アガリクスの安全性について

昨日のニュースで、アガリクス製品の発ガンプロモーション作用が認められたとの報道がありました。この中では、3社の製品を対象に試験が行われ、そのうちの1社に問題があったとのことで、他の2社は発がん性はないが、その他の継続試験中のようです。

アガリクスは日本でも使用の歴史は古いほうで、多分30年弱使われてきたと思います。当店も最近は使用量が少なくなりましたが、現在はブラジル産の乾燥品のみ扱ってきています。しかし最近は健食ブームで様々な形のものが販売され、元の形のままのものが少なくなりました。

漢方薬でも同じことが言えますが、飲むのが便利な錠剤が普及していますが、薬効を考えるとやはり煎じ薬がお勧めです。加工することによって生薬の効果が変化するだけでなく、各種添加物も使う必要が発生します。

今回のアガリクスの問題は、その原因がどこにあるか容易には突き止められないと思いますが、考えられることはアガリクスそのものの問題より、

アガリクスの栽培地

栽培環境、

錠剤などへの加工方法

加工時の添加物

などに問題があるのではと、個人的には考えます。

産地や栽培条件が安全なアガリクス乾燥品を使うこと、すなわち原点に戻る、昔に戻ることが安全の近道ではないでしょうか。

皮膚掻痒症

冬に相談に来られるアトピーや皮膚病の方は、ほとんどが乾燥で悪化するタイプで、特に睡眠時に身体が温まると痒くなるという方が多いようです。先日も同様の症状の方が2人相談がありました。

45歳男性Mさん、特に目立った発疹があるわけでもないのですが、夜間の睡眠時に急に痒くなり目が覚めるといいます。掻いた後は膨疹といって、みみずばれになり、しばらくしたらひくが、睡眠障害になるという。このような膨疹が出るタイプは<血熱>体質と言い、身体にこもる熱を去る薬を使います。

Mさんの場合は乾燥による痒み改善するため<当帰飲子>と、熱を去る清熱通便の<清営顆粒>を使っていただきました。1ヵ月後来られ、痒みが出る部位が少なくなり、掻く回数も減ったとの事。しかし元々は辛いものや香辛料を好んで食べる方で、血熱を生みやすい体質になっているので、体質改善には今しばらくの期間を要すると思われます。