過敏性腸症候群

就職や進学の時期となりました。

新しい環境になると、ストレスによって慢性的な下痢を発症する方がふえてきます。特に脂ものや牛肉、香辛料などで下痢症状はひどくなり、食べ物に対して神経質になる方もあります。

26歳女性Kさん、10年前に過敏性腸症候群と診断を受けたことがあり、その後小康状態を保っていましたが、3年前の就職をきっかけに再発し、常時軟便で、食べ物や冷えが伴ったときには下痢になることが増えました。そのこと自体がまたストレスになり、困って相談に来られました。

デリケートな感じで、下半身が冷えやすいとのことでしたので健脾・止瀉の<参苓白朮散>と温中作用の<人参湯>をお使いいただきました。2週間でお腹の状態は落ち着いてきて、気分も良いとのことでしたが、冷えがまだあるので今度は、補血作用の<婦宝当帰膠>を併用いただきました。

2ヵ月後、下痢はすっかりなくなり、冷えも改善して調子も良くなり、最初来られたときとは違ってとても表情が明るくなりました。

気分が良くなると、身体もますます良くなることと思われます。