多汗症の漢方

この時期になると多汗症の相談が増えてきます。

漢方では特にどこに汗が多く発生するか、どのような状態のときに酷くなるかなどによって考えます。
例えば頭部、腋下、手のひらや足の裏、背中など様々です。

また、普段は大丈夫だが、緊張すると多くなる、食後に急に増えるなどもあります。
さらに、子供のときからの症状であったり、この2~3年で気になるようになったとか、色々なケースがあります。
もちろん体質によっても変わり、胃腸が弱くて消化器の水分代謝が悪い方や、逆に水分のバランスが悪くのぼせやほてりを生じる方もあり、それぞれに対応する漢方薬を用います。

いずれにしても、短期間での改善は難しく、時間をかけて体質改善することになります。
なお、手術された方で他の部位に発汗する代償性発汗はなお一層難しくなります。

いずれにしても対応する漢方薬はたくさんの種類がありますのでご相談ください。

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非季節性の多汗

29歳のKさんは小学生の頃から多汗に悩まされています。

季節に関係なく緊張時に特に汗をかき、寝汗もかくようです。
暑がりで口渇がありますが、のぼせはないようです。
舌を見ると紅舌で舌苔はほとんどありませんでした。

この方の多汗の場合、精神面が原因とも考えられましたが、
それよりも陰虚体質による内熱が汗の主な原因となっているようでしたので、
清熱利湿の漢方薬と<六味地黄丸>を併用して頂きました。

一ヶ月間服用して頂き調子が良さそうでしたので、さらに一ヶ月間服用して頂くと
紅かった舌の色が薄くなると共に少し舌苔も出てきており、体質面も改善されているようでした。

漢方薬は今ある症状を改善(標治)するだけでなく、
元々の体質を改善(本治)していくことがよく分かった症例でした。

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汗による肌トラブル

暑くなったせいか、汗による湿疹や汗疹(あせも)の相談がでてきました。あせもの場合はほとんど<モモノハ>をお勧めしていますが、赤みを帯びた丘疹の場合はモモノハで改善しないため漢方薬をお勧めしています。

28歳の女性Mさんは、以前から生理トラブルでお越しいただいていましたが、7月になってから首の周りや肘に赤い発疹が出始め、痒みも伴ってきたため相談を受けました。そこで<消風散>をお使いいただいたところ1週間で痒みも治まったのですが、薬を止めると再び発症し、再度服用していただきました。汗によるものかは明らかではありませんが、頓服のように使っていただくことで、赤みも痒みも治まるようです。

暑い間は様子を見ながら続けてもらうことになりました。

ダラダラ流れる汗

毎日暑い日が続くため、汗のご相談をたくさん受けています。

その中の一人、昔から漢方を愛用のIさん、更年期の症状やお腹の症状に加え、朝から汗がダラダラ流れるため、何度も着替えが必要で大変との相談を受けました。また、睡眠中も同様、汗によって冷えるため着替えていると睡眠不足になるとのことでした。

そこで、汗を止め、発汗による疲れを軽減するため補気薬で虚労に使う<麦味参>をお使いいただきましたところ、汗は少し減って楽になったとのことでした。体調が悪い方や、高齢の方の脱汗に適する漢方薬で、その他の方にも重宝にしていただいています。

多汗症のご相談

急に熱くなって、多汗症の相談が増えてきました。

多汗症と言っても体質遺伝によるものや、子供の頃からの症状、成人になってから酷くなったなど様々で、また精神性や温熱性、味覚性などにも分類されていますが、それぞれ経過と体質をお聞きし、対応しています。

病院で交感神経遮断術を受けられてよくなる方はよいのですが、代償性発汗で別の部位に出る方などは難しくなります。いずれも長期戦になり、お客様と同様に当店も苦労する疾患のひとつです。

脇の汗

脇の汗もワキガを生み、気になる症状です。

これも原因は様々ですが、よく見られるのが<肝胆湿熱>タイプといい、ストレスが多い、イライラ感、ためいきをつく、湿疹が出やすい、口が苦い、尿が色濃いなどの方に多いようです。この場合は尿の排出を促進して、身体の中にこもった熱を冷ますことで、汗を抑制します。

漢方薬は清熱利湿作用の<竜胆瀉肝湯>や衛気を高める<衛益顆粒>を併用する場合もあります。汗の漢方薬ではないのですが、体質改善を目的として様々な症状に使われます。