繰り返す尋常性乾癬
20歳代の頃に乾癬を発症したSさん、その後も憎悪を繰り返しながら経過し、55歳になった最近さらに悪化したので、相談に来られました。
発症部位は、肘や膝、関節部位、頭部など全身に及び、赤みと痒みが強く、落屑も多く見られました。湿潤はなく、乾燥が激しい状態でしたが、西洋薬は使われず保湿用の外用薬のみ使用されていました。
舌診では紅舌、燥苔で、陰虚燥熱と見られました。
そこで漢方薬は、血熱を冷ます清営顆粒や、痒みを軽減し症状の広がりを抑える消風散、清熱解毒の黄連解毒湯などを使いました。
2週間後、症状が改善しないので再考し、滋陰清熱止痒の三物黄芩湯などをお使いいただきました。その後、患部の広がりは治まり、痒みや赤みも軽減してきました。
3か月後にはほとんどの部位が改善し、その後は予防的な意味で少量の漢方薬を使っていただいています。
尋常性乾癬は原因不明の疾患とされますが、経験的には生活習慣(喫煙や食事)が元にあり、そこにストレスが引き金となって免疫異常を起こし、発症するケースが多く見られます。
ストレスが明らかに強い場合は柴胡剤を用い、乾燥が激しい場合は滋陰剤を用い、赤みや痒みが強い場合は涼血薬を用います。
いずれも単独では改善しないので、症状によってこれらを併用すると改善は早くなります。

天高く馬肥ゆる秋
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