水分過多による下痢

水分過多に関連した話ですが・・・

慢性下痢も摂取水分を減らし、且つ胃腸の機能を高めて胃の水はけを良くする事で短期に改善することがあります。

54歳の女性Sさん、更年期の諸症状なのか、下半身が冷えてのぼせやすく、口渇があり、ついつい水分が多くなるようでした。そのため夕食後に水様性の下痢があり、お腹がはりゴロゴロするとのこと。また神経を使うと下痢になりやすいとのことでした。

そこで、お腹の水分をさばく、健脾・止瀉の<参苓白朮散> と 疎肝・理気薬の<四逆散>をお使いいただきましたところ、2週間で下痢は治まりました。結果からみても、<水湿困脾=胃腸に水分があふれていた>ことが明らかでした。

このような場合は口渇を少なくすることで摂取水分量を減らすべきですが、まずは下痢を止めることから開始し、次に根本治療に移す予定になっています。