもらうように<ハーブティSN>を使っていただきました。
自律神経系に使われる漢方薬は多種ありますが、それらを使う以前に<婦宝当帰膠>や<補中益気湯>などのような補気・補血剤をベースに使ったほうが良いと感じています。あくまでその方の状態や体質によりますが、身体を元気にすれば心も元気になるとの考え方によるものです。
花粉症の肌トラブル
今年は天候が不順で、朝夕がいつまでも寒く、雨も多いように思われますが、今日はすっかり桜日和です。京都ではこの2~3日がちょうど桜満開の時期で、観光客もいっきに増えています。
それに伴い花粉の飛散もふえ、今日は激しい咳の方や肌荒れの方がこられました。
元々アトピー体質の38歳女性、乾燥が激しく、指がひび割れし出血するほどの状態でしたが、しばらく<当帰飲子>を使っていただいたところ、乾燥は改善しステロイドを使うことなく過ごせるようになりました。
しかし花粉症の時期になり、顔が赤く、カサカサして痒みが強くなったため、従来の薬に衛気を高める漢方薬を加えて使っていただきました。結果、痒みと肌荒れは改善状態を保っています。
今日は同様の、乾燥して顔がかゆい、顔が赤くなる、耳がかゆい、などの相談が相次ぎました。
花粉の飛散のため、この時期は肌トラブルの方にはいやな季節です。
甘茶と花祭り
4月8日は花まつりの日で、正式には潅仏会(かんぶつえ)といって、お釈迦様の生誕を祝う行事です。
生誕の時に甘露の雨が降ったという言い伝えがあることから、花で飾られた簡単なお堂(花御堂)の中におかれたお釈迦様の像に甘茶をかける風習があります。
毎年この時期になると、お寺さんが甘茶を求めて当店に来られますが、今日は施設の方が来られました。施設におられる方々に振舞うらしく、花まつりも日常の中に生きているのだと思いました。
この甘茶とは、ユキノシタ科のアマチャを乾燥したもので、麦茶に似た色をしていてとても甘くておいしい飲み物です。
子供の時代はお寺さんで日曜学校というのがあって、そこで子供たちが集まり、法話を聞き、お菓子を食べて甘茶を飲むというのが、結構楽しみであったことを思い出しました。
宗教的な意味でなく、昨今子供が集まって遊ぶという機会が少なくなり、こういった行事も一般的でなくなるのではと感じています。
脳梗塞の予後
糖尿病や高血圧などから脳梗塞を発症した方の相談もよくあります。
梗塞の程度や位置によって予後は様々で、完全な治癒は難しいですが、リハビリにより早期改善を目指されます。
漢方でも身体の中からのリハビリとして、いくつかの処方が使われます。<補陽還五湯><続命湯><解語湯>などがありますが、いずれも気血の流れを良くし、身体に回復力をつける生薬が含まれます。
すべての疾患に共通しますが、発症後の早い対応が大事です。漢方でどこまで改善するかはわかりませんが、ずいぶん経過してから来られるケースが多く、残念な気持ちです。
また、梗塞の方は必ずと言っていいほど再発しますので、その予防として血流をよくする活血作用の<冠元顆粒>なども西洋薬と併用していただいています。とにかくいろいろな方法があることだけを知っておかれたらと思います。
ブログ 1周年です
メルマガを書き始めてすでに1年が過ぎました。
この間、漢方薬の使い方や症例のみならず、鍼灸治療、食養生などなど、思いつくままに幅広く書いてきました。そして、これらを残しておかないともったいない!いうことでブログ<漢方でイキイキ人生>を立てました。
それならついでに、毎日店頭で相談したことも参考にしていただけるのではと思い、<漢方で1日1善>のブログも立てました。
そして当店が専門的にとりくんでいます不妊症のブログ<集まれ!ぷれぷれママ>も生まれ、現在3本のブログを継続しています。
この間、これらの内容を見てお問い合わせをいただいたり、コメントをお書きいただいたり、少しずつですがふえてきました。そしてお客様に教えられることや気づきもあります。
毎日書くというのは、実は大変な作業なのですが、自分たちの勉強と整理にもなることですので、今後も継続したいと考えます。ぜひご覧いただきますように!
春の皮膚病
この時期は花粉症に次いで皮膚トラブルが多いようです。
季節が変わり陽気が増すために身体に熱がこもりやすく、また空気も乾燥しているので痒みが酷くなるのです。
60歳のTさん、2年前の5月に初めて皮膚病で相談に来店されました。身体がのあちこちに貨幣状の乾燥性湿疹があり、温まると痒みがまし、掻くと膿汁が出る、そして後がかさぶたになるというものでした。
漢方で<血熱>といって、熱がこもっていてうまく発散しないために起こるもので、食生活やストレスなどが原因の場合があります。
この時は清熱解毒作用の<黄連解毒湯>と、清熱瀉火の<竜胆瀉肝湯>を使い、1週間で痒みが楽になり、その後2ヶ月ほど継続されました。昨年は1月に来られ、1ヶ月間使っていただき、治まりました。そして今年は本日来られ、清熱通便の<清営顆粒>を加え、同様の処方を使っていただきました。
毎年同じような時期に発症し、漢方薬で楽になり来られなくなり、また次の年に来られるというケースは、花粉症と皮膚病に多いパターンです。いずれも体質が大きく変化しなければ、同じ処方で改善するものです
寝汗の改善に漢方
慢性の疾患を患っている方や病院に入院している方で、寝汗がひどく夜中に肌着を着替えないといけないくらい出るという相談があります。
医師に相談し検査を受けても何も問題ないので、少し暑いのでしょうと言われるだけで、点滴を受けるというだけの方があります。
症状は、倦怠感があり、口が渇き、手足のひらがほてりなどを感じることが多く、漢方ではこのような状態を<気陰両虚>といいます。原因は体力の低下で、汗腺がうまくコントロールされないためと考えます。
79歳Yさん男性、現役で会社に勤めておられ、少し血圧が高いとか、皮膚掻痒症があるとかのトラブルはあるものの牛黄製剤の<清心丸>を継続して使っていただき、元気に過ごしておられます。
最近睡眠中に汗をかくことが多く、夜間に2回肌着を代えるので大変とのこと。これは年齢から考えても「気陰両虚」があり、無駄な汗をとめる<五味子>と、潤いを補充する<麦門冬>の含まれる、補気・補陰作用の<麦味参>を使っていただきました。
このような例はたくさんあり、短期間に汗が改善されるケースがあります。西洋医学では考えられない、生薬の作用のすばらしさを改めて感じています。
子供の花粉症
すっかり春めいて、さくら情報が聞かれるようになりました。京都の御所も既に開花し始め、今週が見ごろです。
花粉症も本格的になりご相談もふえています。特に子供の花粉症には西洋薬が使えず対応に苦慮されていますが、こんなときこそ漢方の出番です。とは言うものの、粉薬が苦くて飲めないとか、錠剤が大きすぎて飲めないとかいった問題もあります。しかし、小さな子供さんが目をこすって真っ赤にしているのを見ると、ジュースに混ぜても、何でも良いからとにかく使ってみて!と言っています。
子供さんが使いやすい花粉症の漢方薬は、鼻水が多い方には、少し小粒の錠剤の<小青竜湯>や、鼻閉の時の<鼻淵丸>は丸く小さいので問題ありませんが、それでもダメな場合は割って使うなど工夫が必要です。
