ストレスの漢方

だれでもストレスはあるものですが、ちょっとしたストレスが身体に影響を及ぼす方があります。
ちょうど更年期での不定愁訴に似ています。

67歳の女性Nさんは、自営業で仕事が忙しいところに孫の世話が増え、
楽しいはずの孫が逆にストレスになっているとのこと。
そのため、肩こりが酷く、咽の焼けるような痛み、血圧が高い、のぼせ、胃もたれなどの症状がありました。

そこでしばらく漢方薬を飲まれて少し楽になっていたのですが、止めると再び辛くなってきたとのことでした。
この状態を漢方では<肝鬱気滞血お> や <陰虚火旺>と捉え、以前にお使いいただいていました
<加味逍遥散>などの薬を再び服用していただきました。

以前と同じ症状の場合は、同じ薬で短期間に改善するもので、安心してお使いいただいています。

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不定愁訴もちょっとずつ改善

50歳の女性Aさんは以前に難治性の疾患で子宮を摘出され、その後更年期症状、いわゆる不定愁訴がいろいろと出始めました。
疲労倦怠感、息苦しさ、のぼせ、不安感、血圧の変動、動悸など、様々な症状を訴えられていました。

そこで、疏肝解欝安神を目的として、<柴胡加竜骨牡蠣湯>を用い、後頭部のコリに化痰薬の<釣藤散>を使っていただきました。

2週間後、動悸はずいぶん治まったのですが、今度は右下腹部痛が気になり始めたとのことでした。
当然、病院ではいろいろ検査をされたのですが、特に異常は見つからないとのことでしたので、今度は<桃核承気湯>をお使いいただくことにしました。

今後もいろんな症状を訴えられると思われますが、ひとつずつ解決していくことでもつれた糸を解くように、時間をかけて改善していくものと思います。

Aさん、焦らなければちょっとずつ良くなっていきますよ!

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育児ストレス?

Nさんは2歳5か月の子供を持つお母さん。

産後からずっと自宅で子供さんと過ごしてこられました。
そのためのストレスなのか、この間様々な症状を訴えられていました。

肩こりが酷い、背中が張る、胃もたれする、寝つきが悪い、イライラするなど、たくさんの不定愁訴でした。
そこで、肩こりや首が回らないほど詰まった感じがする時は、<釣藤散>や<葛根湯>を、をお使いいただき、イライラが強く、時に自然と涙が出てくる、不安定な時は<逍遥丸>を、気分が落ち着かず、寝つきが悪い時は安神薬の<桂枝加竜骨牡蠣湯>など、様々な症状に合わせて漢方薬をお使いいただきました。

これらの症状の原因は、子供さんと一緒の生活で、気分がリラックスする時が少ないのではと思われました。ご本人はストレスとは思わない、楽しく過ごしていると言われ、保育所に預けるのは気が進まないようでしたが、楽しさとストレスが表裏一体のように思われました。

そこで、子供のためにも集団生活になじむことも必要と思われ、今月より保育所に預けられることになりました。子供のためにも、お母さんの症状改善のためにも良かったのではと思っています。

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不定愁訴と漢方薬

様々な症状が次々と現れる不定愁訴は更年期の症状として知られますが、必ずしも更年期だけでなくストレスを受けやすい女性にもよく見られます。

以前からお越しの32歳のAさん、最初は全身倦怠感で相談に来られ、貧血傾向もあったので、補気補血の<婦宝当帰膠>をお使いいただきました。その後、頭痛、肩こり、背中の痛み、などを訴えられ、<桂枝茯苓丸>などをお使いいただきました。

そして今回は、クーラーで冷え、夕方になると脇痛が出るとのことで、肩こりにも使う、疎肝作用の<逍遥丸>をお使いいただきました。1週間もしないうちに楽になり、飲んでいると痛みは取れるとのことでした。ストレスを受けやすい方に良く見られ、柴胡剤が適応する症状です。

病院へ行くほどの状態でもないこのような変化する症状は漢方が得意とする分野で、Aさんにはうまく活用していただいています。

不定愁訴

不定愁訴というと更年期の様々な症状を指すことが多いのですが、若い方でもデリケートな方、ストレスを受けやすい方に、様々な症状でお悩みの方が多くあります。

29歳の女性Mさんは、2年前におなかがゴロゴロすることや咽の違和感で相談に来られました。最初は定番の<半夏瀉心湯>をお使いいただき、少しずつ改善してきました。その後、耳閉感がする、便秘と下痢を繰り返す、耳が痛い、おなかが張るなど、ストレスに関連する様々な症状を訴えられ、その都度<逍遥丸> <半夏厚朴湯>などを使い分けてきました。

症状が軽いときは1日1回だけ服用されたりしながら2年間経過し、ほとんどの症状は改善しています。しかし、漢方薬を止めるのも不安なのか、少しづつ続けておられます。

ストレスに伴う症状は他にもありますが、あせらずに気長に取り組むことが改善のポイントであることを感じています。

ストレスと病

ストレスが原因で発症する病気はたくさんあります。

逆に、病気のほとんどがストレスの影響によるものといっても過言ではありません。現代医学では血液検査はできても、ストレス測定はできません。漢方相談では、症状や経過を聞きながら、その症状が発症したきっかけを探りながらストレス度も推定します。そして原因となったことから、今日までの経過を知ることで、元に戻す道を考えるのです。

ストレスでよく起こる症状を列挙してみますと、

ガン、糖尿病、自律神経失調、狭心症、過敏性大腸、潰瘍性大腸炎、潰瘍、頭痛、眼痛、蕁麻疹、のどのつまり、耳鳴り、めまい、生理トラブル、手の痺れ、などきりがありません。それらの具体的な症状などを次回から書いてみます。

ストレスをなくすることは出来ませんので、発散するか、緩和するかの方法をとってください。

先日のガンの治療の講演では『笑うこと』、例えば笑える番組や落語・漫才などを見ることが簡単にできます。ばかばかしいと思わず、涙を流すほど笑ってみてください。きっとさわやかな気分になります。

そして、自然の中に入ってみてください。涙が出てきそうなほど美しい景色を見ると身体が洗われた様な気分になります。

こんなことが免疫細胞の正常化につながり、ひいては病気の解決につながるのです。

昔から『病は気から』といいますが『気の流れ』は最も大切なことです。