秋晴れの比良山より

秋晴れの休日、久々に植物観察と渓流つりを楽しみました。

ところが肝心のデジカメを忘れて、気が付いたときはすでに山中!しかたなく、ケータイで撮りました。

この時期は田んぼの畦に咲く彼岸花(彼岸根)や、桔梗(桔梗の根)、りんどう(竜胆)、じゃのひげ(麦門冬)、エビスグサ(決明子)などの花が咲いています。いずれも生薬として漢方薬の原料になります。

今日は山中でヤマトリカブトの群生をみつけました。根には毒性がありますが、減毒し(附子)として使われる重要な生薬なのです。

この時期山を歩いてみませんか!

トリカブトの紫の花

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継続こそ力

漢方薬は用途により、即効性のあるものや、しばらく服用するもの、長期間服用を要するものなど様々です。

このうち長期間に渡るものはなかなか継続されないケースが多く、結果が明らかにならない場合があります。例えば、糖尿病やアトピーは少し良くなると止めてしまわれて続かない方が多いのです。

37歳Mさん、脱毛のため他店で煎じ薬を買っておられ、今まで5年間毎日煎じてこられたとのこと。脱毛は服用し始めて1年くらいから改善の傾向が現れ、現在では全快していますが、安心の為に続けたいと言われていました。

これほど継続している方は珍しいのですが、本来体質改善を考えるなら、それなりの期間が必要なことを今回実感しました。

イチジクの季節

趣味でやっている果樹園でイチジクが実り始め、初物を取ってきました。

3年目の木でまだ低木なのに果実はしっかりと付き、生命力を感じさせる植物です。

イチジクは<無花果>といい、漢方では清熱解毒・潤腸の効能を利用し、咽の痛みや、便秘、痔などに使います。食べ過ぎると便通が良くなりすぎるかも?

 季節の食べ物をお楽しみください。

サージ・ジュースを試飲

サージ(沙棘)は、チベット医学やモンゴル医学で昔から利用されてきたグミ科の植物で、先日の中国訪問時には高山病予防のため皆さんに飲んでいただいた話を書きました。

サージの含有成分は200種類を超えますが、中でもビタミンEやC,βカロチンやフラボノイドが多く含まれています。一般的にビタミンCには抗酸化作用があり、またフラボノイド類には血液の流れをよくする作用があります。さらにサージの特徴は完全な天然物であることです。

その時に持ち帰ったサージ・ジュースを試飲してみました。

缶入りジュースタイプと、粉末を水に溶くタイプで、いずれも四川省にある四姑娘山の高地に自生するサージの木からとったものとのことです。味はリンゴジュースとオレンジジュースを混ぜたようで?ほのかなグミの香りがして美味しいものでした。酸味があるためか、なんとなく<効きそう>という感じで味わいました。

 

伝統行事・地蔵盆

京都ではこの時期地蔵盆が行われます。

地蔵盆とは地蔵菩薩の祭で、8月24日を中心にして行われてきましたが、最近はその直前の日曜日に行われることが多いようです。

地蔵盆は、前日にお地蔵さんの像を洗い清めたり、前掛けを新調したり、化粧をするなどして準備し、当日は朝からお坊さんを呼んでお地蔵さんの前で読経し、その後お供え物を子供に分けて子供の安全を祈ります。その他、映画ゲームで遊んだり、大人は昼からビールを飲んだりして、いわば町内のコミュニケーションの場として生きてきました。

しかし最近は町内会に加入しない方がふえ、マンションが増えたため、伝統行事も大きく変化してきています。さらに信仰の自由の考え方から、仏教以外の方は参加しないということで、名称も<地蔵盆>から<夏まつり>に変えた地域もあります。

地蔵盆の中で子供の輪を創ってきた世代には、伝統行事や伝統的な名称がどんどん消えていくことがとても残念です。

お盆も今日まで

京都にはお寺さんの本山がたくさんあり、お盆の行事も様々です。

東山にある祖廟では約1万個の提灯(ちょうちん)にあかりをともして、先祖を供養する「万灯会(まんとうえ)」が行われました。写真は昼に撮ったもので迫力に欠けますが、夜間に撮ると灯りが美しく壮大なものです。

ここの山門には「心静かにお参り下さい」と書かれていましたが、日頃バタバタ、アクセクとして働いている方には、こんな時期、こんな場所に来るだけでも、身も心も洗われるような感じがして、お勧めです。

そして今日16日は「五山の送り火」です。ご先祖さんがお盆に帰ってきて家族と一緒に過ごし、また帰っていくという行事をもって、お盆も幕を閉じます。

ひまわり

最近は広大な土地にたくさんの<ひまわり>を植えている所が増えてきました。

ひまわりは向日葵と書きますが、字のとおりいつも全ての花が太陽に向かっています。とても不思議で、おもしろい風景です。

ひまわりの名称は様々な団体で使われていますが、当店のお客様の集いも<ひまわりの会>と称し ます。自然を愛し、自然に親しみ、東洋の知恵を学びながら、1人1人が輝いていけるような集まりをめざして、様々なイベントを行っています。

ひまわりは今が最盛期、その笑顔にふれてみてください。

きっと元気が出ますよ!

杜仲茶の番組

先日のTV番組で、『杜仲茶で中性脂肪が短期間に下がる』という内容が放送されました。

その明くる日、漢方薬局やドラッグストア、ネットショップなどは杜仲茶に振り回され、すぐに在庫切れになったようです。このようなケースは過去にもバナバ茶やウコンなどでたくさんありました。

テレビによって消費者が振りまわされることの問題点は、消費者でなく番組制作側にあります。お茶などを飲用した結果、特定少数の人には著しい効果があったとしても、すべての人に同様の効果があるように聞こえ、誤解を与えているのです。

杜仲は昔から漢方生薬として存在し、杜仲の樹皮や葉に含まれる成分に、降圧、利尿作用があり、また漢方では筋骨を強め、身体を丈夫にする働きがあるとして使ってきましたが、最近成分の中に体内の脂肪を減少させるという効果が立証され、この内容が今回放送されたようです。

最近、チラシや書籍やホームページ上での誇大広告と、それに連動する通信販売が厚生省によって厳しく規制されつつありますが、誇大広告を行っている最先端は、テレビ番組とそれに連なる通販業者ではないでしょうか。

熱体質・寒体質

先日のTV番組「発掘!あるある大事典II」では、暑さに対する人間の体質は「熱体質」「寒体質」に分けられるというテーマでした。

その内容は、汗をかきやすい人は「熱体質」、かきにくい人は「寒体質」で、体内水分量が少ない熱体質の方が熱がこもりやすく夏バテしやすいとのこと。

漢方では<熱証・寒証>といい、いわゆる<熱がりタイプ>と<冷え性タイプ>でとらえます。

そして、熱がりは水分を摂っても汗で発散してしまいますので、単に水を補給するのでなく、例えば<漢方薬B顆粒>のような<補陰作用=細胞に水分を保持させる>ような漢方薬を使い、疲労を軽減します。

また、冷え性タイプは水分を身体に保持しやすく、それがまた冷えを生むという悪循環に陥るのです。そこで、夏でも身体を温め、代謝をアップするようなもの、例えば<婦宝当帰膠>や<桂枝茯苓丸>を用いることにより、余分な水分を溜め込まなくなります。

食べ物ではTVでも紹介のように、熱証の方はトマト、キュウリ、ナスなどの夏の野菜で身体の熱を冷まし、冷え性の方はネギ、ニンニク、ショウガなどで胃腸の働きを高め、水はけをよくします。

これらの考え方は、昔から漢方の基本にあります。

ご相談対応システム

毎日たくさんのご相談を受けておりますが、少しでも早く確実に対応するため、社内では検討や打ち合わせを<スカイプ>や<チャット>や<メール>で行っています。

出張時などはAir-Hやエッジと呼ばれる、PHSを使った無線データ通信を使い、携帯電話と同様にどこでも即時対応できるようにしています。残念ながら新幹線の中では通信状態が悪く使いにくいのですが、ホテルでは最近ブロードバンドが引かれさらに便利になっています。

海外でもセキュリティのかかった通信環境が整い、携帯(モバイル)のパソコンで打ち合わせが出来るようになりました。

インターネットがさらに普及する時代に合わせて、複数のスタッフで対応できるシステムをつくっていますので、安心してご相談下さい。