漢方薬を効能以外に使用する

漢方薬の外箱に書いてある「効能・効果」とは全く違った用途・目的に用いることがしばしばあります。

漢方を専門的に取り扱っている店なら、このような使い方は当然のことなのですが、お客様は不信感をもたれることがあり困ります。漢方薬を継続して使われている方は信頼しきっていただいていますので、薬の説明を全く要求されませんが、初めての方の場合は不安があり、理解できないようです。

今日来られた方、中性脂肪が長い間高く、なかなか下がらないとのご相談でした。この症状にはたくさんの漢方薬がありますが、体質や、脂肪肝傾向との話を総合し、<扁鵲>を紹介しました。しかし、外箱の効能・効果には『脂肪過多症』だけ記載され、中性脂肪の文字はありません。また、「そんなに太っていない」という意識があるようで、話しても理解は得られませんでした。

この漢方薬は水毒や体毒を去り、血液循環をよくすることで脂肪過多を改善し、中性脂肪軽減に実績があるのですが・・・。

また、<温胆湯>もコレステロールや尿酸値が高いような、痰湿タイプの方に用いるのですが、効能書きは『胃腸衰弱者の不眠・神経症』で、自分はそんなタイプとは違うと言われます。

西洋医学的な基準に基づく薬事法だから仕方ないのですが、効能・効果の表記内容は困ったものです。

漢方薬の指名買い

最近は漢方に関する書籍や雑誌での特集がふえ、若い方々に漢方が普及してきた感じがします。

そして自分で調べて判断し、漢方薬名を指定して買いにこられます。体質に合っているときは、もちろんそれで良いのですが、合わないときはその理由を説明するのに一苦労します。

ご本人が良いと思われたものは、信じ込んでおられるので、こちらの処方に変更すると「効かない」という先入観があり、より効かなくなる可能性もあります。そこで、できるだけご本人の希望に合わせるのも、効果を引き出すためには良い方法かと考えるようにしています。

24歳の女性、以前は冷えのぼせがあり、こめかみに頭痛があったため、桂枝茯苓丸や加味逍遥散を用いていましたが、今回多汗症の相談でこられました。

本によると「桂枝加黄蓍湯」が合うようだとのこと。そこで、体質をお聞きすると、比較的肌も弱く、蕁麻疹も出るようで、のぼせもなく、<表虚>による多汗と考えられたので、今回はご指定の処方で対応できホッとしました。

このほか、医師から「この薬は合わないからやめて下さい」といわれたとか、本で読むと違うような気がする、などと途中でやめられるケースもまれにあります。遠慮なく聞いていただければ詳しくお答えできるのですが・・・残念です。

サッカーで睡眠不足

先日のワールドカップは意外な展開でコメントのしようもありませんが、そのあと寝付けなかった方は多いと思います。おかげで、あくる日は眠いやら、目にクマを作った方もおられたのでは?

そして次回は18日(日)の午後10時からで、またもや明くる日は月曜日!今度は喜びの興奮で寝られないかも?。

そして特にお酒を飲みながら見ている方には田七人参がおすすめです。サッカーが始まる前に1包、寝る前1包で、明くる日は二日酔いもなくスッキリ目覚めです。

ビジネスマンのポケットには手帳とあわせて必携ですが、家では『テレビの上に置いておくとよい』商品です。

当帰の花が咲きました

漢方の中でも重要な生薬<当帰>の花が店頭に咲きました。写真は真上から撮ったもので、プランタの狭い中でも立派な姿をしています。

<当帰>はセリ科の植物で、奈良県や北海道で栽培され、日本で自給できる生薬の中でも主要なものです。

漢方では補血(血を増やす)、活血(流れを良くする)調経(生理を整える)などの作用があり、女性のための基本薬として、昔から「血の道症」に使われてきました。日頃たくさんの方にお使いいただいています<婦宝当帰膠>の成分の7割が当帰ですし、その他にも<当帰芍薬散><当帰飲子><紫雲膏>など様々な漢方薬に含まれています。

生薬としては根を乾燥して刻んだものを使いますので、花を見る機会はほとんどないのですが、改めて『当帰を摂ると、当帰の花の様に きれいになれるのだ!』と思いました。

子供たちの未来のために

今日は休日! 食料品の買出しに行きバッタリとYさんに出会いました。

Yさんは当店の元スタッフでしたが、<北欧本画廊・スカンジナビアブックギャラリー>というNPO法人を設立し、北欧の書籍や文化を紹介し、書籍の実店舗も運営してきたという、バイタリティあふれる素敵な女性です。

5年間運営された実店舗は残念ながら閉鎖しましたが、継続してweb上で北欧の考え方や文化を発信する準備をされています。

さらに、自然を大切にする北欧の文化にも共通し、子供たちに残せる未来を守るため、自らができることを実践していこうと無農薬有機農業を学びながら畑を作っておられます。

私もこのようなことを考えていたところで、次回のメルマガ(5月23日発行)では添加物の怖さを書いた書籍『食品の裏側』を紹介する予定だったのです。現在ほとんどの食品に添加物が入っていますが、子供たちは添加物の濃い味が<おいしい!>と思い、食品本来の味を知らないのが実情です。

それだけではなく、これら添加物が子供にどのように影響を与えているのか! たとえばキレやすい子供が多いのは単に社会環境だけなのか、アトピーが増えているのは・・・など。毎日の食べ物が最も大切であるのに、忙しいなどとおろそかにされているのが現状です。

子供たちが安心して生きられる未来を作るのは大人の役目!

自然を大切にし、とともに生きるという漢方の考え方をYさんは立派に実践しておられます。

山菜は神経安定食材です

ゴールデンウイークも過ぎ、京都では<タケノコ>は終盤を迎えていますが、代わって<セリ>や<ミツバ>がシーズンに入りました。

あまり知られない秘密の場所!へ山菜を採りに行くと、今年もいっぱいに広がって大きく伸びていました。さっそく摘んできて、お浸しにして食べると山の香りが広がります。

セリはビタミンや鉄分があり、貧血や血行改善に効果があります。

また、ミツバもビタミンAが豊富で、目にも良い食物です。

いずれも香りのある山菜で、気分をめぐらせ、神経を安定させます。日頃イライラ、バタバタしている人(私もそうですが)にはおすすめの山菜です。

バランスの良い食事 2

今日の朝食も外食で<バイキング>でした。

私の前に並んでいた老婦人は、量は少しずつ、たくさんの種類の食べ物をトレーに載せていました。それを見て「昔の食糧不足を経験した方は食事に対し貪欲だなあ」と思ったのです。

そして、私の後に並んだ若者のトレーには、ロールパン山盛りとジュースだけ! 野菜も肉もなしです。

2つの両極端を見て思うことは、食料が豊富でない時代を経験した方はバランスの良い食事をする習慣が出来ているのだと思いました。そして若い人たちの偏った食生活が、生活習慣病の一因になっていることも明らかでした。

食事に関する本はたくさん出ていますし、頭ではわかっているのですが、現実は変えられないということがよくあります。それを避けるためには、子供の頃から、食事はいろいろな食べ物を少しずつ摂るということを習慣付けることが大事なのです。

バランスの良い食事 1

連休の間は外食をする予定が多いのですが、こんなときは過食や偏食になりがちで気をつけなければと思っています。

そして今日の昼食は、田舎のレストラン(食堂?)の<鯉の洗い>でした。店の前の川でとれる鯉を料理するようなので、鯉の泥臭さがなくてとてもおいしかったのですが、それに合わせて出された<鯉こく>は頭や骨がごっそり入っていて、バランスが取れているなと思いました。

メザシや小魚は1匹すべてを食べますが、大きな魚も刺身だけでなく『一物全体を食す』のが良い食事と実感しました。

なお、鯉の効能はたくさんあり
<肝臓を守る> <目に良い> <母乳の出をよくする> <滋養強壮> などが昔から知られています。

おかげさまで今日一日、元気に過ごせました!

森林浴の効果

昔から言われていることですが、森林浴が健康に良いという話を『おもいっきりテレビ』で放映していました。

3大効果は「ストレス軽減」「がん予防」「脳の疲れ回復」ということです。ストレスが軽減されると血圧も下がりますし、これによって免疫細胞が活性化し、ガンの予防にもつながるのは当然です。

森林まで行けない方は、公園の緑の中に入るのも良いですし、それも難しい方は窓から緑を眺めるだけでもストレスを発散させる効果があるようです。最近はこれらのことが科学的データをもって証明されているようです。

当店の待合コーナーも庭が見え、常に緑があるようにしています。 五月連休はまだこれからですので、ぜひ緑をいっぱい見て、松の木の香り成分<アルファピネン>を吸い込んで、脳を休め、免疫細胞を活性化し、ガンを予防してください。

私も昨日の比良山に続き、今日は緑の中で山菜取りをしてきま~す。

ミズバショウの花

今日は連休初日です。混雑を避けて? 私は山中に来ています。

ここ滋賀県の比良山系はまだ自然が残されていて、花も渓流釣りも楽しめる私の庭です。今日はミズバショウの花が咲き初めていました。花言葉は「変わらぬ美しさ」で、清楚な美しさを感じさせます。

都会の喧騒を離れて、自然を感じるにはぴったしの植物ですね。