坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアなどが原因となって、腰から足にかけての坐骨神経が痛みやしびれなどを生じる疾患で、多くの方に見られます。
これに対して漢方では、気血の巡りを良くする、下半身を温める、下半身の力をつける(補腎)などによって、症状を改善することが可能です。
50歳のTさん、ほとんど1日中立ち仕事をされているため、腰痛や関節痛が頻繁に生じるので相談に来られました。
最近は、仙骨から太ももにかけての痛みや、引きつれる感覚が出始めました。
体型はやや細身、疲れやすく、疲れると耳鳴りが発症しやすい、脚は冷えている、時々足が攣る、肩こりと首の凝りがあり、舌診は淡紅でやや暗い色でした。
漢方では<腎陽虚・血お>、すなわち冷えとエネルギー不足、血流が良くない体質と捉えました。
そこで漢方薬は、散寒去湿作用の<五積散>や、補血活血作用の<疎経活血湯>をお使いいただきました。
1か月後、痛みやしびれは軽減しましたが、歩行時や立ち上がる時の痛みが取れないので漢方薬を変更し、補血・補肝腎作用の<独歩顆粒>と活血作用の<冠元顆粒>を用いました。
そして1ヵ月後、さらに痛みは軽減してきたので継続されています。
痛みの疾患の場合は、標治(症状改善治療)としての痛み軽減と、本治(根本治療)としての体質改善の両方を考える必要があります。
痛みは辛いものですが、改善し始めると自覚的にわかるので、対応しやすい疾患です。

庭で採れたムカゴ
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