ほてりと不眠
寒くなってきたのに手足がほてって熱いケースがあります。
漢方では四肢煩熱と言い、多くは腎陰虚や肝陰虚が原因となります。
73歳のKさん、10月頃から睡眠が不調になり、寝つきは良いが、ちょうど4時間で目覚めてしまい、その後は寝られず、朝方にウトウトするような状況が続きました。
夢は多く、熟睡ができず、目覚めたときは心拍音が大きく聞こえました。
さらに手足がほてり、布団の冷たい部分を握ると落ち着くような状況でした。
そこでストレスが関係していると考え、<抑肝散>や<天王補心丹>を使いましたが改善しないので、次に麝香や沈香を含む、鎮静効果のある漢方薬を使いました。
その後は、中途覚醒の後の二度寝が少しできるようになりましたが充分ではなく、
次に<黄連阿膠湯>を使ったところ、手のほてりが軽減し、同時に睡眠も5時間以上寝られるようになりました。
56歳の女性Mさん、更年期障害によるほてり、熱感、不眠、めまい、イライラなどがあり、女神散や半夏白朮天麻湯などをお使いいただいていましたが、最近ほてりが強くなり、睡眠も悪くなってきたとのこと。
そこで眠前に<黄連阿膠湯>をお使いいただいたところ、熱感、ほてりが軽減し、睡眠も良くなってきました。
黄連阿膠湯は、「滋陰降火、安神徐煩」の作用があり、熱をさまし、気分を安定させる薬で、不眠やのぼせ、皮膚疾患、に使う薬です。
ただし、おなかが冷える方、冷え症の方には胃もたれが生じやすく、注意が必要です。
このような煩熱に伴う症状は、高齢者や更年期の時期の女性によく見られます。
投稿:古村学

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