ちょっと一息コラム
継続こそ力
漢方薬は用途により、即効性のあるものや、しばらく服用するもの、長期間服用を要するものなど様々です。
このうち長期間に渡るものはなかなか継続されないケースが多く、結果が明らかにならない場合があります。例えば、糖尿病やアトピーは少し良くなると止めてしまわれて続かない方が多いのです。
37歳Mさん、脱毛のため他店で煎じ薬を買っておられ、今まで5年間毎日煎じてこられたとのこと。脱毛は服用し始めて1年くらいから改善の傾向が現れ、現在では全快していますが、安心の為に続けたいと言われていました。
これほど継続している方は珍しいのですが、本来体質改善を考えるなら、それなりの期間が必要なことを今回実感しました。
サージ・ジュースを試飲
サージ(沙棘)は、チベット医学やモンゴル医学で昔から利用されてきたグミ科の植物で、先日の中国訪問時には高山病予防のため皆さんに飲んでいただいた話を書きました。
サージの含有成分は200種類を超えますが、中でもビタミンEやC,βカロチンやフラボノイドが多く含まれています。一般的にビタミンCには抗酸化作用があり、またフラボノイド類には血液の流れをよくする作用があります。さらにサージの特徴は完全な天然物であることです。
その時に持ち帰ったサージ・ジュースを試飲してみました。
缶入りジュースタイプと、粉末を水に溶くタイプで、いずれも四川省にある四姑娘山の高地に自生するサージの木からとったものとのことです。味はリンゴジュースとオレンジジュースを混ぜたようで?ほのかなグミの香りがして美味しいものでした。酸味があるためか、なんとなく<効きそう>という感じで味わいました。

伝統行事・地蔵盆
京都ではこの時期地蔵盆が行われます。
地蔵盆とは地蔵菩薩の祭で、8月24日を中心にして行われてきましたが、最近はその直前の日曜日に行われることが多いようです。
地蔵盆は、前日にお地蔵さんの像を洗い清めたり、前掛けを新調したり、化粧をするなどして準備し、当日は朝からお坊さんを呼んでお地蔵さんの前で読経し、その後お供え物を子供に分けて子供の安全を祈ります。その他、映画ゲームで遊んだり、大人は昼からビールを飲んだりして、いわば町内のコミュニケーションの場として生きてきました。
しかし最近は町内会に加入しない方がふえ、マンションが増えたため、伝統行事も大きく変化してきています。さらに信仰の自由の考え方から、仏教以外の方は参加しないということで、名称も<地蔵盆>から<夏まつり>に変えた地域もあります。
地蔵盆の中で子供の輪を創ってきた世代には、伝統行事や伝統的な名称がどんどん消えていくことがとても残念です。
杜仲茶の番組
先日のTV番組で、『杜仲茶で中性脂肪が短期間に下がる』という内容が放送されました。
その明くる日、漢方薬局やドラッグストア、ネットショップなどは杜仲茶に振り回され、すぐに在庫切れになったようです。このようなケースは過去にもバナバ茶やウコンなどでたくさんありました。
テレビによって消費者が振りまわされることの問題点は、消費者でなく番組制作側にあります。お茶などを飲用した結果、特定少数の人には著しい効果があったとしても、すべての人に同様の効果があるように聞こえ、誤解を与えているのです。
杜仲は昔から漢方生薬として存在し、杜仲の樹皮や葉に含まれる成分に、降圧、利尿作用があり、また漢方では筋骨を強め、身体を丈夫にする働きがあるとして使ってきましたが、最近成分の中に体内の脂肪を減少させるという効果が立証され、この内容が今回放送されたようです。
最近、チラシや書籍やホームページ上での誇大広告と、それに連動する通信販売が厚生省によって厳しく規制されつつありますが、誇大広告を行っている最先端は、テレビ番組とそれに連なる通販業者ではないでしょうか。
熱体質・寒体質
先日のTV番組「発掘!あるある大事典II」では、暑さに対する人間の体質は「熱体質」「寒体質」に分けられるというテーマでした。
その内容は、汗をかきやすい人は「熱体質」、かきにくい人は「寒体質」で、体内水分量が少ない熱体質の方が熱がこもりやすく夏バテしやすいとのこと。
漢方では<熱証・寒証>といい、いわゆる<熱がりタイプ>と<冷え性タイプ>でとらえます。
そして、熱がりは水分を摂っても汗で発散してしまいますので、単に水を補給するのでなく、例えば<漢方薬B顆粒>のような<補陰作用=細胞に水分を保持させる>ような漢方薬を使い、疲労を軽減します。
また、冷え性タイプは水分を身体に保持しやすく、それがまた冷えを生むという悪循環に陥るのです。そこで、夏でも身体を温め、代謝をアップするようなもの、例えば<婦宝当帰膠>や<桂枝茯苓丸>を用いることにより、余分な水分を溜め込まなくなります。
食べ物ではTVでも紹介のように、熱証の方はトマト、キュウリ、ナスなどの夏の野菜で身体の熱を冷まし、冷え性の方はネギ、ニンニク、ショウガなどで胃腸の働きを高め、水はけをよくします。
これらの考え方は、昔から漢方の基本にあります。
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