しゃっくりの話

漢方が得意とする疾患のひとつに<しゃっくり>があります。

漢方から見るしゃっくりの原因は、

胃の急激な冷え、

久病によって胃の力が低下した場合、

急な嘔吐や下痢で胃の状態が影響を受けた場合に起こります。

いずれも漢方薬は即効性があります。

28歳の男性Hさん、風邪をこじらせて嘔吐をした後連続するしゃっくりに見舞われました。息も出来ないくらいひどいので、救急車で病院に行き点滴を受けましたが治まらず、お母さんが「漢方で何か方法がないか」と来られました。

そこでいくつかある処方のうち、胃が冷え、且つ胃気が低下しているので<柿蒂湯>をお渡ししました。帰ってすぐに煎じて飲ませてあげたところ、しゃっくりは回数が減り、あくる日は時々出るくらいまで落ち着きました。

柿蒂湯は昔から民間薬としてしゃっくりに使われてきた<柿のヘタ>を主成分にする煎じ薬ですが、このほかしゃっくりに使う漢方処方はいくつかありますが、いずれもほぼ即効性で大変驚かれ、喜ばれます。

時には病院の先生の紹介で、当店に求めに来られるケースもあります。